AIに「風邪」の可能性を示された人の79.4%は受診せず 塩野義製薬調べ

風邪の症状でAIに相談した経験のある1,000人では、症状を感じたとき最初にとる行動も「AIに相談する」が「熱を測る」を上回り最多だった。調査は生活者1万人、このうちの1,000人、医師100人の三つの層に分けて組まれ、利用の広がり、当事者の行動、診療側の受け止めをそれぞれ別の設問で問いた。

布団に横になり、両手でスマートフォンを操作する人の手元。画面には何も表示されていない
写真はイメージ

塩野義製薬は8月7日、「夏の感染症実態調査」の結果を発表した。この1年以内に風邪の症状を感じたときにAIに相談したことがある20〜60代の男女1,000人(性別・年代ごとに各100人)のうち、AIから「風邪」の可能性を提示された経験のある人では、実際に医療機関を受診した人は20.6%で、79.4%は受診しなかった。「インフルエンザ」の可能性を提示された人では61.8%、「新型コロナ」では62.8%が受診していない。調査は7月10日から12日にインターネットで行われた。

AIから感染症の可能性を提示された後に医療機関を受診しなかった人の割合の横棒グラフ。風邪と提示された人は79.4%、新型コロナは62.8%、インフルエンザは61.8%が受診しなかった
AIに可能性を提示された後、受診しなかった人の割合(塩野義製薬「夏の感染症実態調査」(2026年8月)をもとに汐塾が作成)

あわせて行われた20〜60代の男女1万人への調査では、月1回以上AIを利用する人が42.7%。月1回以上利用する人のうち、体調不良時の症状や対応策の相談にAIを使った人は46.7%、発熱やのどの痛みなど風邪の症状を感じたときの相談に使った人は38.0%で、どちらも20代・30代で高かった。

風邪の症状でAIに相談した経験のある1,000人では、症状を感じたとき最初にとる行動は「AIに相談する」が31.5%で最も多く、「熱を測る」の22.3%を上回った。一方、この1,000人の70.2%は「相談相手として、AIより医師の方が信頼できる」とも答えている。相談した際に「風邪」の可能性を提示された経験がある人は62.1%、「インフルエンザ」は30.6%、「新型コロナ」は21.5%だった。

「風邪の症状を感じたとき最初にすること」の1位と2位を対比した図。「AIに相談する」31.5%、「熱を測る」22.3%。そのほかの回答は市販薬を服用する15.7%、ウェブで調べる10.9%、様子を見る10.4%、医療機関を受診5.9%、家族や友人に聞く2.5%、その他0.8%。年代別の1位は20代・30代・40代が「AIに相談する」、50代・60代が「熱を測る」
風邪の症状を感じたとき最初にすること(塩野義製薬「夏の感染症実態調査」(2026年8月)をもとに汐塾が作成)

医師の84%「AIへの相談だけで正確に判断するのは難しい」

一般病院および医院・診療所・クリニックで治療に当たる医師100人への調査では、68.0%が、AIが患者の受診行動に影響を及ぼしていると感じると答えた。受診前のAI相談については「感染症は似ている症状が多いため、種類や重症度をAIへの相談だけで正確に判断するのは難しい」が84.0%、「医療機関への受診遅れにつながる」が58.0%。一方で「生活者が体調管理でAIに相談することは有効」と答えた医師も74.0%おり、「体調管理や健康管理でAIの意見をうのみにせず、参考程度にしてほしい」は88.0%だった。

体調管理でのAI相談に対する医師100人の回答の横棒グラフ。「AIの意見をうのみにせず、参考程度にしてほしい」88.0%、「風邪の初期症状時、医師よりAIの方が相談しやすい」76.0%、「生活者が体調管理でAIに相談することは有効」74.0%、「AIに相談した内容を医師に伝えた方が良い」72.0%(各項目に「そう思う」「ややそう思う」と答えた医師を合わせた割合)
体調管理でのAI相談に対する医師の見方(塩野義製薬「夏の感染症実態調査」(2026年8月)をもとに汐塾が作成)

調査の委託先はエクスクリエ、実施はクロス・マーケティング。結果はいとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長が監修し、発表の中で「生活者の皆さんには、AIを参考情報として上手に活用しつつ、気になる症状がある場合は、早めに医療機関への相談をご検討ください」とコメントしている。調査は、夏に流行する感染症に対する意識や対策の実態を把握する目的で行われた。塩野義製薬は、結果を踏まえて疾患啓発活動や感染症対策の強化に努めるとしている。

広報TIPS — 一つの対象だけに尋ねる調査では、同じ立場からの回答に限られ、記事にできる角度も狭くなります。この調査のように、生活者には利用の広がりを、風邪の症状でAIに相談した経験のある人には実際の行動を、医師には診療側の受け止めを尋ねると、同じテーマを異なる立場から確かめられます。社会への広がり、当事者の行動、専門家の見解を一度に示せるため、記事の切り口を選びやすくなります。

出典:塩野義製薬「全国の生活者と医師に聞く、風邪症状時のAI利用と医療受診に関する調査結果」(ニュースリリース・2026年8月7日)

企業のブランディングを図りながら、メディアに取り上げられるコツを知りたい方はこちら。

3分でできる!資料請求はこちら

汐塾編集部

「汐留PR塾」は、プレスリリース配信サービス「PR WIRE」を運営する株式会社共同通信PRワイヤーが、広報・PR担当者の皆さまをサポートする情報メディアです。PR WIREのサービス内容については、こちらからご覧ください。
当媒体の編集方針・運営体制は、運営者情報編集方針をご覧ください。

  • facebook
  • Instagram
  • X
25周年 特設サイトへ

共同通信グループの
プレスリリース配信サービス

数よりも価値を届ける
プレスリリース

PRWIREは、
プレスリリースの配信数やPV数ではなく
企業の想いや価値を届ける
プレスリリースにこだわります。

PRWIREの仕組み・料金・事例が
まとまった資料を無料でダウンロード

サービス資料を
ダウンロードする(無料)

資料をダウンロードする