メディアリレーションズとは
メディアリレーションズとは、新聞・テレビ・雑誌・ラジオ・Webメディアなどの記者/編集者と、良好な関係を築くための活動全般を指します。目的は「自社情報を、第三者であるメディアを通じて社会に正確に届けること」であり、単発の露出ではなく、継続的な信頼関係づくりまで含みます。
メディアリレーションズが求められる背景と課題
求められる背景
情報があふれる環境では、「誰に、どんな文脈で届くか」が成果を左右します。プレスリリースやニュースレターなどの一次情報を、媒体の特性や読者ニーズに沿って届けられる体制があると、記事化や取材の検討が進みやすくなります。
企業内で起きやすい課題
- メディアリストの鮮度低下:人事異動や媒体の新設・終了があり、連絡先の更新が追いつかない。
- 送付先のミスマッチ:テーマに合わない部署へ送ってしまい、読まれずに終わる。
- 一度きりになりがち:配信後のフォローや、継続的な情報提供の設計が不足する。
取り組みの目的
- 記者が「必要なときに声をかけられる取材先」として想起できる状態をつくる
- 企業の姿勢や取り組みを、第三者の視点で伝えてもらい信頼を積み上げる
- 記事化を通じた認知・理解の拡大(結果として採用・営業・IRなどにも波及)
メディアリレーションズの関連知識
ニュースレターは“関係維持”のための手段
プレスリリースは「発表」が中心ですが、ニュースレターは、近況・取り組みの継続報告・調査データの補足なども扱いやすく、メディアを含めたステークホルダーと接点を保つのに向きます。新情報がない時期でも関係を途切れさせにくい点が特徴です。
メディアプロモートとの関係
メディアプロモートは、メディアリレーションズの一部です。メディアプロモートとは、企業が自社の新商品・サービス・ニュースなどを、報道機関に取り上げてもらうために積極的にアプローチする広報活動のことで、関係性の土台があるほど、連絡の意図が伝わりやすく、やり取りもスムーズになります。
広報・PRにおける実務ポイント
“届く”メディアリストを運用する
メディアリレーションズは、メディアリストの整備が重要です。
共同通信PRワイヤーでは、プレスリリースの受信希望があったメディアを対象に、報道機関として運営実態などを確認・審査したうえで登録し、さらに年1回、登録している全メディアを対象に情報の更新を行うことで、プレスリリースが届きやすい環境を維持しています。
カテゴリ設計で“ミスマッチ”を減らす
プレスリリースは、内容に沿ったメディア(媒体・部署)に配信することで記事化につながります。
共同通信PRワイヤーでは、配信カテゴリを159種類に分類。内容に合うカテゴリを選ぶだけで、最適なメディアに届きやすい仕組みを提供しています。
ニュースレターで“自由度の高い情報提供”を設計する
プレスリリース配信だけでなく、定期的なニュースレター運用は関係維持に向きます。サービス選定の観点では、配信カテゴリだけでなく、任意の宛先に届ける手段(例:オリジナルリスト配信)があると、届けたい情報の自由度が上がります。
フォローは「売り込み」より「補足」と「即応」
配信後に反応があった媒体へ、追加素材(画像、数字の根拠、現場コメントなど)を迅速に出せる体制が、次の取材につながります。書き方の基本整理は、関連記事「プレスリリースの書き方11のポイント!基本構成と記者に取り上げられるコツ」も参考になります。
メディアリレーションズで、メディアに「届く状態」をつくる
メディアリレーションズは、配信回数や短期的な露出の多寡ではなく、「必要な相手に、必要な形で、継続して情報提供できるか」で質が決まります。実務では、①メディアリストの鮮度、②カテゴリによるミスマッチ低減、③ニュースレター等の継続接点、④取材対応の即応性がポイントになります。
共同通信PRワイヤーでは、審査・メンテナンスされた配信網やカテゴリ設計、オリジナルリスト配信などを通じて、メディアに“届きやすい状態”づくりを支援しています。自社の状況に合わせた活用を検討したい方は、共同通信PRワイヤーのサービス資料をご参照ください。
関連用語
プレスリリース、ニュースレター、メディアリスト、メディアプロモート、パブリシティー、アーンドメディア、PESO(ペソ)モデル、取材依頼(しゅざいいらい)
