プレスリリースに画像は必要なのでしょうか。この記事では、画像を入れる際のレイアウトや注意点について詳しく解説します。
目次
プレスリリースに画像は必要?
現在、プレスリリースに画像を入れることは必須と言えます。画像があると記者の目に留まりやすくなります。
Twitterなど短文でしか投稿できないSNSもあるので、画像で情報を補完していくとより伝わりやすくなります。シェアされる事もイメージしながら画像を選定しましょう。
プレスリリースにはどんな画像を用意するべき?
プレスリリースには以下のような画像を用意します。
- キービジュアルになる画像
- 企業ロゴ
- 商品画像
- 商品の利用シーンが分かるイメージ画像、図解
- グラフ、データ
- CMプレスリリースの場合はカット画像(ストーリーボード)
- イメージ画像
キービジュアルになる画像は、一目で読み手の目を引くインパクトのある画像がよいでしょう。商品画像はサイズなど細かい製品情報が分かるようにしましょう。また、アンケートや調査結果はグラフやデータにします。グラフや表などの数字や文字の入った画像は高解像度のものを用意しましょう。メディアの方から、「記事にしようとしたけど、画像の解像度が低く、写真が使用できないため記事にできなかった」というご意見をいただくことがあります。解像度が低いことでより文字が読めなくなることがあるので注意が必要です。
画像はプレスリリースの内容をイメージできるものが理想です。人事や経営などに関するプレスリリースは画像の用意が難しい場合もあるかもしれませんが、以下のような画像を参考にすると良いでしょう。
- 人事・採用・組織変更(社長交代や組織変更など)…新社長の写真や組織図など
- 経営・IR情報…ロゴ画像など
- 訃報…故人の写真など
SNSのタイムラインなどでも画像があるとパッと目を引く可能性が高まり、閲覧につながりやすくなります。インパクトのある画像を意識して選んでいきましょう。
画像を入れる時のプレスリリースのレイアウト
プレスリリースに画像を入れる時はどのようなレイアウトにしたら良いのでしょうか。
配信方法によってもオススメなレイアウトや添付方法が異なりますが、全体に言えるのは、「視覚的に即座に理解させられる」という特性を活かして、キービジュアルにあたる画像は上部において目を引くようにするということです。
配信・配布方法が多岐に渡るので、シンプルなレイアウトをおすすめします。また受け取る側の環境も考慮して活用すると良いでしょう。
郵送など紙を配布する場合は、見やすさや目の引きやすさを重視しながら、プレスリリースの内容に応じて自由にレイアウトしましょう。
FAXの場合は送信枚数に配慮して画像点数は抑える必要があります。記事掲載に画像が必要であれば問い合わせが来るでしょう。FAXを受け取った人が振り分けしやすくするため、画像は黒つぶれしないように注意し、メインの画像を1枚目のタイトルやリード文の下など、目立つところに貼って注目を集めるようにすると良いでしょう。
メールの場合は、HTMLメールが受け取り手の環境で見られない場合もあるので、レイアウトはシンプルなものがおすすめです。
また、メールが全てテキストで表示された場合を想定し、文章と対応している画像がわかるようにナンバリングしたりファイル名に気を付けて添付します。
HTMLメールの場合も、メールは上から読んでいくので、興味を引く画像は上に持ってくると良いでしょう。
Webに掲載する場合は画像点数も沢山上げられます。本文中に画像を差し込んで、文章と画像で内容の理解がスムーズに進むようにレイアウトしましょう。
自社サイトであればある程度自由にレイアウトできますが、配信サービスの場合は転載先のレイアウトに依存する場合があるので、シンプルなレイアウトがおすすめです。
印刷する場合
印刷する場合は画像を自由に配置できます。レイアウトに凝りすぎてプレスリリースが読みにくくなってしまうことがないよう、こだわりすぎに注意が必要です。画像が多いとプレスリリースの枚数が多くなってしまうので、プレスリリースが1〜2枚に収まるようにサイズを調整しましょう。
Webに掲載する場合
Webに掲載する場合は一般的なWeb記事と同様で、プレスリリース特有のルールはありません。ただし、Web記事のように見出しを入れる形式ではないことが多いので、文章の合間に適宜画像を入れると良いでしょう。Web上に掲載する場合は長さの制限がないため、沢山の画像を入れることが可能です。上記の例のように、小さな画像は横並びで一行にすると見やすくなります。文字を入れる際は挿入した画像の横や下に回り込ませて配置すると読みにくくなるので避けましょう。
プレスリリースに画像を添付する時の目安
プレスリリースにはどのような画像を用意すれば良いのでしょうか。添付する画像の目安を解説します。
画像の枚数
本文に入れる枚数は1〜3枚が目安です。FAXで送る場合は画像が多すぎると受信側は印刷するコストがかかってしまいます。添付する枚数は配信方法によって変えましょう。
画像のサイズ
Webに使用する場合は72dpi以上のもの、SNSでも使うなら1080px以上ある方が良いでしょう。印刷物に使用する場合は解像度300〜600dpiが必要です。
画像のファイル形式
画像のファイル形式はJPG・PNGで用意しましょう。PSDやai、EPSなどの編集データは限られた環境でしか開けないため注意が必要です。
画像のファイルサイズ
画像サイズは大きすぎない方が良いでしょう。大きすぎるとメールで送る時などダウンロードに時間がかかってしまいます。1データ当たりの目安は10MB以内に収めるようにしましょう。Webに画像をアップして、URLを送る方法も可能です。
画像のカラーモード
Web用データはRGB(レッド・グリーン・ブルー)、印刷用の場合はCMYK(シアン・マゼンダ・イエロー・キープレート)のインク色を使用しましょう。
共同通信PRワイヤーでは、RGBを推奨しています。添付ファイルとしてCMYK画像を公開することも可能です。
SNSを利用するときは画像のサイズ比率に注意
SNSによって画像の表示サイズは異なります。サイズが大きすぎると画像の一部がカットされてしまいます。表示したい部分がカットされてしまい、意図した画像にならない場合があるので注意が必要です。SNSの推奨画像サイズは以下の通りです。
- Twitter…1280px × 720px(16:9)
- Instagram…1080px × 1080px(1:1)
- Facebook…1080px × 1080px(1:1)
Web記事をリンクするときもリンクカードに画像が使われます。リンクカードとは、リンク先の記事を「アイキャッチ画像+見出し+説明文」という形で表示できる機能です。
共同通信PRワイヤーでは、プレスリリースを入稿する際にサムネイル(アイキャッチ画像)を設定でき、SNSで表示される画像を自分で決めることができます。サムネイルは1:1の画像を設定するとほとんどのSNSでトリミングされずに表示されます。
画像の著作権と肖像権に注意
プレスリリースに画像を添付する際は、著作権の扱いに注意しましょう。著作権は知的財産権の一つです。違反すると罰金などの処罰を受けることもあります。フリー素材などを使う場合は商用利用が可能か確認しましょう。
タレントの写真など、使用範囲や期限が定められているものはプレスリリースに使うための許可を取る必要があります。期限を過ぎたら削除対応などが必要になるケースもあるので、必ず確認しましょう。
また、コピーライト表記はキャラクター物など著作物を扱う場合に必要です。引用や転載される場合を考慮し、画像内にコピーライト表記をしてクレジットを入れ込むのも良いでしょう。
適切な画像を入れて効果的なプレスリリースを作成しよう
効果的なプレスリリースを作成する上で最も大切なことは、どのような画像や文章ならクリックしてもらえるか、興味を持ってもらえるかを考えることです。文章にこだわることももちろん重要ですが、画像にもこだわって作成し、視覚的なインパクトを出していきましょう。
共同通信PRワイヤーでは、広報初心者の方向けにプレスリリースの書き方や配信方法などの情報をメルマガで配信しています。ぜひお役立てください。