ジャイアントパンダ国家公園広元分局の唐家河地区には、野生のジャイアントパンダ39頭が生息

Tangjiahe National Nature Reserve

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【広元(中国)2021年10月14日新華社=共同通信JBN】中国は10月12日、昆明で開催された生物多様性条約(CBD)第15回締約国会議(COP15)で、Giant Panda National Park(ジャイアントパンダ国家公園)の正式設立を発表した。四川省広元市青川県に位置する唐家河国家級自然保護区は、ジャイアントパンダ国家公園を構成する一部である。中国のFourth National Giant Panda Survey(第4回全国ジャイアントパンダ調査)によると、唐家河には39頭の野生のジャイアントパンダが生息している。

 

唐家河は、野生動物との遭遇率が高い、地球上で数少ない低緯度地域の1つとして有名である。個体数推移が安定しているジャイアントパンダに加え、キンシコウ、四川ターキン、ハイズキンダルマエナガなどの珍しい動物もいる。保護区内でターキンが道路沿いを自由に歩き回る光景は圧巻である。現在、唐家河国家級自然保護区には、国家1級保護野生動物23種と国家2級保護野生動物86種が分布している。58科168属327種の鳥類が生息し、渡り鳥が46%を占め、カラニジキジやミヤマエゾライチョウなどの国家1級保護鳥類12種が含まれる。

 

43年前に設立された唐家河国家級自然保護区は、ジャイアントパンダ、キンシコウ、ターキンの保護と研究に引き続き注力しており、資源保護、科学的研究、ならびに管轄区域内の野生生物を共同で保護するためのコミュニティーの共同管理を着実に実行している。

 

唐家河は、近隣の地方自治体、動物疫病予防ステーション、隣接する保護区、行政村と協力し、野生動物の疫源地と疫病を監視するための連携システムを確立しているだけではない。同時に、清華大学、北京大学、中国科学院などの野生生物研究機関、世界自然保護基金(WWF)やShan Shui Conservation Center(山水自然保護中心)などの国際機関および公共福祉機関と協力し、毎日のパトロール、科学的監視と野生動物保護などを実行している。現在、保護区はさまざまな野生動物の5万件を超す監視活動を実施し、群れからはぐれた野生動物や病気の野生動物20頭以上を救出した。

 

保護区周辺のターキン、ツキノワグマ、イノシシなどの野生動物によって深刻な被害を受けているトウモロコシ、菜種、大豆などの作物地域について、保護区は特別林業基金などの社会関係資本から支援を求める構えである。同時に、技術、経験、助成金が提供され、カカンソウチクや中国伝統医薬品などリスクの低い生態系産業の開発、伝統的農法の変更、野生動物の積極的な回避において農家を支援する。

 

唐家河はまた、甘粛省白水江国家級自然保護区などの岷山北部自然保護地と保護協定を締結し、地域を超えた監視と共同予防システムを確立し、ジャイアントパンダなどの野生動物の個体数と生息地の保護と管理を共同で実施した。同時に、密猟や野生動物の食用などの違法行為の取り締まりにも努めている。唐家河国家級自然保護区が43年前に設立されて以来、ジャイアントパンダやキンシコウの狩猟や屠殺などの重大事件は発生していない。

 

ソース:Tangjiahe National Nature Reserve

 

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