夏の甲子園きょう午後4時開幕 第1日は1試合、ビデオ検証も今大会から

暑さ対策で開会式は2年連続の夕方開催、観客の入替制は第3日から第8日まで。組み合わせ抽選はオンラインに変わり、フェスティバルホールでの抽選会はなくなった。主催者は開幕前の1週間に、誹謗中傷への対応とビデオ検証の運用を論点ごとに分けて発表してきた。

第108回全国高等学校野球選手権大会(日本高等学校野球連盟・朝日新聞社主催)が8月5日、阪神甲子園球場で開幕する。第1日は午後4時からの開会式に続き、午後5時半から1回戦の1試合だけを行う。49の代表校が、休養日3日を挟む8月22日の決勝まで、18日間の日程で戦う。

夕方の開会式は、開幕日の選手の負担を減らすため昨年の第107回大会で初めて行われ、今年で2年目になる。第2日は前日の開会式に出た選手の疲労を考慮して、午後4時から2試合。第3日から第8日までは、午前8時からの朝の部1試合と午後1時半からの午後の部3試合の間で観客を入れ替える2部制とし、第9・10日も第1試合の開始を午後1時半にそろえた。主催者は、選手に熱中症の疑いが多く出ていた時間帯の試合を避けるためと説明している。

組み合わせの決め方も変わった。3回戦までの組み合わせ抽選は、4月の運営委員会でオンライン化が決まり、昨年までのフェスティバルホール(大阪市北区)での抽選会は行わない。8月1日午後5時からの抽選を経て、組み合わせは公式サイトで公開されている。準々決勝と準決勝の組み合わせは従来通り、3回戦と準々決勝の勝ちチームの主将が各試合後にくじを引いて決める。

ビデオ検証と誹謗中傷対応、開幕前の1週間に発表が続いた

判定を映像で確かめるビデオ検証も今大会から始まる。日本高野連が4月24日の理事会で特別規則を承認し、高校野球の全国大会で採用すると決めていた。各チームが検証を求められるのは9イニングで1回。今大会では、検証で判定が変わった場合に限り、もう1回だけ求められる。映像はネット裏の審判3人が確認し、2分以内に確証が得られなければ判定は変わらない。開幕1週間前の7月29日には、対象となるプレイの一覧や検証の流れを解説するページが公式サイトに掲載された。

インターネット上の誹謗中傷への対応は、発表が2本に分かれた。日本高野連と朝日新聞社は7月24日に連名で対応方針を公表し、49代表校が出そろった7月28日には、SNSなどの投稿を監視するモニタリングを今大会で実施すると発表した。選手権大会では初めての実施で、問題のある投稿にはプラットフォームへの削除要請や、法的措置を含めた対応をとるとしている。今春の選抜大会でも1月末に対応方針、3月上旬に実施の発表と、同じ手順を踏んでいた。

広報TIPS — 批判や質問が予想される変更を、開幕直前にまとめて発表すると、問い合わせはいちばん忙しい初日に集中します。今大会の主催者は、日程や入場料の変更を4か月前の4月に発表したうえで、開幕前の最後の1週間には誹謗中傷への対応方針、モニタリングの実施、ビデオ検証の運用解説を、日を分けて1本ずつ出しました。開幕日を迎えた時点で、どの論点にも公式の説明が既にある状態になっています。想定問答集で答えを準備しておくのと同じように、発表を分けて先に出しておくことも、初日の説明対応を軽くする準備になります。

出典:日本高等学校野球連盟「第108回全国高校野球選手権大会 第2回運営委員会審議結果」(2026年4月17日)/同「ビデオ検証の採用を決定」(2026年4月24日)/同「全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)の主な暑さ・健康対策」(2026年7月24日更新)/日本高等学校野球連盟・朝日新聞社「第108回全国高校野球選手権大会における誹謗中傷等への対応について」(2026年7月24日)/同「インターネット上の誹謗中傷等へのモニタリングを実施」(2026年7月28日)/日本高等学校野球連盟「ビデオ検証の対象プレイと導入への歩み」(2026年7月29日)/同「第108回全国高等学校野球選手権大会 大会日程

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汐塾編集部

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