「プレスリリース海外配信サービス」です。
ただし、利用する際に注意しなければならない点があります。
それは、配信先の国内事情を考慮した上でリリース原稿を作成する、ということです。
今回は特に考慮すべき「祝日」と「文化・慣習」についてご紹介します。
企業のグローバル化に伴い、手軽に利用できる「プレスリリース海外配信サービス」へのニーズが高まってきました。
すでに海外進出を果たしている大企業だけでなく、これから海外市場への進出を狙う新興企業においても、海外配信サービスの利用は増加しています。
プレスリリースの海外配信において注意しなければならないのは、国や地域によって異なる政治、社会、宗教、文化、慣習などの違いを理解した上で、リリースの内容を検討し、作成することです。
また、各国のメディア事情や言論の自由度なども考慮する必要があります。
これらを知らずにリリースしてしまうと、効果が期待できないだけでなく、場合によっては逆効果になってしまう可能性もあります。さらに最悪のケースでは、“炎上” してしまう恐れもあります。
配信先国の「祝日」に気をつけましょう!
まず、気をつけなくてはならないことのひとつが、配信先国・地域の「祝日」です。土曜日と日曜日はどの国でも一般的に休日ですが、その他にも、各国が定めた祝日があります。
日本でもゴールデンウィークやシルバーウィークがあるように、海外でも大型連休があります。この時期は、各国の現地メディアも取材活動をストップします。
マレーシア、シンガポール、インドネシアなどでは、イスラム教やヒンドゥー教等に由来する祝日があります。このような宗教上の暦によって決められた祝日の場合、年の途中で祝日日程の変更が告知される場合もあります。常にウォッチしておく必要があります。
祝日ではありませんが、国際情勢の急変や国の一大事があった場合にも、メディア活動が停止することがあります。
近年の例では、タイのプミポン・アドゥンヤデート国王が2016年10月13日に死去したことを受けて、政府機関は1年間の服喪に入りました。国民に対しては「にぎやかな行事」を控えるよう求め、メディア各社は自主的にウェブサイトの色調を白と黒に変えました。
宗教、文化、慣習などの違いに気をつけましょう!
次に、宗教や文化、慣習について。
例えば、イスラム教徒は、豚肉は食べない、1日5回は礼拝を行なう、アルコールは飲まない、などの宗教的慣習があります。このような国に対してプレスリリースを配信する場合には、食べない・飲まないといった宗教的慣習を考慮した上で内容をチェックする必要があります。
イスラム教の場合では、発表する商品に豚肉が使用されてないことはもちろんですが、プレスリリースに添付する写真の中に、アルコールを連想させるようなレストランやバーの看板や店内風景が写っているものもNGになります。
中国では、食品、医薬品及び化粧品の広告に対する規制が厳しく、また違反の摘発も積極的に行われており、多額の罰金や訴訟に発展する等のリスクが増えています。例えば、「痩身」や「アンチエイジング」など、エビデンスが明確でない表現は使用することができません。
広告規制ですが、プレスリリースにも適用されますので、十分に考慮する必要があります。
早めのご相談を!
このように、それぞれの国や地域によって、リリースの最適なタイミングと、最適な内容表現を検討する必要があります。
共同通信PRワイヤーの海外配信サービスでは、配信国・回線の選定、配信日時のご相談のみならず、英文リリース原稿のチェック、入稿・配信に至るまで、経験豊富な専任スタッフが一貫して対応しています。
英文リリースに関しては、共同通信社および提携先通信社の推奨する英文リリースの形式、英文法・語法のルールに則してチェックします。
ぜひご相談ください。
十分な検討が必要とされる場合には、なるべく早めにご連絡いただけると助かります。