メディアは「何を基準に」情報を取捨選択し、読者や視聴者に情報を伝えているのでしょうか?
あらためて整理してみましょう。意外な側面もあります。
ぜひ参考にしてください。
プレスリリースの情報づくりには「メディアの視点」が不可欠
プレスリリースを含めて日々接するたくさんの情報の中から、メディアは「何を基準に」情報を取捨選択し、読者や視聴者に情報を伝えているのでしょうか?
広報担当者の方々は、その答えをなんとなく肌感覚ではわかっているのではないかと思いますが、あらためて整理してみましょう。意外な側面もあります。
「どこが新しくて、どこが他と違うのか」――― これは「独創性」や「独自性」、「希少性」や「意外性」などのキーワードで整理されます。
「社会や生活者とのかかわりがあるか、どんなメリットや影響をもたらすか」――― これは「社会性」や「地域性」などです。
「タイムリーなネタなのか、なぜ今なのか」――― 言うまでもなく「トレンド性」や「季節性」ですね。
さらに、テレビや雑誌には「絵になるか」や「深掘りできるか」という視点が必要になります。つまり「ビジュアル性」と「ストーリー性」です。
ビジュアル性には絵作りに欠かせない「登場人物」、またストーリー性には「エピソード」や「裏話」が求められます。
弊社ではこれらを「メディアの視点」と呼んでいます。
プレスリリースをはじめ、企業や団体等の情報づくりには欠かせない要素です。
もう一つの側面、「情報の鮮度」という視点
こうしたメディアの視点には、もう一つの側面があります。
それは、「情報の鮮度」です。
「サイト上で既に販売されている」とか「既に広告で周知されている」ために、「情報が古いので取り扱えない」といったメディアの声をお聞きになったことがあるのではないでしょうか?
確かに、すでに販売されていたり、広告されていたりする情報は、決して新しいものではありません。
しかし、果たしてすべてがそうなのでしょうか?
求められる鮮度とは、単に情報が新しいというだけではなく、古くなっても「異なる視点(切り口)があれば新鮮に映る」こともあります。
時には「鮮度を保つための新たな視点」も歓迎されることがあります。
次の図をご覧ください。
このように、メディアは常に他のメディアの報道内容をチェックしながら、独自のネタ探しとともに、独自の企画を生み出すための「新鮮な切り口」を探しています。
広報活動においても、一つのネタを一つのリリース素材にとどめるだけではなく、異なる視点からネタを見つめ直してみてください。
一つのネタだけだと思っていたものが、新たな切り口を見つけることで新鮮さを取り戻し、もう一つのネタになり、新しいプレスリリース素材として蘇ってくるかもしれません。