
厚生労働省が11月6日に発表した毎月勤労統計調査の9月速報によると、物価の変動を考慮した実質賃金は前年同月比2.2%増えた。プラスは1月から9か月連続。同時に公表した夏季賞与は、賞与を支給した事業所の労働者1人平均で44万8,765円となり、前年より5.3%増加した。
名目賃金は4.6%増、物価を考慮すると2.2%増
従業員5人以上の事業所で働く人の現金給与総額は、1人平均31万1,409円で前年同月より4.6%増えた。これは手当や賞与などを含み、所得税や社会保険料を差し引く前の金額で、手取り額ではない。
実質賃金は、賃金で買えるものの量の変化を見るため、名目賃金を消費者物価指数で調整した指標だ。今回用いた「持家の帰属家賃を除く総合」は前年同月比2.4%上昇。賃金の伸びが物価上昇を上回り、実質でもプラスとなった。

基本給などの所定内給与は27万9,182円で3.7%増。パートタイム労働者の所定内給与を所定内労働時間で割った時給は1,463円で、5.4%増えた。
夏の賞与は「支給した事業所」での平均
夏季賞与の44万8,765円は、従業員5人以上の事業所のうち、賞与を支給した事業所で働く人の平均額。賞与を支給しなかった事業所を含む、働く人全員の平均ではない。支給しなかった事業所も含む全事業所の労働者1人平均では、38万1,899円で前年比5.9%増となる。
月ごとの賃金と夏季賞与では集計対象が異なるため、金額をそのまま比較することはできない。9月分の賃金は速報値で、今後の確報で改訂される場合がある。
