
社内でリスキリングを行っている企業の広報担当者は、ぜひプレスリリースで情報発信を進めましょう。
リスキリングをテーマにしたプレスリリースを配信すると、企業イメージの向上に役立つだけではなく、採用関連にもプラスに働きます。
実際のリスキリング・プレスリリースの事例も挙げながら、詳しく解説していきます。
「リスキリング」とは

「リスキリング(Reskilling)」は、現在の仕事や職種とは違う分野の、必要とされるスキルを新しく習得することです。主としてIT分野のスキルを習得することを指す場合に使用されます。
リスキリングが推し進められている背景には、昨今のDX(Digital Transformation)の進展や、AI・ロボット技術の進化が関係しています。社会や生活の構造が変わりつつある現代では、仕事に求められるスキルも変化してきています。
2020年の世界経済フォーラムでの「2030年までに地球人口のうち10億人をリスキリングする」という宣言に始まり、経済産業省が2023年にスタートした「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」など、リスキリングを取り巻く環境は日々活発に動きだしています。私たちも企業の事業戦略において新たな仕事や役割に対応できるよう、変化していかなければなりません。
なお企業が主体となり、主に現在の職種に関連するスキルや知識の新たな習得を促進することを、リスキリングと言います。個人で行う学びは「リカレント教育」と言われます。
「リスキリング」と「リカレント教育」の違い
リスキリングと似た言葉で「リカレント(recurrent)」があります。
リカレント教育とは、個人で行う学び直しのことです。趣味から仕事まで幅広い分野の学び直しを意味し、例えば一度仕事を離れ、大学などの教育機関で学ぶケースなどが挙げられます。
個人のキャリア形成を目的として行うことが多く、日本ではオンラインなどの通信講座を使用して学ぶなど、仕事を休まずに行うスタイルも含まれます。
「リスキリング」をプレスリリースで取り上げる効果

リスキリングのプレスリリースを配信するメリットは、以下の内容が挙げられます。
- 企業イメージの向上
- 採用関係や業績に好影響
- 社員のモチベーションアップ
- 投資関連・企業価値の向上
リスキリングのプレスリリースを配信し、メディアに報道や記事化されると、リスキリングを行っている企業自体多くはないため、まずは「企業イメージの向上」につながります。
具体的には、採用関連でプラスに働くことはもちろん、顧客や取引先にも認知が広がることにより、業績への好影響も期待できます。社内では社員のモチベーションアップになり、ゆくゆくはスキルを習得した社員による事業への貢献につながるでしょう。
また株主・投資家などのステークホルダーへ周知されると、投資関連にプラスに働き「企業価値の向上」に結びつく期待も挙げられます。
このようにリスキリングのプレスリリースを配信することは、企業にさまざまな好影響をもたらすことが予想されます。社内にリスキリングの情報があれば、ぜひプレスリリースを配信していきましょう。
「リスキリング」をテーマにしたプレスリリース事例

リスキリング関連のプレスリリースで、実際に配信されている事例を見てみましょう。
共同通信PRワイヤー国内配信サービス「新着のプレスリリース」から、企業DXやリスキリング情報のプレスリリースを配信している企業や団体をご紹介します。
リスキリング関連の商品・サービスはもちろん、企業のリスキリング推進の取り組み、調査リリースなど、各社さまざまな切り口でプレスリリースを配信されています。
事例1、企業DX推進に関するサービス展開
■「全国統一デジタルスキルテスト」11月に開催 経済産業省策定「デジタルスキル標準」に準拠
「東進」のナガセ主催、企業向け、社会人を対象とした新・統一テスト
東進でお馴染みの株式会社ナガセでは、企業のデジタル人財発掘・育成を推進するサービスを開始。サービスの概要をプレスリリースにて配信されています。
事前にトライアルを実施し、導入企業からのフィードバックを掲載するなど、欲しい情報がまとめられメディア記者に親切な設計のプレスリリースになっています。
事例2、リスキリング関連サービスの展開
■【リスキリング】金沢工業大学が社会人を対象に「組織活性化に向けたDXリスキル教育プログラム」を開講。
「AI」「IoT」「データサイエンス」と、これらを活用したアイデアの創出や組織の活性化を学ぶ。
金沢工業大学では、社会人対象のDXリスキル教育サービスを展開し、プレスリリースにて情報発信されています。
画像や図版を使用し、内容や対象者、スケジュールなどが明確に示され、プレスリリースだけでもサービスの内容が分かりやすく設計されています。
事例3、eラーニングに関する調査リリース
■『通信教育およびeラーニングの活用実態調査』の結果を発表
e ラーニング導入企業、 2019年比で 17.8ポイント増加
学校法人産業能率大学 総合研究所では、通信教育・eラーニングの活用実態を調査し、調査リリースとして配信されています。
各項目の結果をグラフにまとめた上に見解が添えられ、簡潔に提示されています。
調査リリースについて、作成ポイントを以下の記事にまとめています。お役立てください。
「調査リリースの書き方とは?事例もご紹介【テンプレート付き】」の記事を見る
事例4、企業のリスキリングへの取り組み
■【平均年齢70歳】デジタル活用したリスキリング(学び直し)で さらなるプロのマンション管理員を目指す
総勢400名を超えるシニアたちが マンション管理の国家資格「管理業務主任者」取得に挑戦!
株式会社うぇるねすでは、自社のリスキリングへの取り組みをプレスリリースにて情報発信されています。
社を挙げて取り組む理由や背景などが示され、取り組みへの声も紹介。目を引く簡潔なタイトルも参考になります。
事例5、リスキリング関連イベントの開催
■国際女性の日* 特別企画 女性のためのITリスキリングセミナー(3月9日)のお知らせ
自分らしく働く新しい道を開く!
キャップジェミニ・ジャパンでは、国際女性デーと関連したリスキリングセミナーを開催。イベントの概要を簡潔にまとめ、プレスリリースにて情報発信されています。
イベントやセミナー開催・出展リリースの作成ポイントを、以下の記事にまとめています。あわせてご参照ください。
「【テンプレート付き】イベント開催プレスリリースの書き方を解説」の記事を見る
リスキリングのリリースを配信し、企業価値の向上に寄与しよう
リスキリングは、昨今の環境の変化に対応するため、企業として必要な施策の一つになっています。
リスキリングのプレスリリースは、企業イメージの向上をもたらし、業績や採用関連、投資関連などさまざまなメリットを見込むことができます。さらに自社がリスキリングに取り組んでいるという姿勢は、他社との差別化につなげることも期待できます。
広報担当者はリスキリング情報のプレスリリースを積極的に配信し、メディアでの記事化につなげていきましょう。
プレスリリースの配信は、プレスリリース配信サービスの利用が便利でおすすめです。
共同通信PRワイヤーは、記事化率70%(※)の業界No.1を誇るサービス体制で、プレスリリースの配信を徹底サポートします。
※共同通信PRワイヤーから2021年12月に配信された532本のプレスリリースを2022年2月28日まで追跡。調査対象は紙媒体およびWEBメディアで、プレスリリースの転載(提携メディア含む)は除外。
また共同通信PRワイヤーでは、広報初心者の方向けに、プレスリリース作成の基本とポイントについて解説しています。
「効果的なプレスリリースの書き方を知りたい」「共同通信PRワイヤーの強みを知りたい」という方は、ぜひご参照ください。