総務省消防庁は8月4日、7月27日から8月2日までの1週間に、熱中症またはその疑いで医療機関に救急搬送された人が全国で9,180人だったとする速報値を公表した。前週の7月20日から26日までの18,591人から減少した。5月1日からの累計は52,201人となっている。
年齢別では、65歳以上の高齢者が5,475人で全体の59.6%を占めた。18歳以上65歳未満が2,878人(31.4%)、7歳以上18歳未満が777人(8.5%)と続く。初診時の症状の重さでは、「その時点で死亡が確認された」が7人、3週間以上の入院が必要な重症が219人(2.4%)、入院を要する中等症が3,369人(36.7%)だった。
どこで具合が悪くなったかを見ると、住居が3,911人で42.6%と最も多い。次いで道路が1,885人(20.5%)。競技場や屋外駐車場のように不特定の人が出入りする屋外が943人(10.3%)、劇場や飲食店、駅の地下ホームといった屋内が910人(9.9%)と続いた。消防庁の区分では、住居には庭を含む敷地内のすべての場所が含まれる。
前年の同じ7月27日から8月2日の週は9,215人で、今季の9,180人は35人下回る。5月1日からの累計でも、前年同期の61,928人より少ない。
※どちらの比較も、前年の数字は確定値、今季の数字は速報値

6月22日の週 速報値515人が確定値537人に
消防庁が週ごとに出しているのは速報値で、資料には、後日修正されることもあるという断り書きが付いている。実際に数字が動いた週もある。6月22日から28日までの1週間は、6月30日に公表された週報では515人だったが、8月4日の資料では確定値として537人になった。
月ごとの集計は、改めて確定値として公表しなおす。令和8年5月分は6月23日に4,176人、6月分は7月22日に4,064人と公表された。
この二段構えは、調査が始まる前から決まっている。消防庁が4月22日付で各都道府県に出した依頼文書には「調査結果については、週毎に速報値を、月毎に確定値を、公表します」とあり、速報値は月曜に集計して火曜に載せ、確定値は翌月下旬をめどに載せる、とも書かれている。対象期間は5月1日から9月30日まで。病院から病院へ移す転院搬送は数に入らない。
広報TIPS — 数字を早く出したいのに、まだ固まっていない。広報でよくある板挟みです。この調査では、週ごとの数字にはじめから「速報値」と名前を付けて出し、月がまとまってから「確定値」として出しなおしています。名前が付いているので、6月22日の週が515人から537人に変わっても、間違いを直したのではなく予定どおり確定したのだと読んでもらえます。自社の集計を途中で出すときも、いまの数字がどの段階のもので、いつ固まるのかを一言添えておくと、後で数字が動いたときに説明がつきます。
出典:総務省消防庁「熱中症情報(救急搬送状況)」/同「全国の熱中症による救急搬送状況 令和8年7月27日〜8月2日(速報値)」(2026年8月4日公表)/同「同 令和8年6月22日〜6月28日(速報値)」(2026年6月30日公表)/同「令和8年5月の熱中症による救急搬送状況」(2026年6月23日公表)/同「令和8年6月の熱中症による救急搬送状況」(2026年7月22日公表)/同「消防救第129号「夏期における熱中症による救急搬送人員の調査」の開始について(依頼)」(2026年4月22日)/環境省「熱中症予防情報サイト 熱中症警戒アラート」

