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PESO(ペソ)モデル

PESOモデルとは

マーケティングの「PESOモデル」とは、Paid(ペイド)、Earned(アーンド)、Shared(シェアード)、Owned(オウンド)の頭文字をとったもので、4つのメディアを組み合わせて戦略を立てるフレームワークです。それぞれの特徴は以下の通りです。

広告費を支払い、有料で情報を届けるメディア。短期間で認知を拡大する役割を担う。

例)SNS広告、DSP広告など

Earned(アーンドメディア)

第三者による報道や記事など、信頼性の高い情報を生むメディア。

例)新聞・Web・テレビなどの報道

Shared(シェアードメディア)

SNSや口コミなど、生活者が自ら発信・共有するメディア。共感や話題化を広げる役割を担う。

例)公式SNS投稿、Xキャンペーンなど

Owned(オウンドメディア)

企業が自社で保有・管理するメディア。コーポレートサイトやブログなど、ブランドの軸となる情報発信の基盤。

例)コーポレートサイト、ブログ、用語集ページなど

これらを戦略的に組み合わせることで、認知から信頼、共感までを一貫して高めることができ、効果的なPR・マーケティング施策を設計することができます。

トリプルメディアとの関係と、PESOモデルが生まれた背景

PESOモデルは、もともとマーケティングや広報活動を整理するために提唱された「トリプルメディア(POEMモデル)」をもとに発展した考え方です。

トリプルメディアとは、Paid(ペイドメディア)・Owned(オウンドメディア)・Earned(アーンドメディア)の3つを指すフレームワークで、企業の情報発信を「自社で発信する情報」と「第三者が取り上げる情報」に分けて整理するものでした。

当初のトリプルメディアでは、アーンドメディアの中に、メディア報道だけでなくSNSや口コミといった生活者による情報拡散も含まれていました。しかし、SNSの影響力が飛躍的に高まり、「企業ではなく生活者が中心となって情報を共有する時代」へと移行したことから、 この領域を新たに独立させたのがPESOモデルです。

つまり、PESOモデルは「トリプルメディアの発展形」であり、従来の一方向的な情報伝達から、“共有される”双方向型のコミュニケーションへと進化した現代の広報環境を反映しています。

広報担当者におけるPESOの活用と考え方

情報があふれる今、広告(Paid)や自社発信(Owned)だけでは、企業のメッセージが届きにくくなっています。その中で重要なのが、信頼を生むEarnedメディアと、共感を広げるSharedメディアを軸にした広報活動です。

4メディアを連携させる実践例:

  1. Ownedで情報基盤を整える(コーポレートサイト・ブログ)
  2. Earnedへ正確な一次情報(プレスリリース)を発信し、報道を通して信頼を得る
  3. SharedでSNS拡散を促進し、共感を広げる
  4. Paidで広告を活用し、ターゲットへの認知を拡大

このようにPESOを組み合わせることで、短期的な成果だけでなく、信頼を起点とした長期的なブランド形成が可能になります。

共同通信PRワイヤーでは、こうしたPESOの循環を支援するため、Earnedメディア(信頼)に正確な情報を届け、Sharedメディア(共感)で拡がるきっかけをつくるプラットフォームとして機能しています。

まず、Earnedメディアに向けては、共同通信グループのネットワークを活かし、全国紙・地方紙・業界専門紙など約2,350媒体・約3,800箇所へプレスリリースを配信。「朝日新聞デジタル」「毎日新聞」「テレ東プラス」など、有力メディア76サイトへの転載ネットワークも整備しています。

さらに、Sharedメディアでの露出を高めるために、SNS上での発信を支援するSNS広告(Paid)オプションを提供。PRワイヤー公式アカウントを通じてX(旧Twitter)・Facebook・Instagramなどに広告を配信し、生活者への直接的なアプローチを実現します。

このように、共同通信PRワイヤーは「Earnedに信頼され、Sharedに広がり、Paidで認知を後押しする」一連の情報発信サイクルをサポートしています。

信頼を築く「Earnedメディア」の力

PESOの中でも、特に“信頼”を生み出すのがEarnedメディアです。広告とは異なり、第三者の視点で報道・紹介されることで、企業や商品の社会的信用を高める役割を持っています。

その信頼の起点となるのが、企業が自ら発信する一次情報=プレスリリースです。記事化や報道につながることで、認知の拡大だけでなく、企業の姿勢やブランド価値を正確に伝えることができます。

信頼を起点に、価値を届ける広報へ

PESOモデルの本質は、「信頼をどう築くか」。短期的な広告効果だけでなく、報道やSNSを通じて社会的評価を積み上げていくことが、ブランドの持続的な成長を支える広報の姿勢です。

共同通信PRワイヤーでは、通信社ならではの視点で「発信元の信頼性」と「メディアとの関係構築」を重視したプレスリリース配信を行っています。 “数ではなく価値を届ける”広報活動の実践を支援し、企業がPESO戦略を効果的に展開できるようサポートしています。

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