
プレスリリースに画像の挿入は必須ですが、その際サイズや解像度はどのようなものが適しているのでしょうか。
本記事ではプレスリリースの画像サイズを中心に、ファイル形式や縦横比も解説。メディアに取り上げられ、記事化につながるプレスリリース写真とは何か、ポイントやノウハウも説明します。
目次
プレスリリースに適切な画像サイズとは

プレスリリースに挿入する最も適切な画像サイズについて、解像度と共に説明していきます。
プレスリリースに挿入する画像サイズ
プレスリリースに挿入する画像(メインの画像)のサイズは、以下のものを推奨しています。
- 解像度:350ppi/ dpi以上
- 横長の場合…縦1280px × 横1920px以上
- 縦長の場合…縦2500px × 横1667px以上
またSNSでの画像サイズは以下のものが適しています。
- X(Twitter)…1280px × 720px(16:9)
- Instagram…1080px × 1350px(4:5)
- Facebook…1080px × 1350px(4:5)
「解像度」「dpi」「ppi」「lpi」「px」とは
「解像度(画像解像度)」とは、画像の密度のことです。単位に「dpi」「ppi」「lpi」「px」などがあります。
「dpi」とは1インチ(約2.54cm)の中に点(ドット)が何個含まれているかを表す単位。プリンタ・スキャナの読み取りや印刷精度、ディスプレイの表示性能に用いられます。
「ppi」は、1インチの中にピクセル(画素)が何個含まれているかを表す単位で、主に画像データに。「lpi」は、1インチあたりの網点の密度を表す単位で、主に新聞や雑誌などの商業印刷に用いられています。
「px(ピクセル)」は、色情報(色調や階調)を持った画像の最小単位のことで、縦横のピクセル数を乗じたものが画素数になります。
プレスリリースに画像が必須な理由・メリット

プレスリリースには画像挿入は必須です。その理由には以下の3点が挙げられます。それぞれ説明していきます。
メディア記者の目に留まりやすい
メディア記者には毎日多くのプレスリリースが届いています。多くのリリースの中から自社のプレスリリースを選んでもらうためには、まずは記者の目に留まることが重要になってきます。
画像が挿入されていないプレスリリースは、画像が挿入されているリリースに比べインパクトに欠けてしまいます。また解像度やサイズを満たした画像があることにより、メディア記者にとっては、記事を作成する際の手間を省くことができ、記事化にはプラスになります。
商品やサービスの情報が伝わる
プレスリリースに画像があることにより、情報のキャッチアップのスピードが違ってきます。新商品や新サービス、新製品などの情報である場合、イメージ画像があるとないでは情報の伝わり方も違ってきます。
画像や図表、グラフなどで視覚的にリリース内容を補い、自社商品・サービスをアピールしましょう。
SNSなどWeb上での閲覧効果の期待
昨今ではプレスリリースはSNS上で公開されることが通常です。X(Twitter)やInstagramなど、リリースがSNSでシェアされることも多々あります。アイキャッチ画像で興味を持たせることにより、クリック率が上がるだけではなく、情報の拡散が進むことも期待ができます。
画像選択の際はSNSでシェアされる事も想定しながら選定すると良いでしょう。
プレスリリース内に挿入する画像について、以下の記事に詳しくまとめています。あわせてご参照ください。
「プレスリリースに画像は必須?記事化を目指すならしっかり画像を用意しよう」の記事を見る
プレスリリース掲載画像のポイント

プレスリリースに掲載する画像は、以下の項目に留意して選択するようにしましょう。ポイントは「メディア側が使いやすい画像を掲載する」という点です。それぞれ説明していきます。
画像は3パターン以上を用意
画像の数は、1〜3枚が目安です。できれば3パターン以上を用意しましょう。複数のビジュアルがあると選択の幅が広がり、記者が選びやすく記事化につながる可能性が高まります。例えば新商品のプレスリリースであれば、商品のメイン・サブ写真、使用イメージの写真などを掲載します。
FAXで送る場合は、画像が多すぎると印刷コストや時間がかかってしまいかえってマイナスです。添付する枚数は配信方法によって変えましょう。
画像のファイルサイズは1枚あたり5MB以内
画像のサイズは、1枚あたり5MB以内に収めるようにしましょう。ファイルが大きすぎるとダウンロードやメール受信の際に時間がかかってしまい、メディア掲載を逃す可能性もあります。Webに画像をアップして、URLを送る方法も良いでしょう。
ファイル形式はJPGを推奨
画像のファイル形式は、写真はJPG、イラスト・文字・図はPNGで用意しましょう。アニメーションはGIFが一般的です。
PSDやai、EPSなどの編集データは限られた環境でしか開けないため注意が必要です。
「JPG」の用語解説は以下でご確認ください。
用語集「JPEG」
解像度は350ppi/dpi以上を推奨
画像解像度は、紙媒体であれば350ppi(dpi)以上、Webに使用する場合は72ppi(dpi)以上のものを用意しましょう。
解像度が小さすぎると画質が低下し、画像そのものが使用できないと判断される恐れがあります。
またSNSでも使う場合は1080px以上ある画像を用意しましょう。
「dpi」「px」の用語解説は以下でご確認ください。
用語集「dpi」 用語集「ピクセル(画素)」
縦横比を使用目的に応じて変更する
縦長の画像を掲載するのか、横長の画像を掲載するのか、使用目的に応じて変更し掲載するようにしましょう。
PC画面で閲覧されることを想定する場合は16:9の横長フォーマットが一般的です。一方でスマートフォンでの閲覧を意識する場合には4:5や1:1が最適です。
メディアによっては、不用意に画像を切り取られ掲載に至ることも想定されます。加工していないオリジナル画像も一緒に提供するなどして、商品やブランドのイメージを崩さないよう注意しましょう。
共同通信PRワイヤーでは、プレスリリースを入稿する際に、サムネイル(アイキャッチ画像)を設定でき、SNSで表示される画像を自分で決定することができます。サムネイルは1:1の画像を設定すると、ほとんどのSNSでトリミングされることなく表示されます。
カラーモードを使い分ける
一般的に、Web用データはRGB(レッド・グリーン・ブルー)、印刷用の場合はCMYK(シアン・マゼンダ・イエロー・キープレート)のインク色を使用します。
CMYKはWebでの表示に対応していません。例えばCMYKをWeb用に掲載してしまうと、ブラウザによって色が変わって見えてしまう可能性があります。
プレスリリースをWeb掲載する場合は、RGBの画像を用意しましょう。
プレスリリースに効果的な画像とは

プレスリリースを記事化につなげるため、最も最適な画像を掲載しましょう。
掲載画像の基本は「商品の全体像や利用したイメージ、魅力が伝わる画像」です。また以下の画像もおすすめしています。
- グラフやデータの画像
- キービジュアルになる画像
- 白背景・テキスト抜きの画像
- CMプレスリリースの場合はカット画像(ストーリーボード)
- 企業ロゴなど
商品画像はサイズなど細かい製品情報が分かるものを用意しましょう。アンケートや調査結果はグラフやデータにし掲載します。その際、数字や文字の入った画像は別途、高解像度のものを用意しましょう。解像度が低く文字が読めなくなるリスクを回避できます。
人事や経営などに関するプレスリリースは画像の用意が難しい場合もあるかもしれませんが、可能なら顔写真を載せたり、組織図や社屋の写真などを掲載すると良いでしょう。社長交代の場合は新旧社長の顔写真を載せます。
画像サイズを把握し視覚的にもインパクトのあるプレスリリースを配信しよう
プレスリリースに画像を挿入することで、情報の補完だけではなくパブリシティにつながる第一歩にもなります。
画像選択はもちろん、画像サイズや縦横比、ファイル形式などに気を付け、メディア記者が使いやすい画像を用意するよう心掛けましょう。
またSNSでの拡散も考慮し、読者・視聴者にも情報が伝わりやすい、興味を持ってもらえる画像を選択することも重要です。広報担当者は常にメディア視点を意識し、記事化につながるプレスリリースを作成・配信しましょう。
プレスリリースの配信は、画像添付が手軽にできる共同通信PRワイヤーの「国内プレスリリース配信サービス」をおすすめします。
当社配信サービスでは、画像ファイルは20点、動画ファイルは5点、YouTube動画は5点、添付資料は20点まで添付が可能です。画像だけではなく動画や添付資料などで補足を行うことができます。
また、提携メディア50サイト以上に掲載、平均配信先数1500件/回の配信で、プレスリリースの記事化を徹底サポートいたします。ぜひご検討ください。
詳細は以下でご確認いただくことができます。