つくばエクスプレス開業21年の現在地 一日当たり42万3千人、8両編成化と東京・土浦延伸の検討

2025年度の一日当たり輸送人員は42万3千人。ホーム延伸は7駅で工事が完了し、東京駅・土浦方面の延伸は調査を続けている。20周年の翌年を、公開資料の数字と事業の進み具合から整理した。

江戸川橋梁を渡るつくばエクスプレスの列車

つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道株式会社は、2005年8月24日の開業から2026年8月24日で、21年を迎えた。

(前年の20周年では、記念トレインや20周年版のテレビCM、ラッピング列車「ユニール号」、AKB48とのコラボと、記念の企画が続いた。)

2025年度は一日当たり42万3千人

「2025年度 決算概要」では、年間輸送人員は1億5,291万人だった。一日当たりの輸送人員は42万3千人で、いずれも前年比+4.7%だった。一日当たりでは2019年度の39万5千人を上回り、2020年度の27万8千人から回復した。営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも「過去最高益」だった。

一日当たり輸送人員の推移。2012年度306千人、2013年度324千人、2014年度326千人、2015年度340千人、2016年度354千人、2017年度370千人、2018年度386千人、2019年度395千人、2020年度278千人、2021年度306千人、2022年度349千人、2023年度383千人、2024年度403千人、2025年度423千人
一日当たり輸送人員の推移(2012〜2025年度・千人)。出典:首都圏新都市鉄道 作図:汐塾

8両編成化 7駅でホーム延伸工事が完了

「2026年度 事業計画」によると、2025年度までに秋葉原駅〜六町駅の7駅でホーム延伸工事が完了し、柏たなか駅の工事に着手した。2026年度は、八潮駅と流山セントラルパーク駅のホーム延伸工事、総合基地の留置線延伸工事に着手予定だ。サービス開始は2030年代前半としている。

高架を走行するつくばエクスプレスの車両
高架区間を走るつくばエクスプレスの車両

東京駅・土浦方面の延伸は調査段階

東京駅方面への延伸は、2016年4月の国の交通政策審議会答申で構想として示された。同社は2025年10月から、延伸による幅広い効果を有識者が検討する調査・勉強会を始めた(公式FAQは「具体的に事業化が決定したものではありません」と明記)。土浦方面では茨城県が、次の答申に盛り込まれることを目指して調査・分析を進めている(県の整理でフェーズ2)。いずれも開業・完成時期は示されていない。

次に控えているのは、2026年10月1日(木)のQR乗車券への移行だ。当日の始発から導入し、磁気乗車券は9月30日(水)で全廃される。

出典
首都圏新都市鉄道「2025年度 決算概要」(2026年5月28日)
首都圏新都市鉄道「2026年度 事業計画」(2026年3月)
首都圏新都市鉄道 よくあるご質問(8両編成化東京駅延伸、2026年8月25日確認)
首都圏新都市鉄道「2026年10月1日(木)よりQR乗車券システムを導入します」(2026年1月14日)
茨城県「つくばエクスプレスの土浦延伸」ページ(2025年12月22日更新)
首都圏新都市鉄道 各年度営業実績・決算概要

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汐塾編集部

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