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クリッピングとは?広報担当者が知っておきたい目的と活用方法

デスク上に切り抜き記事とペンWork Board with newspaper clips and paper slips for cutting and pasting with traditional cutting and pasting stationary and glue, highlighters, markers, cutter and scissor over wooden bench

メディア掲載された自社の記事を収集し記録・保管する「クリッピング」は、PR活動の成果が確認できる効果計測方法の一つです。媒体ごとに違うクリッピングのやり方や活用方法を解説します。

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「クリッピング」とは

黒板に新聞クリッピングの文字Chalk sketch of closing browser window with page header inscription newspaper clipping

広報活動における「クリッピング」とは、新聞や雑誌の記事を収集し、切り抜き、記録・保管することです。
プレスリリースなどの広報活動を通じてメディアに掲載された自社あるいは他社情報、トレンド情報などをクリッピングします。
クリッピングの対象は、新聞・雑誌だけではなくテレビやWebメディアなど、全てのメディアにおける掲載情報になります。
WebメディアにはTwitter(X)、Instagram、Facebook、YouTubeなどのSNSも含まれます。

クリッピングの目的とメリット

メリットイメージMagnifier glass focus to target objective with idea creative light bulb icon. planning development leadership and customer target group concept.

クリッピングの目的やメリットに、「広報活動の効果測定」「媒体の傾向を知り、PR活動の改善に利用する」ことが挙げられます。それぞれ解説していきます。

広報活動の効果測定

商品・サービスなどの自社情報についての掲載記事をクリッピングし、集計・分析することで、広報活動の効果測定を行うことができます。
例えばプレスリリースを配信した後、その結果をクリッピングすることで、いつ、どのようなメディアに、どのように掲載されたかを確認することができます。それらの状況を分析することで、成功要因が見えてきたり、次回以降の改善点が明らかになってきます。

プレスリリースの効果測定について、下記の記事にて詳しく説明しています。あわせてご確認ください。
「プレスリリースの効果測定をするには?費用対効果を意識しよう」の記事を見る

媒体の傾向を知り、PR活動の改善に

新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、Webメディアなど、さまざまなメディアのクリッピングを継続的に行うことで、メディアごとの掲載記事傾向や特徴、ターゲット層の違いなどが明らかになってきます。また、広報の案件ごとに、どのメディアにアプローチすれば掲載の可能性が高いかなどの戦略も見えてくるでしょう。
広報担当としては、各メディアの特徴にあう情報を発信することで、記事化してもらえる見込みを高めることができます。クリッピングを行い媒体の傾向を知ることで、情報のミスマッチを防ぎ、告知効果の成功率を上げることにもつながります。

クリッピングの活用方法

新聞とペン

クリッピングの活用方法は、下記の3点があります。それぞれ説明していきます。

クリッピング結果を集計し、可視化する

広報活動の結果掲載に至った記事等を収集したあと、掲載日(時)、媒体社、媒体名(/番組名)、タイトル、PR案件(商品名など)、掲載概要(段数、頁数、時間)などの項目で記録していきます。
これらの結果を時系列や媒体カテゴリ別、PR案件別などの視点で集計することで可視化し、広報効果を数量的に把握することができます。

広告換算値を算出し、費用対効果を知る

クリッピング結果の有効な活用方法の一つとして、「広告費換算」があります。
広告費換算とは、メディアに掲載された記事、報道された内容を、広告費に換算することです。算出方法は、記事サイズや文字数、報道時間などの掲載量をもとに、実際の広告費に置き換えて計算します。
各メディアの広告費は、それぞれが媒体価値をもとに決めているものです。広告費に置き換えることで、単なる掲載数だけでなく、媒体価値を加味した相対比較や費用対効果を測定することが可能になります。
広告換算値の具体的な算出方法や利用時の留意事項などは、下記の記事にて詳しく説明しています。ご参照ください。

「広告換算値とは?効果測定と算出方法を解説」の記事を見る

トレンドを知り、広報戦略の改善に

メディアは社会にとって必要な情報、あるいは社会が求める情報を記事化します。
自社商品やサービスに関連する記事等をクリッピングし、各メディアに取り上げられた情報を俯瞰することで、今現在のトレンドを知る機会が生まれます。またメディアに好まれるキーワードを発見することもできます。Webメディアの場合、ハッシュタグ(#)の傾向を分析することで、SNS上のトレンドを知ることもできます。
キーワードやトレンドを把握することで、生活者、消費者、顧客、メディアなどのステークホルダーに対する訴求ポイントが見えてきます。それらは、今後の広報PR戦略への大きなヒントになるでしょう。

他部署とも共有し、社内ナレッジとして有効活用

クリッピングした記事は、社内で共有することでさらに役立ちます。
掲載記事は、第三者から客観的に見た一つの意見でもあります。掲載された商品やサービスに対する評価は、営業部では営業活動のヒントに、経営企画部では次回の企画の参考や競合の動向チェックに役立ちます。
クリッピングを同業他社の調査や、市場調査として利用する企業もあります。社内ナレッジとして活かし、共有していきましょう。

各対象媒体のクリッピング方法

ラップトップパソコンと新聞

クリッピングの対象媒体は、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、Webメディアです。クリッピングのやり方をそれぞれ説明していきます。

新聞・雑誌のクリッピング方法

新聞や雑誌は、記事が掲載されている該当の媒体を購入し、該当箇所を探します。掲載記事が見つかったら、該当箇所を切り抜いて保存します。
記事の掲載が事前に知らされていない場合や、切り抜き保存をする時間がない場合、アウトソーシングがおすすめです。
内外切抜通信社などクリッピングを専門に行っている会社を利用すると、検索から保存まで確実に行い、納品してもらうことができます。

テレビ・ラジオのクリッピング方法

テレビやラジオのクリッピングは、専門のモニタリングサービスを利用したり、専用の有料ツールを使用して検索する方法がおすすめです。事前に放送日情報を入手した場合は、録画対応などができますが、そうでない場合は検索自体にかなりの時間を要してしまいます。
テレビの場合は放映場面のキャプチャをとり画像保存し、番組名や放送日とともに記録しておきましょう。ラジオは番組名、放送日を記録しておきましょう。どちらも広告換算値を算出する場合は、放送時間や放送時間帯の記録が必要になります。

Webメディアのクリッピング方法

Webメディアのクリッピングは、Googleなどの検索エンジンを使用して掲載記事の検索を行います。
PRを行った商品名やサービス名、自社名、プレスリリースのタイトルなどを入力し検索をかけます。検索結果はExcelやGoogleスプレッドシートなどに記載して保存します。掲載メディア、記事の掲載日、URL、必要があればキャプチャなども添えて保存すると良いでしょう。

Webメディアの対象媒体と範囲を考えておく
Webメディアのクリッピングは、検索の範囲を一考しておく必要があります。
SNS一つとっても、無数にシェアされた記事を検索・保存し続けることには限界があります。
一次情報の記事元だけを保存するのか、転載先記事は追わない、追うならどこまでの範囲で行うかなど、事前に決めておくと検索にかかる時間も削減できそうです。

クリッピング後の管理方法

無造作に積まれたファイル

クリッピング後の記事の管理方法も考えておきましょう。
新聞や雑誌のクリッピングはファイル(バインダー)での保存をする方が多いかと思いますが、保存場所は年々面積が増えていきます。
何年分までを保存するのか、何年たったらデジタル化(PDF等)して保存する、あるいは廃棄するなどの取り決めがあると良いでしょう。
またWebクリッピングしたデータも蓄積していきます。社内ドライブにアーカイブするなど、保存や運用方法を考えておきましょう。

クリッピングを行う際の注意点

グラフデータと注意のブロック文字

クリッピングを行う際に気を付けたい点は2点あります。「著作権の侵害」「費用対効果と時間管理」の視点で説明していきます。

著作権の侵害に気を付ける

クリッピングで最も気を付けなければならないポイントは「著作権侵害」です。
著作権侵害とは、著作権者の許可がないまま著作物を無断で利用することを指します。
例えば自社情報が掲載された新聞をスキャンして社内掲示板に掲載する行為や、コピーして社内外に配布する、といった行為は著作権者の許可が必要になります。
これらを行う場合は、各媒体の著作権担当者に連絡をとり、著作の許可を得るようにしましょう。なおコピーではなく掲載記事実物の閲覧や、URLをメールなどで伝える行為等は、著作権の侵害には該当しないようです。

費用対効果や時間管理を意識する

「対象媒体のクリッピング方法」で説明した通り、クリッピングは作業時間を要する大変な業務です。
費用対効果を考えると、ツールを利用する、または作業自体をアウトソーシングした方が効率が良いかもしれません。
クリッピングの目的はあくまで広報活動の効果測定や、次回の広報活動の改善につなげることです。作業自体に時間をとられてしまうようなら、時間管理を意識し、外注を一考するのも一つの方法です。

クリッピングサービスの利用がおすすめ

おすすめイメージSuggestion and consulting concept. New idea, solution. Putting wooden cubes with light bulb on hand icon on beuatiful grey background and copy space. Business review, strategy suggestion for busines

検索や切り抜き作業、ファイリングでの保存など、自社でクリッピングを行うには膨大な手間やコストがかかります。
共同通信PRワイヤーでは、プレスリリースのクリッピングサービスを一部無料で行っています。
「ニュースサイト・クリッピング」「新聞クリッピング・広告換算」サービスをご紹介します。

「ニュースサイト・クリッピング」サービス

「ニュースサイト・クリッピング」は、さまざまなWebメディアの中から約2,000のニュースサイトをクリッピングし、記事の掲載結果をお知らせするサービスです。
プレスリリース配信をご契約いただいた方は、無料でサービスを利用いただくことができます。

※クリッピングはプレスリリース1配信ごとに行われ、プレスリリースの「配信24時間後」「配信72時間後」の2回、結果をメールとお客様専用サイト内にていち早くお知らせします。
クリッピング期間は2週間、クリッピング開始日の設定も可能です。
※クリッピングのキーワード指定が可能で、プレスリリース入稿の際に設定いただいたキーワードを元にクリッピングを行います。
※さらに広告換算値もレポートします。広告換算値は当社独自換算値で算出し、レポートはPDFやExcelでの出力が可能です。

詳しくは下記のページをご覧ください。
共同通信PRワイヤー「ニュースサイト・クリッピング」を見る

「新聞クリッピング・広告換算」サービス(有料)

新聞のクリッピングには「新聞クリッピング・広告換算」サービスが便利です。
「新聞クリッピング・広告換算」サービスは、新聞(紙媒体)での掲載結果クリッピングと、広告換算値をレポートする有料サービスです。
掲載媒体から記事を切り抜き、火曜日・金曜日の週2回、掲載記事現物を専用台紙に貼付し、郵送します。

クリッピング期間は2週間各プレスリリースごとに行われます。
広告換算結果も週2回、メールにてExcelファイルを添付いたします。
※プレスリリースのタイトルに含まれる言葉・内容をキーワードとしてクリッピングを行います
※リサーチ対象の新聞は、全国紙の東京版、全国紙の地方本社版、地方紙、全国紙の地方版、スポーツ紙、業界紙など800紙以上から調査されるため、漏れなく安心です。
※「新聞クリッピング・広告換算」は、内外切抜通信社と提携して行っている有料サービスとなります。

詳しくは下記のページをご参照ください。
共同通信PRワイヤー「新聞クリッピング・広告換算」を見る

クリッピングを行い次のPR戦略に活用しよう

クリッピングは、広報活動の効果を測ることができる有効な方法です。
クリッピングを行い結果を知ることで、次のPR活動の改善に活かすことができます。積極的に取り組み、有効に活用しましょう。
一方でクリッピング作業は一から行うと手間も時間もかかります。クリッピングはあくまで手段であり、クリッピング自体に時間をかけることは本末転倒です。
アウトソーシングも視野に入れ、ぜひ当社のクリッピングサービスの利用もご検討ください。

共同通信PRワイヤー「ニュースサイト・クリッピング」を見る

共同通信PRワイヤー「新聞クリッピング・広告換算」を見る

また共同通信PRワイヤーでは、ご紹介したクリッピングや広告換算サービスの他、広報・PR活動に役立つさまざまなサービスをご用意しております。
詳細な資料を用意しておりますので、ぜひご利用ください。お申し込みは下記より可能です。
サービス資料ダウンロードページを見る

「メディアに取り上げられたい」というお客様のためのプレスリリース配信サービスです。