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テレビの特徴とは?広報で知りたいアプローチ方法と他のマスメディアとの違い

テレビイメージ

4大マスメディアの中でもテレビは、絶大な影響力を持つメディアです。
広報担当として知っておきたいテレビの基礎知識と、テレビへのアプローチ方法を解説します。

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「テレビ」メディアの特徴

テレビにリモコンを向ける

マスメディアの中でも、社会に対しての影響力が特に強い媒体がテレビです。
メディアとしてのテレビの特徴とメリットを説明します。

テレビの特徴

テレビの特徴は、速報性が高い点、そして社会に対する影響力の強さです。
速報性においては、画面を通して事件や事故などの重要なニュースをいち早く、大量に知ることができます。
さらに世間に対する影響力が最も強く、新聞、雑誌、ラジオの4大マスメディアの中でも最大の影響力を持ち合わせています。
インパクトのある映像や音声を通して伝えられる情報は、テレビの前の多くの視聴者にさまざまな印象を与え、世論やトレンドを作り出していきます。
テレビCMやテレビ番組で好意的に取り上げられた商品がヒットする現象は、よく目にすることです。
近年では、スマートフォンやパソコンから視聴できる「インターネットテレビ」が人気となっており、時代の流れと共に視聴方法が変化しています。

テレビのメリット

マスメディアの中でも最も多くの生活者が目にする媒体が、テレビです。テレビの向こうには幅広い年齢層の生活者が存在し、さまざまなターゲット層が視聴しています。
この視聴者層は番組ごとにターゲット区分が明確なため、広報担当としては、短期間で高リーチを狙うことができます。
またテレビは新聞に次いで、信頼性の高い媒体となっています。
そのためテレビを通して何度も見聞きする商品やサービスなどは、ブランドイメージが確立し、ロイヤリティ構築がしやすい点が、大きなメリットと言えます。

参考:テレビのターゲット区分

テレビメディアでは、ターゲットの性別年齢別区分が以下の8つに分けられています。

  • C層:男女4~12歳
  • T層:男女13~19歳
  • F1層:女性20~34歳
  • F2層:女性35歳~49歳
  • F3層:女性50歳~
  • M1層:男性20~34歳
  • M2層:男性35歳~49歳
  • M3層:男性50歳~

各層により、「スポーツ番組を好む」「ドラマ・バラエティを見る」「ニュース番組がメイン」などの趣味嗜好に分かれ、それぞれ分類されています。
ちなみに今話題の「Z世代」は、1996〜2012年生まれの、インターネットやスマートフォンの発展と共に育った世代のことを指します。テレビのターゲット区分とは別の定義に分けられています。

テレビ局の分類

カメラマン

日本のテレビ局は主に「NHK」「民放」「独立系UHF局」の3タイプに分類されます。それぞれ詳しく解説していきます。

NHKと民放、独立系UHF局

日本におけるテレビ局の分類は、「NHK(日本放送協会)」「民放テレビ局」「独立系UHF局」の3つに分けられます。
民放テレビ局は、「ネットワーク」と呼ばれる放送系列網を組んでいます。ネットワークに属する者同士で、番組やニュース素材の貸し借りが行われ、番組制作で協力することもあります。
ネットワークに属していないNHKと独立系UHF局では、番組のやり取りは行われていません。

主要民放5局と独立系UHF局を確認

主要な民放テレビ局と独立系UHF局を確認しておきましょう。
民放では「キー局」と言われる5局があります。
「日本テレビ放送網」「テレビ朝日」「TBSテレビ」「テレビ東京」「フジテレビジョン」の5局のことで、この放送局は全て東京に在局しています。
日本では、NHKと民放5局が大きな力を持ち、テレビ放送のメインチャンネルとなっています。また「BS放送」と呼ばれる衛星チャンネルも所持しています。
独立系UHF局は10局ほどあり、「TOKYO MX」「テレビ神奈川」「KBS京都」などのテレビ局のことを指します。
独立系局は独自の番組を展開しています。地域に密着した情報など、民放とは違うオリジナルコンテンツを見ることができます。

ローカルテレビ局とは

上記東京にあるキー局に対し、東京以外の地方を中心に活動しているテレビ局を「ローカル局」といいます。
ローカル局の特徴は、その地方に根付いた情報を提供していることです。例えば朝や夕方のニュース番組で、途中からローカル局の放送に切り替わり地方の天気予報を放送するなど、視聴者層の居住地に適した情報が放送されています。
広報視点では、同じ番組が何度も放映されることもあり、局地的なPRを狙うのであれば情報提供の価値が大きいと言えます。
またローカル局はキー局の系列になり、独立系UHF局とはまた別の扱いになっています。参考程度に覚えておきましょう。

主要インターネットテレビ局を確認

ここ数年はインターネットを介してテレビ番組を視聴する「インターネットテレビ」が勢力を伸ばしつつあります。
インターネットテレビの視聴方法は、スマートフォンやパソコン視聴ならアプリを入れる、テレビであれば光回線や有料の動画サービスの申し込みで見ることができます。
インターネットテレビは、現在多くのアプリ・動画サービス会社があり、主なものに「TVer」「NHKプラス」「Netflix」「Amazon Prime Video」などが挙げられます。
特に人気の「TVer」は、民放5局のテレビ番組がリアルタイムで視聴可能で、基本料金は無料です。ただしテレビと同じようにCMが入ります。
見逃した番組をいつでも好きな時間に見ることができる点が、インターネットテレビが支持を広げている理由の一つです。

広報に関わりそうなテレビ番組

テレビ局もさることながら、テレビ番組も数多く存在します。
広報担当として、企業や団体の情報を取り上げてもらえる可能性のある、関わりのあるテレビ番組を確認しておきましょう。
民放系列の企業経営やビジネスモデルを紹介する番組では、ヒット商品や企業の成功した取り組み、創業者や開発者の考え方などを取り上げています。
朝や夕方のニュース・情報番組では、同じくヒット商品や新商品・新サービスなどの紹介コーナーが設けられています。
その他、各局とも経済や経営に特化したニュース番組やドキュメンタリー番組を提供しています。それらはビジネスパーソンをターゲットとしており、根強い人気があります。
自社を取り上げてもらえそうなテレビ番組を日頃からチェックし、視聴しておくようにしましょう。

テレビへのアプローチ方法

テレビ局の編集室

テレビ媒体へのアプローチ方法は、3つあります。それぞれ解説していきます。

プレスリリース配信をして番組に取り上げてもらう

テレビ番組へのアプローチは、プレスリリースの配信が基本となります。
プレスリリースとは「新商品の発売や新サービス、また新規事業の開始、人事異動などの企業情報を、メディアがニュース素材として利用しやすいようにまとめた文書」です。
テレビ局に届いたプレスリリースの中から、番組ディレクターや関係者がネタとして取り上げたい情報を選び、取材を行います。
そのためプレスリリースの情報や、書き方、見せ方が非常に重要になってきます。多くのプレスリリースの中から、テレビ記者の目に留まるプレスリリースを作成しなければなりません。
単純にサービスや商品を紹介するのではなく、「どこが他と違うのか」「何が新しいのか」「独自性」「希少性」などに注意を払い、プレスリリースの作成を行いましょう。

プレスリリースの書き方のポイントやコツを、下記の記事にまとめてあります。あわせてご確認ください。
「プレスリリースの書き方11のポイント!基本の5構成と記者に取り上げられるコツ」の記事を見る

プレスリリースは、配信するタイミングもポイントです。
テレビの場合は「2ヶ月前〜当日」の配信がおすすめです。
プレスリリースの内容や、取り上げてもらう番組によりそれぞれ違いますが、例えば企画番組では、企画のスケジュールが組まれる「約2ヶ月前」を目安に。
速報性の高い生放送のニュース番組は「オンエアの6〜7時間前」でも間に合うこともあります。覚えておきましょう。

プレスリリースの配信タイミングについては、下記の記事に詳しい解説があります。ご一読ください。
「メディアプロモートとは?何から始めればいいかしっかり解説」の記事を見る

プレスリリースの配信先はテレビ局になりますが、情報番組のコーナーなどは制作会社が担当をしていることがあります。
テレビ局と制作会社、どちらにも配信しておくと安心です。

プレスリリースの配信先については、下記の記事が参考になります、ぜひご覧ください。
「プレスリリースの配信先メディアを選ぶヒント!媒体の種類や特徴を解説」の記事を見る

動画リリースがおすすめ

特にテレビに取り上げてもらいたい場合は、動画のプレスリリースの持ち込みをおすすめします。
動画素材はテレビ局の取材や制作の行程を省略し、そのままオンエアに使用することができるため、重宝されます。
「何が、どこが絵(動画)になるか」という観点で準備を行いましょう。自社紹介や製品の利用シーン、CM素材集なども用意をしておくと便利で役立ちます。

プレスリリースを記者クラブに配布する(投げ込み)

プレスリリースを記者クラブへ配布する「投げ込み」という方法もあります。投げ込みは作成したプレスリリースを、関係する記者団体へ直接持ち込む手段です。
記者クラブは「官庁系」と「民間系」の2タイプがあります。
例えば官庁系では、「総務省記者クラブ」「東京都庁記者クラブ」などがあります。
民間系では、「兜倶楽部」「東商記者クラブ」があります。
記者クラブは、各組織に特化した情報を収集し取材しています。投げ込みをする際はプレスリリースの内容にあわせて投げ込み先を選ぶようにしましょう。

プレスリリースの投げ込みの方法は、下記の記事にて詳しく解説しています。ぜひご確認ください。
「プレスリリースの投げ込みとは?記者クラブへ配布する方法と注意点を解説」の記事を見る

テレビCM・タイアップを依頼する

広告費は発生しますが「テレビCM」「インフォマーシャル」、「番組タイアップ」も選択肢の一つです。
テレビ番組のタイアップとは、例えばトーク番組でゲストが持参するスイーツやお土産を紹介するパターンや、クイズ番組の景品に商品を起用してもらうパターンなどが挙げられます。
PRイベントを企画し、バラエティ番組にアピールをかける方法もあり、どちらもプレスリリースの配信やPR代理店を通してテレビ局にアプローチします。
自社の商品やサービスの取り扱いにふさわしい方法で、PR活動を行いましょう。

テレビ以外のマスメディアの特徴

メディアの種類を図解

テレビのほかに覚えておきたいマスメディアに「新聞」「雑誌」「ラジオ」があります。
また近年、勢力を拡大し続けている「Webメディア」もあわせて説明していきます。

4大マスメディアとは

広報担当者として覚えておきたい用語に「4大マスメディア」があります。
4大マスメディアは、「新聞」「テレビ」「雑誌」「ラジオ」の4つの媒体を指す言葉で、「4大メディア」「4マス」と呼ばれることもあります。
各メディアは社会に大きな影響をもたらす媒体です。広報担当としては、目標や戦略にあわせて、それぞれのメディアとコミュニケーションを築いていきましょう。

新聞・雑誌・ラジオ媒体の違いと特徴

各4大メディアの特徴を比較してみましょう。
新聞は、4マスの中でも最も信頼性の高い媒体です。テレビ媒体の速報性には及びませんが、毎日新鮮な情報を家に届けてくれる点で、老若男女問わず支持されています。
雑誌はターゲット分類が明確に設定されている媒体です。テレビよりも確実に、狙った層へのリーチを望むことができます。
ラジオは音声だけで情報を伝えるメディアです。情報伝達の速度は速い方ですが、どのメディアよりも訴求力に欠ける特徴があります。
近年では4マス全てにおいて、インターネットを使用したサービスを取り入れています。テレビだけではなく新聞、雑誌、ラジオもスマートフォンやパソコンなどから、いつでも情報を取り入れることができ、大衆に向け情報を届けています。

マスメディアやテレビ・雑誌・ラジオについてのより詳しい解説は、下記の記事が参考になります。あわせてご確認ください。
「マスメディアとは?種類や役割について解説」の記事を見る

Webメディアの特徴

スマートフォンの普及により、「Webメディア」の存在も重要なものになってきました。
Webメディアとは、インターネットを利用して情報発信を行っているサイト全般のことを指します。例えば下記のものがあります。

■Webメディアの種類

  • ニュースサイト
  • ポータルサイト
  • コーポレートサイト(ホームページ)
  • キュレーションサイト
  • ソーシャルメディア(Twitter・Instagram・TikTok・YouTubeなどのSNS、ブログ)など

Webメディアは「第5のマスメディア」と呼ばれるほどその存在感を増し、今や広告媒体費において、4大マスメディアを超える存在になっています。
プレスリリースを取り上げてもらう機会も益々増えつつあります。広報担当者は、Webメディアの動向や主要サイトのチェックなども行うようにしましょう。

Webサイトやソーシャルメディアの特徴や詳細について、下記の記事に詳しくまとめてあります。あわせてご覧ください。
「プレスリリースの配信先メディアを選ぶヒント!媒体の種類や特徴を解説」の記事を見る

テレビへのアプローチはプレスリリース配信から

テレビ番組に自社商品やサービスを取り上げてもらうことは、企業にとっても大きなメリットがあります。
多大なインパクトと絶大な社会的影響力を持つテレビに放送してもらえるよう、ぜひPR活動を行いましょう。
テレビメディアへのアプローチは、プレスリリースの配信から始まります。
テレビ関係者の目に留まるプレスリリースを作成し、メディアプロモートを行いましょう。

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