読まれるプレスリリースのタイトルとは?記者アンケートから分かるコツ

書籍、本棚、タイトル、題名、図書館、ライブラリー

広報担当者はプレスリリースを作成する際「タイトル」に注視できているでしょうか。
プレスリリースが読まれるかどうかは、タイトルでほぼ決まると言っても過言ではありません。
本記事では、メディア記者が「思わず読みたくなるタイトル」の書き方や作成ポイントを詳しく解説します。

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プレスリリースの「タイトル」とは

基本構成の画像

プレスリリースの「タイトル」は、プレスリリースの中で最も重要な部分です。
タイトルはプレスリリースを手にした記者が一番に目を通す箇所であり、本文の中身を読み進めるかどうかをジャッジするポイントになります。
どれほど本文が分かりやすくまとめられていようとも、いまいちなタイトルであれば「目を通さない」という判断が下されてしまう可能性もあり得ます。プレスリリースのタイトルはプレスリリースの構成の中でも、非常に重要な役割を担っている箇所になるのです。

プレスリリースのタイトルが重要な理由

タイトルと書かれた書類、title、データ

プレスリリースのタイトルが重要である最大の理由は、タイトルがプレスリリースの報道・記事化を判断するメディア記者の基準になるためです。
メディア記者には日々多くのプレスリリースが届きます。その中でタイトルだけを見て記事にするか・しないかの判断をしている記者が大多数です。実際の記者の方の声を聞いてみました。

プレスリリースタイトルに関するメディア関係者の声

当社では日々プレスリリースを受け取っているメディア記者の方々を対象に毎年アンケート調査を行っています。
共同通信PRワイヤーがプレス会員向けに行っているアンケート(有効回答者数:330~420票)にて、タイトルの重要性を指摘する以下のような声が届きました。

・大半はタイトルだけ確認し、読まずに消去します
・受信したときにタイトルだけチェックして、情報にあったものだけ開いて確認しています
・タイトルを見て記事のジャンルや内容がより分かりやすいと助かります
※2023年、2024年当社メディアアンケート結果より抜粋

メディアアンケートの回答からも分かる通り、メディア記者はプレスリリースのタイトルを見て報道・記事化の判断をします。
プレスリリースを作成する際はタイトルを最重要視し、「記者が思わず読みたくなるのはどんなタイトルであるか」を考えて作成するようにしましょう。

当社のメディアアンケートの全容は、以下よりご参照ください。
今、メディアがプレスリリースに求めること【メディアアンケート2023】の記事を見る
メディアに聞いた!読み進めるプレスリリース基準とは?【メディアアンケート2024】の記事を見る

プレスリリースタイトルの書き方・コツ

ノートに文字を書く、ペン、青ペン、TITLE、タイトル、ノートにタイトルと書かれた文字、

プレスリリースにおける良いタイトルとは、具体的にはどのようなものが良いのか、プレスリリースのタイトルの書き方をおさえておきましょう。プレスリリースのタイトルの書き方のコツは、以下の3点が挙げられます。

  1. タイトルの文字数は30文字前後
  2. プレスリリースの内容が端的に分かる内容に
  3. ニュースバリュー(報道価値)がある

1、タイトルの文字数は30文字前後

プレスリリースのタイトルは、30文字前後で収まるように作りましょう。多くても50文字以内。タイトルは「パッと見て理解できる」ことが最重要ポイントです。
30文字が難しいようであれば、サブタイトルと使い分ける方法もあります。下章「タイトルの事例を確認」で事例を確認してみましょう。

2、プレスリリースの内容が端的に分かる内容に

理想は、タイトルを見るだけでプレスリリースの内容が分かるタイトルです。
例えば「何を」「いつ」「どうしたのか」をタイトルに盛り込むと伝わりやすいタイトルに仕上がります。
タイトルに情報を入れすぎると、かえって内容が多く分かりにくくなるケースもあります。何を一番伝えたいのか、記者に最低限知ってほしい情報を盛り込んで作成するようにしましょう。

3、ニュースバリュー(報道価値)がある

「タイトルの文字数は30文字前後」「プレスリリースの内容が端的に分かる内容に」を注視した上で、さらに「ニュースバリュー(報道価値)」の要素があればなおベストです。ニュースバリューとは、「新規性」「社会性」「独創・独自性」「時事性・トレンド」などを指します。
メディアは読者や視聴者が必要としている情報を報道・記事化します。タイトルを見ただけで「記事に使える」と思ってもらえるような情報を入れて作成するよう心掛けましょう。

ニュースバリューについて、以下の記事にて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
「ニュースバリューとは?メディアに取り上げてもらうために必要なこと」の記事を見る

プレスリリースをメールで送る場合、タイトルよりも「メールの件名」がさらに重要

当社が毎年実施しているメディア・アンケートによると、今やほとんど(94%)のメディア記者が「メール」でのプレスリリース受信を希望しています。メールの場合、プレスリリースのタイトルよりも重要なのが、実は「メールの件名」です。
アンケートの結果を見ると、メールによるプレスリリースを開封するかどうかの判断基準の1位が「メールの件名」、2位が「プレスリリースのタイトル」となっています。
メールの件名に関して、メディアアンケートでは以下のような声が届いています。

・(メール)件名が長いと、そのままだとファイル名が長過ぎて保存できないのでカットするひと手間がストレスに感じています
・メールタイトル(件名)で内容が把握しやすいと助かります
※2023年、2024年当社メディアアンケート結果より抜粋

このようにプレスリリースをメールで送る場合は、タイトルと同様にメールの件名も大切にするようにしましょう。

メールの件名について、以下の記事内で詳しく説明しています。あわせてご参照ください。
「リリースタイトル(見出し)よりも「メール件名」が重要」の記事を見る

タイトルの事例を確認

スタンプ、顔型スタンプ、良い、普通、悪い、悪いの顔にチェック、悪い事例イメージ

実際にどんなタイトルが「簡潔で分かりやすいタイトル」なのか、プレスリリースのタイトルの良い例、悪い例を見ながら確認していきましょう。

プレスリリース・良いタイトルの事例

良いタイトルには、「何を」「いつ」「どうしたのか」がタイトルを見るだけで理解できる作りになっています。例えば次のようなタイトルになります。

例1、新商品・新サービスの発売

Web会議専用の新たなコミュニケーション・ツール「■■■■」を〇月〇日発売
テレワーク時代のコミュニケーション課題を解決。Web会議ツールでは初めて△△△△△のできる独自制御機能を搭載

例2、イベント開催

ストリートダンス・イベント「▲▲▲▲」で商店街活性化 〇月〇日(〇)〇時から△△町□□ホールで開催(入場無料)
△△町青年会とストリートダンサー□□□さんとのコラボレーション・ダンスイベント開催

例3、キャンペーン開始

好きな野菜・果物を自由に追加できるグリーンスムージー 「甘くておいしい国産フルーツ」キャンペーンを開始
○月◯日よりオーガニック「石垣島産ピーチパイン」など5種類登場

プレスリリース・悪いタイトルの事例

一方で悪いタイトルは、「いつ」「どこで」「何が」が記載されていないものや、内容が不明瞭なもの、あるいは宣伝色が感じられるものなどです。例えば次のようなタイトルになります。作ったプレスリリースのタイトルが同じようになっていないか、見直してみましょう。

例1、「いつ」「どこで」が記載されていない

「第○回 ●●●EXPO」に出展
株式会社ABCは未来に向けた改善提案とソリューションを紹介

例2、「いつ」「何が」がない

〇〇市「棚田スタンプラリー20XX」開催!多くのご参加をお待ちしています!

例3、内容が不明確で分かりにくい

〇月〇日よりクラウドファンディングを開始
被災した人たちに、勇気と希望を届けるために、エールの花火を打ち上げ!

タイトルで差を付けプレスリリースの記事化を目指そう

プレスリリースのタイトルは、本文を読んでもらうための導入口です。タイトルが魅力的でなければ、メディア記者にプレスリリース自体への興味を持ってもらうことは難しいものになってしまいます。
メディア記者はリリースの中身を知り得ません。だからこそ、簡潔で分かりやすいタイトルを付け「読む価値がある」と判断してもらえるようなリリースを作成し、自社情報の報道・記事化につなげていきましょう。

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「効果的なプレスリリースの書き方を知りたい」「共同通信PRワイヤーの強みを知りたい」という方は、ぜひご参照ください。

※共同通信PRワイヤーから2021年12月に配信された532本のプレスリリースを2022年2月28日まで追跡。調査対象は紙媒体およびWEBメディアで、プレスリリースの転載(提携メディア含む)は除外。

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PRwire編集部

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