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海外配信は大型連休に注意!欧米のウィンターホリデーと配信タイミングについて解説

海外のウィンター・ホリデーのイメージ
海外向けプレスリリース配信で気をつけなくてはならないことのひとつが、
配信先国・エリアの「祝祭日」です。
とくに大型連休となる時期は、現地メディアも取材活動をストップするため要注意です。
日本国内も、街がクリスマスの装飾で彩られるこの時期、
知っておきたい海外の大型連休「ウィンター・ホリデー事情」についてご紹介します。
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やっぱり働き過ぎ!?・・・働き方改革が進む日本

日本の大型連休として代表的なのが、主にゴールデンウィークやお盆、年末年始の休暇が挙げられます。
最近では、9月のシルバーウィークを行楽のベストシーズンとして楽しむ人も増えてきました。
これまで日本人の勤勉さは、ともすれば「働き過ぎだ」と海外メディアから揶揄され、「休暇後進国」ともいわれてきましたが、実は祝祭日の日数でいうと年間17日と圧倒的に多く、世界ランキング1位であることをご存知でしょうか?
一方、海外をみると、例えば米国は州ごとに異なるとはいえ、祝祭日は年間たったの10日しかありません。
また「バカンス法*」が定められているフランスでさえ、祝祭日は11日です。

ところが、日本の有給休暇については、消化の実態はまだまだのようです。
フランスでは有休付与数、消化数とも30日で100%消化していますが、日本は付与数20日、消化数10日で取得率は50%と大きく水をあけられています。
とはいえ、現在政府が推進している働き方改革により、ノー残業デーやプレミアム・フライデー、有給消化の促進などを推進する企業も増えてきました。これからさらに改善されていくことが期待されます。

*バカンス法・・・1936年にフランスで制定された法律。この法律により全ての労働者に2週間の有給休暇の取得が義務づけられた。

海外配信日にご注意を・・・欧米のクリスマス休暇事情

クリスマスのイメージ

日本では「恋人と過ごす日」となりつつあるクリスマスも、キリスト教徒の人々にとっては「キリストの生誕祭」であり、その過ごし方は日本人とは大きく異なります。
11月末の感謝祭を過ぎると、欧米ではクリスマスから年末年始にかけての長期休暇を心待ちにする人が増えてきます。

クリスマスの一週間ほど前から有休を使いながら休暇をとり、実家へ帰省をする人も増えるため、企業や学校は徐々に閑散としていきます。
そうして、24日のクリスマス・イブは教会のミサに参加し、25日のクリスマス当日は家族でプレゼントを贈りあうのが定番の過ごし方になっています。

続いて、大晦日の31日はニューイヤーズ・イブ、明けた1月1日はニューイヤーズ・デーの祝祭日として定められています。
アメリカには、日本のような正月三が日という慣習はありませんので、企業の仕事始めとなる1月2日や1月3日以前が「クリスマス・ホリデー」といわれる大型連休になります。
この時期、メディアの多くも連休をとることになるため、共同通信PRワイヤーでは、今年(2018年)は12/14(金)を海外配信の最終実施日としています。

年末の合言葉は「ハッピー・ホリデー!」が主流に

年末のホリデーシーズンのイメージ

こうしたクリスマス前後のホリデーシーズンを迎えるにあたってご注意いただきたいのが「メリー・クリスマス」という言葉です。
多民族国家でもあるアメリカでは、1980年頃から「ポリティカル・コレクトネス*」が提唱され、ドナルド・トランプ氏のアメリカ合衆国大統領就任が決定した2016年ごろから、さらに強化される傾向にあります。

宗教行事であるクリスマスにおいても、キリスト教徒でない相手に対して「メリー・クリスマス!」と気軽に声をかけたりすることは、ポリティカル・コレクトネスに反しているとされています。
そのため、ニューヨークなど多民族の暮らす都市では、年末のホリデーシーズンに「ハッピー・ホリデー!」と言い合うのが主流化しています。
実際、クリスマスシーズンでもある12月は、ユダヤ教徒にとっての「ハヌカ」や、アフリカ系アメリカ人が祝う「クワンザ」など、各民族にとって宗教的、文化的な祭事が目白押しの時期でもあります。冬のホリデーシーズンは、グローバルPRを担当する皆さまにとって、各国や民族の慣習に敬意と理解を深めるいい機会かもしれません。

*ポリティカル・コレクトネス・・・用語における差別・偏見を取り除くために、政治的な観点から見て正しい用語を使うという提言。とくに、政治的立場では区別する以外の目的で、容姿・職業・性別・文化・人種・民族・信仰・思想・性癖・健康(障害)・年齢・婚姻状況などによる社会的な差別・偏見が含まれていない、公正・公平な表現・用語を使うよう推奨している。

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