社会部の解説
「社会部」は、編集局の中にあって、主に事件・事故そして人間を扱う。政治部、経済部など他の部署では扱わないテーマを扱う。社会部の記者は、大きく捜査当局担当、官公庁担当、遊軍記者担当の3つに分かれる。
捜査当局担当の活動拠点は主に2つ。1つは警視庁(または各都道府県警)記者クラブ。記者数名でチームを組み、事件の内容に応じて分かれている捜査課に合せて担当する。もう1つは司法クラブ。地方検察庁、高等検察庁、最高検察庁をテリトリーとする検察グループと、地方裁判所から最高裁判所までをテリトリーとする裁判所グループに分かれ、担当記者はいずれかのグループに属して捜査の取材活動を行う。
官公庁担当は、文部科学省、厚生労働省、宮内庁、国土交通省、気象庁、防衛省、東京都庁、JRなどの記者クラブが取材拠点となる。
遊軍記者担当は、あえて担当を決めず、その都度起きた事件や事故、災害を担当したり、テーマを絞って専任して取材活動を行なったりする。記者クラブには属さず、日常的には本社の社会部に席を持つ。
企業の広報部としては、企業内の事件・事故や不祥事が発生した場合などに接することになる。