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大学の研究発表プレスリリースを書く5つのポイント【テンプレート付き】

大学、研究発表、プレゼンイメージ

大学・教育機関で研究発表や論文発表がある際はプレスリリースを配信し、マスメディア、および学生へアプローチを行いましょう。
本記事では「メディア視点」を重視した研究発表リリースの書き方やポイントを詳しく解説。また以下に研究発表のプレスリリースのテンプレートをご用意しました。ぜひダウンロードしてご利用ください。

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大学の研究発表プレスリリース 作成ポイント

プレスリリース作成、デスクの上に眼鏡とペン、書類、

大学・教育機関の研究発表のプレスリリースには、書き方に以下の5つのポイントがあります。それぞれ説明していきます。

タイトルには「論文発表、研究成果、発表時期・場所」を記載

タイトルはプレスリリースにおいて最も重要な項目です。メディアはプレスリリース全体に目を通すか否かを、タイトルで判断します。
大学・教育機関の研究発表のプレスリリースでは「論文発表」「研究成果」「発表時期・場所」を含め簡潔に作成しましょう。タイトルとサブタイトルを使い分け、それぞれ30字程度から50字以内の文字数で作成すると、読みやすいタイトルになります。例えば次のような文章になります。

コンピュータ・AI分野における世界的権威「■■■■」にて論文が採択されました
20XX年〇月◯日、米国XX州XXにて行われる国際会議にて発表。AIシステムが行う□□に関する△△△の向上に大きく貢献

タイトルのつけ方について以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
「記事になりやすいプレスリリースのタイトルのつけ方は?」の記事を見る

リード文は5W1Hで端的にまとめる

リード文はタイトルの次に重要な箇所です。研究発表リリースではタイトル同様「論文発表」「研究成果」「発表時期・場所」を含めて作成します。
「5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)」を用いて整理し、本文を要約するイメージで作成すると良いでしょう。文字数の目安は200〜300字程度です。例えば次のような文章になります。

ABC大学△△研究科(所在地:東京都港区/研究科長:共同太郎)の◎◎准教授と博士課程後期課程1年次の◯◯さんの論文が、□□□□に採択されました。本論文の詳細は、20XX年〇月◯日、米国XX州XXにて行われる国際会議にて発表されます。
△△は、□□□□分野における世界的権威のある国際会議として知られています。△△△における国際会議のランキングでは、◯位にランクインしています。
□□□のアルゴリズムは、AIの△△△を高める手法として注目されていました。本研究成果は、□□□における△△△に大きく貢献できるものとして期待できます。

リード文について、以下の記事内で詳しく解説しています。ご参照ください。
「プレスリリースはリード文が勝負!記事化につながる書き方」の記事を見る

本文は「研究の背景」と「論文の概要」を記載

本文は結論から記載し、その後、起(背景)→承(本題)→転(展開)のイメージで作成します。
研究発表リリースでは「なぜこの研究を着手するに至ったのかの背景」と「今回の研究成果」について、論文の概要を簡潔にまとめましょう。引用やデータを添える場合は、出典を明記します。例えば次のような文章になります。

研究の概要と背景
AIシステムが行う◯◯◯の根拠に関する△△△の向上は、AI分野の重要な課題です。特に・・・・については、これまで・・・・でした※。そこで、本研究では・・・を・・・し、・・・することで、・・・・が実現できることが明らかになりました。そこで、本論文には「□□□」というタイトルが付けられています。(※ 公益社団法人 日本◯◯学会発行 学会誌「◯◯◯学 第XX号」より)

本文の書き方について、以下の記事に詳しくまとめています。本文執筆前にぜひご一読ください。
【初心者必見】記事になりやすいプレスリリース本文の書き方」の記事を見る

「研究内容」と「成果」は読みやすくまとめる

特に研究発表のプレスリリースでは、専門性の高い内容をわかりやすく読み手に伝えなければなりません。「研究内容」「手法」「研究経過」「研究成果」を端的にまとめましょう。
適宜箇条書きや小見出し等でアクセントをつけ、読みやすく仕上げます。グラフや図を用いるのも良いでしょう。例えば次のような文章になります。

研究の内容と成果
本研究では、◯◯◯の△△△△性能を・・・・を徹底的に解析し、◯◯◯の手法を用いて・・の実験と研究を重ねてきました。その過程で・・・を明らかにしました。研究成果は以下のとおりです。
1)・・・・・・・・・
2)・・・・・・・・・
3)・・・・・・・・・

「今後の展開と展望」を記載

本文の最後に「研究開発の今後の展開予定」「ビジョンや展望」について記載しましょう。さらに開発者等のコメントやインタビューを掲載すると、より研究にかける思いや情熱が伝わる唯一無二のリリースが完成します。例えば次のような文章になります。

今後の展開と展望
□□□□のアルゴリズムは、AIの△△△を高める手法として注目されていました。しかし、実際には、既存の・・・でした。本研究の成果は、□□□における△△△に大きく貢献できるものとして期待できます。さらに今後は・・・を行うことで、・・・の分野にも効果的なアプローチが可能になると考えています。
信頼性の高いAIが得られれば、・・・などが可能になります。このような人間社会のより基本的な部分で役に立つAIを見据えて、今後も研究を進めて参ります。
【◎◎准教授◯◯◯◯のコメント】
・・・・・・・・・

大学の研究発表プレスリリース 書き方や作成時の注意点

重要、大切、ポイントイメージ

大学・教育機関の研究発表のプレスリリースでは、特に以下の3点に注意が必要です。それぞれ説明していきます。

画像は必須で挿入する

プレスリリースに画像の挿入は必須です。画像の掲載がない場合、メディアに記事化してもらう可能性が低下することもあります。
掲載する画像はできるだけ解像度の高いものが望ましく、印刷物に使用することを考慮すると350〜600dpi、サイズは5MB以内が推奨されます。メインビジュアルのほか、適宜イメージ画像や動画を挿入するようにしましょう。

プレスリリース内に挿入する画像について、以下の記事に詳しくまとめています。あわせてご参照ください。
「プレスリリースに画像は必須?記事化を目指すならしっかり画像を用意しよう」の記事を見る

論文情報を記載する

論文発表のプレスリリースでは、必ず「論文情報」を記載します。論文情報は、例文の内容があると良いでしょう。
「DOI」は「Digital Object Identifier(デジタルオブジェクト識別子)」のことです。学術論文や研究データを発表する場合は、できるだけDOIの記載をおすすめします。DOIがあることで、URLの期限切れの際にもリンク切れせずにアクセスできるメリットがあります。例えば次のようになります。

論文情報
・雑誌名:・・・・・・・・・・
・論文名:・・・・・・・・・・
・著者:〇〇〇〇、〇〇〇〇、〇〇〇〇
・掲載日:20XX年〇月〇日(現地時間)
・掲載URL:・・・・・・・・
・DOI:・・・・・・・・

用語解説を記載する

プレスリリースは、原則専門用語や業界用語は使用せずに作成することが望ましいのですが、研究発表リリースではやむを得ず専門用語を使用する場合も多いかと思います。専門用語やキーワード、難しい用語を使用した場合は補足や注釈を入れ、専門知識がない読者も理解できるよう読みやすく作成しましょう。

用語解説
※「〇〇〇〇〇〇」・・・・・・・・・・・・・・・。
※「〇〇〇〇〇〇」・・・・・・・・・・・・・・・。

大学・教育機関の研究発表プレスリリースを配信するメリット

メリットと書かれたメモ、メリット5点

大学・教育機関の研究発表や論文発表のプレスリリースを配信するメリットは、以下が挙げられます。

  • 大学の知名度や大学ブランドの向上
  • 入試広報への好影響から学生の獲得へ
  • 企業との共同研究や共同開発の誘い

まずは「大学の知名度や大学ブランドの向上」です。研究リリースを配信しメディアに取り上げられることで、大学の知名度アップやブランディングに貢献できます。海外メディアで記事化されれば、世界的にも認知拡大の可能性が広がるでしょう。
大学ブランドの向上は、入試広報にも好影響が及びます。受験生や進路指導の先生へのアプローチにもつながるため、「学生募集を行う入試広報にも大きな支援」になります。
さらにメディアを通じて話題になると、「企業との共同研究や共同開発の誘いを受ける可能性」も考えられます。寄付金や研究助成金の獲得の可能性もあるかもしれません。
「大学全入時代」と言われる昨今、研究発表のプレスリリースを配信することにより、このような様々なメリットが期待されます。

大学の研究発表プレスリリースを配信するタイミング

メール配信、プレスリリース配信、タイミング

大学・教育機関の研究発表のプレスリリース配信には、以下のタイミングが挙げられます。

  1. 学会発表や論文掲載などが行われた直後
  2. 研究成果に基づいた共同研究や共同開発が開始される時
  3. 継続研究で、発表できるような成果が出た時

基本となるのは「学会発表や論文掲載などが行われた直後」です。本記事のテンプレートも参考に、リリース配信を行いましょう。
次に「研究成果に基づいた共同研究や共同開発が開始される時」です。研究発表リリースがきっかけとなり、共同研究や共同開発がされることになった場合などが考えられます。
最後に「リリース発表後、継続研究を行い、発表できるような成果が出た時」です。特にこの場合は、メディアへのリリース配信で様々な効果が期待されます。例えば大学ブランドのイメージアップや職員のモチベーションアップ、学生募集へのプラス効果などです。
プレスリリースは、切り口を変えれば何度も配信することが可能です。研究成果の発表だけではなく、関連した内容でもチャンスがあればリリース配信を検討しましょう。

プレスリリースの配信タイミングについて、以下の記事もご参照ください。
「1回だけではもったいない! 同じネタでもっと出せるプレスリリースのタイミング」の記事を見る

大学・教育機関の研究発表プレスリリース 事例紹介

共同通信PRワイヤー国内配信サービス「新着のプレスリリース」から、大学・教育機関のプレスリリースをご紹介します。タイトルや本文、内容など、リリース作成時の参考になる事例が満載です。ぜひお役立てください。

■ポリエステル衣類の放射線照射発光を発見、陽子線ビームの画像化にも成功
~放射線治療など様々な分野への応用に期待~
早稲田大学のプレスリリースを見る

■酸化反応によって溶けた後、ひとりでにもう一度固まる不思議なゼリー状物質を発見!
岐阜大学のプレスリリースを見る

■脳由来神経栄養因子BDNFの産生障害と自閉症との関係を解明し新たな自閉症診断マーカーを提唱
【自閉スペクトラム症進行のモニタリングや治療薬の有効性評価に期待】
金沢工業大学のプレスリリースを見る

■難治性卵巣がんの治療抵抗性を引き起こす細胞間の協調作用を発見
~「がん関連線維芽細胞」を標的とした新しい治療法開発に期待~
学校法人帝京大学のプレスリリースを見る

メディア視点を重視した研究発表リリースを配信し、大学の知名度向上につなげよう

大学・教育機関の研究発表や論文発表のプレスリリースは、大学の知名度や大学ブランドの向上に役立つだけではなく、学生へのアプローチにもつながります。
ポイントや注意点で示したマスメディアの視点を意識し、記事化されることを目指して研究発表・論文発表のプレスリリースを配信しましょう。
大学・教育機関の研究発表のテンプレートは、以下よりダウンロードして利用いただけます。ぜひご活用ください。

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