導入事例

  • 国内配信インタビュー

リリースを広報の要に、創業150年の「伝統」「革新」「継承」のスパイラルで焼酎の魅力を世界にも伝えたい【濵田酒造様】

2021-03-24

濵田酒造株式会社 マーケティング部コミュニケーション課 川野修郎 様

焼酎の概念を拡張・深化させる新商品づくりにも積極的な鹿児島県最大の焼酎メーカー、濵田酒造。150年以上の伝統を礎に「本格焼酎を真の國酒に、世界に冠たる酒に」という目標に向けて本格焼酎の魅力を全国発信する上で、共同通信PRワイヤーのプレスリリースは強力な武器になっている。創業150周年を迎えた2018年に「未踏の香り」をコンセプトに発売した本格芋焼酎「だいやめ~DAIYAME~」が国際的に権威のある賞を相次いで受賞して以来、グローバルの蒸留酒市場でも存在感も高めつつある。 ワイヤーサービスの活用で広報の質を向上させる戦略について、マーケティング部コミュニケーション課の川野修郎さんにお話をうかがいました。

共同通信社の持つネットワークの信頼性を評価
ワイヤーサービス導入で増える消費者との接点

-PRワイヤーを導入する前はどんな広報を?

川野 私が入社した2017年以前は、広報機能が十分に整備されておりませんでした。同年に発足したマーケティング部広告宣伝課に配属され、メディアとコミュニケーションを図りながら、情報価値を提案し、記事を書いていただくという広報体制の基盤づくりから着手しました。前職では大手ゲーム会社のコーポレート広報を経験しておりましたので、まず、地元メディアを1件1件訪問し、「濵田酒造に広報の窓口ができた」ことをお伝えしながら、関係を築くところからスタートしました。

-導入以前、全国に向けた発信には、どのように取り組まれましたか?

川野 影響力の大きい首都圏や関西の記者との人脈を活かし、年に3~4回くらいの出張ベースで、ネタの売り込みに奔走していました。日本一の焼酎蔵数を誇る鹿児島県でトップを走る企業であるにも関わらず、酒類業界だけのニュースに留めておくにはもったいないネタがたくさんあったためです。

明治元年の創業以来150年。現在、濵田酒造グループで伝兵衛蔵(左上)・傳藏院蔵(左下)・金山蔵(右)という『伝統』『革新』『継承』を体現した3つの蔵を有している

明治元年の創業以来150年。現在、濵田酒造グループで伝兵衛蔵(左上)・傳藏院蔵(左下)・金山蔵(右)という『伝統』『革新』『継承』を体現した3つの蔵を有している

-ワイヤーサービスの必要性を感じられたのはいつ頃からですか?

川野 入社当時からです。前職では広報IRの業務に携わっていて、コーポレート全体に関連する決算発表時や新商品リリースなどで活用しておりましたので、ワイヤー配信の重要性は感じておりました。地方メディアから発信される情報は、その地域の方々にリーチできる強みがあります。そして、全国へ商品や企業の取り組みを発信するうえで有効なのがインターネット上で幅広く情報を拡散できるワイヤーサービスです。

-共同通信PRワイヤーに決めたきっかけは?

川野 当社のステークホルダーにも認知され、信頼のあるメディアである「共同通信社」のグループ会社であるというブランド力と、将来的な海外へのプレスリリース発信を見据えたときに、海外の通信社ともネットワークを構築している点を活用し、骨太な広報体制を整えたいと考えたからです。

-2018年に「スタンダードプラン年5回」のご契約でスタートしました。

川野 共同通信PRワイヤーから配信されたプレスリリースは、1回の発信で50以上のポータルサイトに掲載されます。それは、当社のような小規模な広報体制の企業にとっては、情報の拡散力だけではなく、広報活動の生産性向上の点でも大きな武器になるツールだと感じました。加えて、共同通信PRワイヤーにプレス登録されているメディアの方々にもダイレクトにお届けできるリーチ力が強みですね。情報の受け手である記者や編集者から、ニュースバリューのある内容だと判断された場合、取材の申し込みにつながる可能性もあります。また、今後の情報ネタのストックにもしてもらえます。何より、リリースを配信し続けることで、「濵田酒造」という存在を知らない記者や編集者へ情報を届けられることは、長期的な目で見ても、大きなメリットだと考えています。

-共同通信PRワイヤーの影響力の大きさは感じましたか?

川野 導入前にはグーグルなどのニュース検索に「濵田酒造」や商品名を入力しても、数年前の記事がいくつか出てくるくらいでしたが、今では、ネット上で登場する機会が増えていますし、テレビ番組の担当者からの取材依頼や番組の素材提供などの問い合わせもあります。それは、ワイヤーサービスの活用だけではなく、近年、当社が推進しているオンライン施策、オウンドメディア、SNSなどのデジタル戦略が絡み合い、消費者との接点を増やし続けている結果だと感じています。また、私自身のメディアリレーション活動の中でも、「濵田酒造さん、ネットで記事見かけたよ」と、これまで当社の名をご存じなかった首都圏メディアの記者に言われる機会が徐々に増えてきたことも嬉しく思います。

海外の焼酎部門で相次ぐ受賞のニュースを日本に逆輸入
PRワイヤーのサービスは広報の要に

-共同通信PRワイヤーを導入して一番の変化は?

川野 ワイヤーサービスを含めたデジタル施策とメディアリレーションによる露出面積の拡大により、情報が消費者にダイレクトに届くことから生じた変化があります。記事を見た消費者から小売店に問い合わせが入り、そこから会社に問い合わせがあり、受注に結び付くというルートができました。自分のこだわりのある焼酎しか店に置かない小売店の方が「お客さんから飲みたいと言われたので」と仕入れてくださったケースもあります。業界紙の露出だけでは得られなかった状況かと思います。

-ワイヤーサービスで配信するリリースの内容には、どんなものが?

川野 商品の新CM、キャンペーン施策やその他異業種のコラボレーションなど多岐に渡ります。最近では、昨年末に「Shochu.Life」という家飲み時間を楽しんでいただくためのECサイトのオープンに関する情報や、オンライン新酒まつりなどのデジタル施策に加え、当社グループの3つの蔵(伝兵衛蔵・傳藏院蔵・金山蔵)の蔵見学オンライン動画をYouTubeで公開したニュースなど、地元だけにとどめておくのはもったいない情報を全国に発信する際に活用しています。

-SHOCHU部門最高賞を受賞した「インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション2019(IWSC)」の授賞式には川野さんも広報担当として出席されていましたね。

川野 少ない発信チャンスを最大限にステークホルダーに広めることにチャレンジするのが、「攻めの広報」です。酒類業界において、受賞ニュースは貴重な情報発信の機会ですので、授賞式出席が決まったら即座に、取材誘致活動を始めました。国内メディアのロンドン支局に取材していただいたことで、新聞社・通信社のデジタル版を通じて、約6,000マイル離れた日本列島へ瞬時にニュースが逆輸入され、その記事を読んだ業界関係者や消費者から問い合わせが相次ぎ、企業や商品のブランド力が一気に高まる転機となりました。2018年9月の発売以降、だいやめ体験イベントを全国主要都市で実施しておりましたので、徐々に認知度が高まりつつある中での「日本の外からのニュース」は、だいやめに興味を持って下さっていた方々の背中を後押ししたのか、アマゾンの焼酎売れ筋ランキングの上位に一気に駆け上がる驚きの展開になりました。

創業150年の技の結晶から生まれた「だいやめ」。商品名は『晩酌して疲れを癒す』という鹿児島の方言で、世代や性別、国籍を超え多くの人々に伝えたいという思いを込めた

創業150年の技の結晶から生まれた「だいやめ」。商品名は『晩酌して疲れを癒す』という鹿児島の方言で、世代や性別、国籍を超え多くの人々に伝えたいという思いを込めた

-「だいやめ」は新しいコンセプトの焼酎ですよね。

川野 創業150周年を機に次の本格焼酎業界を担う存在にしたいと開発した商品です。独自の熟成技術で香気成分を十分に引き出した「香熟芋(こうじゅくいも)」から生まれるライチのような香りとフルーティな味わいが、従来の購入層だけではなく、これまで焼酎にハードルの高さを感じていた20代の人たちにも支持されている手応えも感じています。2018年の発売時には、プレスリリースを出して記者向けに発売前試飲会も実施しました。2019年に前述のインターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション(IWSC)の焼酎部門の頂点となる最高賞を受賞して、2020年にはインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2020(ISC)のSHOCHU部門で最高賞に次ぐ「ダブルゴールド」を受賞しました。それをタイムリーにワイヤーサービスを使って消費者にリーチできたこと。さらにそれをオウンドメディアやSNSとの連携によってひろがりを持たせたことなど、ワイヤーサービスを広報の要に据えた活動ができつつあります。

「情報+世の中のトレンド」がニュースバリュー
コロナ禍でもオンライン活用で焼酎ファンを惹き付ける努力

-2019年からは「スタンダードプラン年10回」にプランアップしていただいています。ネット社会に親和性の高い情報を載せる良いツールになっていると感じますか?
川野 はい。現代社会において、メディアだけではなく、企業や個人も「発信者」であり、「拡散者」です。インターネット上で無数の情報が秒刻みで駆け巡る日々の中で、自分だけが知るにはもったいない情報に触れた人たちは、SNSを通じて一瞬で世界中に広げていきます。その流れに乗るために、ワイヤーサービスはこれからも当社の主力ツールとなるかと思います。先ほどお伝えした当社蔵元直営のECサイト「Shochu.Life」は、ワイヤーサービスと非常に親和性の高いサービスですので、上手く活用していけたらと考えています。

Shochuロゴ 「Shochuでおうち時間を楽しくする」蔵元直営のオンラインショップ。自宅での焼酎の楽しみ方についてのコラムや季節行事に合わせたおすすめ商品やギフトも提案

「Shochuでおうち時間を楽しくする」蔵元直営のオンラインショップ。自宅での焼酎の楽しみ方についてのコラムや季節行事に合わせたおすすめ商品やギフトも提案

-今後の広報での課題は?
川野 ワイヤーサービスの活用により、ステークホルダーに幅広く情報を届ける道筋はできました。今後の課題としては、当社が生み出す商品、サービスやCSR活動などの情報を受け取るメディアの方々が、ニュースバリューがあると判断してもらえるプレスリリースを発信できるかが、広報担当者としては重要な役割だと感じています。1本のプレスリリースで少しでも多くの人たちの共感を得られるような内容にしていきたいですね。

企業サイト https://www.hamadasyuzou.co.jp/
だいやめブランドサイト https://www.hamadasyuzou.co.jp/daiyame_brand
Shochu.Life 公式サイト https://shochu.life/
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