アンケート調査を行う際は「アンケート作成ツール」を導入すると、作業効率が良くおすすめです。
本記事ではアンケート作成ツールの選び方や選択のポイント、おすすめのアンケート作成ツールを一覧で比較しながらご紹介します。
目次
アンケート調査とは
アンケート調査は、予め用意した質問を提示して対象者に回答をもらうことで、データを集める調査手法です。企業などが調査対象の意識や行動を把握するために行います。
アンケートで収集したデータは、マーケティングや広告・宣伝、広報など、様々な分野で活用されます。
例えば広報・PR分野では代表的なものに「パブリシティ調査」(PR調査)が挙げられます。パブリシティ調査は、メディアに記事として取り上げてもらえるような情報やネタづくりのために行われます。調査結果は「調査リリース」としてプレスリリースを配信し、情報発信を行います。
アンケートの基本的な作成方法やアンケートツールについて、以下の記事にまとめています。ご参照ください。
「アンケートの作り方とは?質問のポイントと回収率アップの方法まで徹底解説」の記事を見る
調査リリースについて、以下の記事にて詳しく説明しています。あわせてご参照ください。
「調査PRとは?調査リリースを発信して認知度をアップしよう」の記事を見る
アンケート作成ツールを選ぶコツ・ポイント
昨今はインターネットを使用し行うアンケート調査が主流になってきました。
Webで実施するアンケート調査の作成は「アンケート作成ツール」の利用が便利です。アンケート作成ツールの多くは、フォーマットに沿って質問を記入するだけでアンケート用紙ができあがり、また集計の際も容易なため多くの企業が利用しています。
アンケート作成ツールを選択するポイントとして挙げられるのが「パネルの有無」です。
「パネル」とは
パネル(アクセスパネル)とは、調査協力者のことを言います。「調査モニター」とも言われます。
主要なインターネット調査会社では、数百万人規模の調査モニターが登録されています。調査会社はパネルの維持にも力を入れ、年齢層や職業を問わず幅広く用意しています。インターネット調査の信頼性は、パネルの質と量によるところが大きく、調査結果の精度も変わってきます。
パネル利用は有料にはなりますが、良質な調査モニターを探す手間を省くことができます。パネル利用の有無は、調査目的や内容によって使い分けると良いでしょう。
「セルフ型アンケート・ツール」と「オーダーメイド方式」
インターネット調査でアンケートを作成する際に挙げられるもう一つの選択肢が「セルフ型アンケート・ツール」と「オーダーメイド方式」です。
「セルフ型アンケート・ツール」(「アンケート作成ツール」)は、例えばGoogleフォームのように、自分でWebフォーム作成ツールを使って調査票を作ることのできるツールです。あらかじめ用意されている回答形式やテンプレートを選択するだけで、簡単に調査票を作成することができます。回答結果は自動的に集計されます。
「オーダーメイド方式」は、インターネット調査を手掛ける調査会社に全て依頼する方法です。調査の企画段階からアンケート実施、集計・分析、報告書作成までの一貫作業を専門の調査会社に依頼することができます。費用はかかりますが、安心してプロに任せることができます。
オーダーメイド方式について、以下の記事で詳しく説明しています。オーダーメイド方式のツールもご紹介しています。ご参照ください。
「アンケート調査会社10選 インターネット調査会社の選び方のポイントを解説」の記事を見る
「セルフ型アンケート・ツール」には、インターネット調査会社が提供しているものと、Googleフォームのように調査会社ではないIT企業が提供しているものがあります。
インターネット調査会社が提供しているツールの場合、その調査会社が保有する調査モニター(パネル)から調査対象者を抽出し利用することもできます。
IT企業が提供しているツールの場合は、パネルを利用することはできないので、自社でリストを用意する必要があります。
- インターネット調査会社のツール……調査モニター(パネル)あり
- IT企業等のツール……調査モニター(パネル)なし
「調査モニター(パネル)……〈あり〉」のツールは、パブリシティ調査や企業イメージ調査など、生活者・消費者を対象にした調査を実施するときに利用できます。
「調査モニター(パネル)……〈なし〉」のツールは、自社リストを持っている社内アンケートや会員アンケートのようなクローズドな調査で利用できます。
アンケート作成ツール12選
おすすめのアンケート作成ツール会社を比較しました。パネルを所持している7社と、パネル無しの5社をご紹介します。
パネル有りのアンケート作成ツール
「調査モニター・パネルあり」のツールは、パブリシティ調査や企業イメージ調査など、生活者や消費者を対象にした調査を実施する際の利用がおすすめです。パネル数や規模などを比較し利用検討するのも良いでしょう。
パネル数 | 無料プランの有無 | その他 | |
Questant(クエスタント) | 約2,500万人(日本最大級) | 〇 | パネルを利用しなければ10問・100配信まで無料 |
QiQUMO(キクモ) | 1,000万人 | 〇 | パネルを利用しなければ10問・500配信まで無料 |
Freeasy(フリージー) | 1,300万人以上 | × | 1問×1人@10円で、1回500円から調査実施可能 |
Surveroid(サーベロイド) | 全国500万人以上 | × | 1間1サンプル 10円、海外24か国のパネルに配信可能 |
SurveyMonkey(サーベイモンキー) | 130ヶ国、1億7,500万人以上 | 〇 | 無料プランでは10問まで、最大25件の回答可能 |
Fastask(ファストアスク) | 国内300万人 | × | 1問10円、最短24時間納品 |
LINEリサーチ | LINEユーザーを母体とした650万人 | × | アクティブモニターのうち10~29歳の若年層が50% |
パネル有りのアンケート作成ツールについて、以下の記事もお役立ていただけます。ご参照ください。
「アンケートの作り方とは?質問のポイントと回収率アップの方法まで徹底解説」の記事を見る
パネル無しのアンケート作成ツール
「調査モニター・パネルなし」のツールは、自社リストを持っている社内アンケートや会員アンケートといったクローズドな調査での利用がおすすめです。作成フォーム数が限られますが、無料プランを有しているツールが多くあります。
無料プランの有無 | その他 | |
Googleフォーム | 〇 | 無料のパーソナルプランではフォームの作成やMeetの利用が可能 |
Microsoft forms | 〇 | 無料プランはフォーム作成数400個、回答データ数200件利用可能 |
kintone(キントーン) | 〇(30日間無料) | 作成フォーム数はどのコースでも無制限 |
formrun(フォームラン) | 〇 | フリープランでは1フォームあたりの月間フォーム回答数30件 |
モバイルウェブ | × | SMS(ショートメッセージ)でアンケート送信が可能 |
パネル無しのアンケート作成ツールについて、以下の記事もあわせてご参照ください。
「アンケートの作り方とは?質問のポイントと回収率アップの方法まで徹底解説」の記事を見る
アンケート作成ツールを導入し効率良くアンケート調査を行おう
消費者を対象にしたマーケティングリサーチや広報部門のPR調査など、企業がアンケートを行う場面は多々想定されます。
パネルの有無も含め目的に応じたアンケート作成ツールを選択し、スムーズにアンケート調査を行いましょう。
アンケート結果を得た後はプレスリリースを作成し、「調査リリース」を配信しましょう。アンケート調査を活かしたプレスリリースは、メディアにも生活者にも説得力を与えます。自社への視線を集めるプレスリリースを作成し、メディアの記事化を狙いましょう。
調査リリースについて、以下の記事内に詳しくまとめています。ご参照ください。
「調査リリースの書き方とは?事例もご紹介【テンプレート付き】」の記事を見る
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