プレスリリースを書くときに最低限押さえておきたいポイントがあります。メディアの記者にとって分かりやすく、印象に残るプレスリリースにするために、最も大切な10のポイントを紹介します。
目次
プレスリリースの書き方10のポイント
プレスリリースを作成するときは、どのような点に気をつけて作成すれば良いのでしょうか。
プレスリリースの書き方において重要な10のポイントを紹介します。
それぞれ詳しく紹介していきます。
1. タイトルと見出し、リード文が勝負
メディアの記者に興味をもってもらえるかどうかは、タイトルと見出しで決まると言っても過言ではありません。
タイトルは何が一番の売りなのかが、端的にまとめられているものが目を引きます。
リード文(タイトル後の第一段落の文章)は、パッと見て全体像が掴めるよう簡潔に書くことが重要です。どこが新しくて、どこが他と違うのか、「メディア視点」で考えた上で書いていきましょう。
タイトルのつけ方について以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
「記事になりやすいプレスリリースのタイトルのつけ方は?」の記事を見る
2. 事実を正確に書く
プレスリリースは、記者が記事を書くための材料となる事実を伝えることが求められます。
事実を正確にまとめるために「5W1H」で書くことが重要です。
さらに、「How much」「How many」などの数字を盛り込むと、より具体的に情報を伝えられます。
■5W3H
Who…誰が
What…何を
When…いつ
Where…どこで
Why…なぜ
How…どのように
+
How much…いくら
How many…いくつ
また、リード文ではプレスリリースの発信主体である企業名や団体名を書き出しましょう。
例えば、「株式会社○○○○(本社所在地:東京都○区、代表取締役社長:○○○○)は、」のように書き、発信者を明記することを忘れないようにしましょう。
3. 結論を先に書く
プレスリリースは結論(伝えたいこと、記者に書いてほしいこと)を一番最初に書くことが重要です。
文章構成は「結、起・承・転」が基本になります。結論を先に書くことで、記者に伝えたいことを真っ先に知ってもらうことができます。
「タイトル・見出し」+「リード文」でプレスリリースの結論や内容がわかるように書き、「本文」で詳しく解説していきます。
タイトル・見出しやリード文などの書き方について以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
「プレスリリースの構成とは?基本構成と注意するポイントも合わせて解説!」の記事を見る
4. 専門用語は極力少なくする
プレスリリースでは専門用語はできるだけ避け、誰が読んでもわかりやすい表現で書きましょう。記者の方が必ずしもその分野に詳しくない場合もあるからです。
使わざるを得ない場合は、最後に用語解説を付ける等の工夫が必要です。
5. 広告的な表現や余分な形容詞は避ける
プレスリリースは広告とは異なるため、「優れた」「画期的な」等の主観的な表現は避けましょう。優れているか、画期的かどうかを判断するのは記者であり、その判断材料を提供するのがプレスリリースの役割です。
プレスリリースではできるだけ正確で的確な表現が求められます。「素晴らしい」などの形容詞は必要最小限にしましょう。
プレスリリースの表現について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考ください。
6. 具体的な数字や根拠を明示する
優位性を伝えるために具体的な数字や根拠を上手く活用しましょう。
販売数などの実績や来場者数、市場予測など数字を明確に書くことで、記者に納得感を与えやすくなります。
また、第三者機関の調査データなどは信憑性が高いため評価されやすくなります。
7. 一文は50字以内、3行止まりを目安にする
一文は50字以内を目安にし、長くなったら文節を短くして書き直すようにしましょう。忙しい記者でもすぐに内容が分かるような工夫が必要です。
また、新製品の特徴などポイントは箇条書きにすることも有効です。
読みやすく分かりやすい文章は結果的に取材や報道されるチャンスを増やすことにもつながります。
本文の書き方について以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
「【初心者必見】記事になりやすいプレスリリース本文の書き方」の記事を見る
8. 資料は別添する
プレスリリースの文中に説明用の数字や資料を長々と引用するのは避けましょう。
資料は別に添付し、記者が必要に応じて参照・引用できるようにする配慮が大切です。メディア視点で配慮するよう心掛けましょう。
9. 読みやすいレイアウトにする
プレスリリースを読みやすくするには、フォントサイズを変えたり適度に改行や段落を設けたりしながらレイアウトの工夫をすることが必要です。
伝えたい情報はたくさんあると思いますが、あえて余白をとることで見た目がすっきりして読みやすくなります。
上記の例ように、行間を空けて視覚的にも読みやすいレイアウトにすることが重要です。
また、WEBサイトに掲載するプレスリリースでは画像や動画を埋め込み表示することができます。視覚的にも読みやすいレイアウトを意識しましょう。
10. 素材によって提供する“相手”を変える
プレスリリースのテーマや分野など、素材によって配信すべきメディアが異なります。自社の配信したい内容とメディアが求めている情報が合致するよう親和性のある配信先を選ぶことが重要です。
媒体との関連性が低い情報を配信し続けると、記者からの印象を損ねる可能性もあります。
闇雲に送るのではなく、適切なメディアに配信するよう気をつけましょう。
親和性の高いメディアの探し方について以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご活用ください。
プレスリリースの書き方に関する詳しい内容は以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
「プレスリリースの書き方10のポイント!基本の5構成と記者に取り上げられるコツ」の記事を見る
プレスリリース作成のポイントを押さえて「メディア視点」で伝えよう
今回紹介した全てのポイントに共通するのは、企業側視点ではなく客観的な「メディア視点」をもつということです。
記者に届くプレスリリースの数は膨大です。その中で読まれるプレスリリースにするためには、メディアに興味を持ってもらえるよう、分かりやすく書くことが求められます。
まずは書き方のポイントをしっかり押さえ、記者の目に留まるようなプレスリリースを作成していきましょう。
ここまで紹介した書き方のポイントと具体例を記載した資料をご用意しました。以下URLからダウンロードができます。プレスリリースを作成するときに是非参考にしてみてください。
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