家電メーカーのライソン(大阪府東大阪市)は8月1日、家庭用ゲーム機「レトロスティック イーハトーヴォ物語」を発売した。1993年に出たスーパーファミコン用ソフト「イーハトーヴォ物語」を収録し、テレビのHDMI端子に挿すとそのまま遊べる。参考小売価格は6,600円(税込)。7月29日の発表では、宮沢賢治の生誕130年を記念した企画としている。

「イーハトーヴォ物語」は、賢治が描いた理想郷「イーハトーヴォ」が舞台だ。プレイヤーは旅人になり、賢治の「失われた7つの手帳」を探して歩く。「セロ弾きのゴーシュ」「銀河鉄道の夜」など、親しまれてきた物語の世界観をもとにストーリーが展開する。ゲームだけのオリジナルの展開なので原作を読んだことがない人でも楽しめる、とライソンは説明する。18曲のオリジナル楽曲を収録し、作曲は多和田吏。
本体は幅95ミリ、25グラムのスティック型で、テレビやパソコンのUSBポートから給電する。付属のワイヤレスコントローラーは単4電池2本で動く(電池は別売)。1人プレイ専用。量販店や玩具専門店、ホビーショップ、楽天ブックスで扱う。
中古市場で高値、開発会社に届いた復刻の要望
ライソンは企画の背景として、1993年のソフトが発売から30年以上たった今も中古市場で高値で取引されているとし、開発会社のヘクトに「もう一度遊びたい」「復刻してほしい」という声が長年寄せられてきたと説明している。テレビにつなぐだけでレトロゲームを遊べる小型の機器が広まったことも挙げた。
そのうえで、2026年は宮沢賢治の生誕130年の節目にあたるとして、この製品を生誕130年の記念企画として発売するとしている。パッケージは1993年の発売当時を思わせるデザインにしたといい、表面には「宮沢賢治」「生誕百三十年記念」の文字が縦書きで並ぶ。

広報TIPS — 創業何周年といった節目が自社にない年は、発表のネタが「新商品が出ます」に偏るかもしれません。外部の記念年に乗せるなら、見出しに掲げて終わりにしないことです。その年が誰の何の節目なのか、自社の商品とどこで結びつくのかを発表の本文にも書いておくと、受け取った側はそこを引いてニュースとして組み立てられます。商品の情報だけでは通らない、文化や文芸を扱う欄にも届きます。
出典:ライソン株式会社「レトロスティック『イーハトーヴォ物語』」(製品ページ)/同社「宮沢賢治“生誕130年記念” 童話を旅する名作ゲーム復活 「レトロスティック イーハトーヴォ物語」を発売」(2026年7月29日発表)
