
SNSやニュースサイトが情報発信の主流となった今、「わざわざ地方紙や業界誌に載せる意味があるのか」と感じる広報担当者も少なくありません。しかし実際には、地域や業界に密着したメディアだからこそ届く情報のかたちがあり、その積み重ねが企業や自治体の信頼を育てています。
地方紙・業界誌への掲載がもたらす具体的なメリットと、その効果を最大化するためのプレスリリース活用方法を紹介します。
目次
地方紙・業界誌に掲載されるメリットとは

全国紙やテレビといったマスメディアは、広く注目を集められる一方で、ターゲットに届きにくいという課題もあります。特に、製造・医療・建設・観光など、地域や専門分野に根ざしたビジネスでは、“誰に届くか”が成果を左右します。
地方紙や業界誌への掲載は、単なる“露出の場”ではなく、求めている読者に、必要な情報を正確に届ける手段です。ここでは、地方紙と業界誌それぞれの特性から、その効果を見ていきます。
地方紙掲載のメリット:地域の信頼獲得とローカル案件の創出
地方紙は、地域の人々にとって「最も身近で信頼できるニュース源」です。
行政や地場企業の取り組みを丁寧に伝える紙面は、地域社会との信頼関係を築く土台になります。
例えば、自治体のイベントや新施策の案内、 大学の公開講座や研究成果の発表など地域に根ざした情報が地方紙で紹介されると、住民や行政関係者、地場企業への浸透が早く、「思わぬところから急に声をかけられるようになった」という声も少なくありません。
地方紙での掲載は、地域の企業や自治体に情報が届きやすく、商談・採用・地域連携などの動きを直接生みやすい点が特徴です。地元での認知が高まることで、地域の魅力発信にもつながるため、地域を拠点とする組織にとって効果的なPR手段と言えます。
業界誌掲載のメリット:意思決定層への訴求と技術力の評価
業界誌は、特定分野の専門家や経営層が日常的にチェックする信頼性の高い専門媒体です。取引検討時にこうした情報源を参考にすることが多く、 業界誌で取り上げられることは「外部からの評価されている企業」として認知されるきっかけになります。
展示会やセミナーなど他の広報施策とも相性が良く、事前に業界誌で名前を知ってもらうことで、ブースへの来訪や問い合わせが増えるケースもあります。テレビや一般ニュースでは扱われにくい専門的なテーマほど、業界メディアへの掲載が“正しく理解してもらえる場”として機能します。
地方紙・業界誌の両方に共通するのは、「信頼性の高い第三者メディアを介して届けることで、情報の受け取られ方が変わる」という点です。広報活動の成果を“数”ではなく“質”で測るなら、これらのメディアは欠かせない存在と言えるでしょう。
地方紙・業界誌に取り上げられるために必要なこと

地方紙や業界誌に記事として扱われるかどうかは、情報の内容だけで決まるものではありません。記者が「地域性・専門性」「媒体との相性」「情報の信頼性」をどう評価するかが、掲載可否に直結します。ここでは、取り上げられる可能性を高めるためのポイントを整理します。
① 地域や専門分野とのつながりを明確にする
地方紙・業界誌が最も重視するのは、「自分たちの読者にとって意味がある情報か」という点です。そのため、プレスリリースなどの発信で 「この地域でなぜ重要か」「この業界にどう貢献するか」 を明確に示すことが不可欠です。
地域経済へ与える影響、産業への波及効果、地域住民・業界関係者の関心事との結びつきなど、 “掲載する理由” が記者にひと目で伝わる構成にすることで閲読率が大きく変わります。たとえば、新施策の発表であれば「地域の課題解決につながる点」、技術発表であれば「業界内での位置づけ」など、読者にとっての意義を伝えることが重要です。
② ターゲットを明確にし、相性の良い媒体に情報を届ける
情報をどれだけ丁寧にまとめても、媒体選びが合っていなければ掲載につながりません。
地方紙であれば担当エリアの強みや関心領域、業界誌であれば、扱う専門分野・読者層・特集テーマなどを把握し、“届けたい相手に最も近い媒体” に絞っていくことが重要です。
広く送りすぎると情報が埋もれ、逆に狭すぎると機会損失につながります。
適切な媒体選定は、記事化率を高める最も基本的な工程です。
③ プレスリリース自体に信頼性を持たせる
メディアは膨大な情報を日々受け取っているため、「信頼できる文書かどうか」は掲載判断に直結します。誤字脱字や曖昧な表現、事実関係が不明確なリリースは、読み進めてもらう前に弾かれてしまいます。
取り組みの背景、目的、数字・根拠などを整理し、“客観的に確認できる情報だけで構成する” ことが信頼性の基本です。また、写真、図表、引用元など「記者が記事化しやすい素材」を揃えることで、取り上げられる可能性が高まります。
これらのポイントを押さえることで、地方紙・業界誌へ情報が届きやすくなり、
組織の取り組みが正しく理解される土台が整います。
共同通信PRwireが、地方紙・業界誌に強い「3つの理由」

地方紙・業界誌に取り上げられるためには、「地域・専門領域とのつながり」「適切な媒体選定」「情報の信頼性」が欠かせません。
共同通信PRwireは、この3点を支える仕組みを長年にわたって大切にしてきました。
①地域性・専門性に合わせて最適な媒体へ届けられる配信ネットワーク
共同通信PRwireは、約2,350媒体・約3,800カ所へ配信できる国内有数のネットワークを持ち、地方紙・業界誌への強いリーチを特徴としています。
北は北海道新聞から、南は沖縄タイムスまで29社の地方紙ネットワーク、業界専門誌では食品や建設、農業など多数の業界専門紙をフォロー。提携紙へはプレスリリースの原文が転載されることもあり、地域や専門分野のニュースとして読者に届きやすい環境が整備されています。こうした広範なネットワークにより、地方紙・業界誌が求める「地域に関係する情報」「業界に重要なニュース」を、最適な形で届けられる仕組みが構築されています。
② 日本で最も長い歴史を持つプレスリリース配信サービス
共同通信PRワイヤーは、国内外のニュースを配信する「共同通信」のグループ企業であり、日本で最も歴史のあるプレスリリース配信サービスです。運営母体がメディアであることを活かし、メディアならではのノウハウをもとに運営しており、プレスリリース配信においても「発信元の信頼性」「情報の質」「正確性」「速報性」を重視。「メディア」としてのフィルタを通してプレスリリースをお届けするので、配信先のメディアから高い信頼を得ています。
③ PRWireのプレスリリースは業界No.1の記事化率70%
共同通信PRワイヤーで配信されたプレスリリースは、業界No.1の約70%が記事化(※)されています。第三者メディアに取り上げられることで企業や自治体の信頼性や評価が高まり、ブランド価値の向上につながるのはもちろん、信頼の置ける情報として複数のメディアに拡大していくメディアリレーションにも期待が高まります。
※共同通信PRワイヤーから2021年12月に配信された532本のプレスリリースを2022年2月28日まで追跡。
調査対象は紙媒体およびWEBメディアで、プレスリリースの転載(提携メディア含む)は除外。
●「年1回のメンテナンス」で、取り上げられやすい媒体リストに
配信先の媒体リストは年に1度見直され、活動状況や影響力を確認しながら“取り上げられやすい媒体”に最適化されています。鮮度と精度を保つことで、配信後の反応率を下げない仕組みが整えられています。
●1本ごとに個別配信する読みやすい配信形式
PRwireは、プレスリリースを1本ずつ個別で配信する方式を採用しています。複数の情報が混ざるメルマガ形式とは異なり、記者が一つひとつのリリースを読みやすい状態で受け取れるため、情報が埋もれにくく、記事化につながりやすい構造になっています。
地方紙・専門メディアでの反響があった成功事例

PRwireを活用することで、企業や教育機関の情報が必要とする読者へ確実に届き、
従来では得られなかった反応につながった例が多数あります。
ここでは、実際の導入事例からその効果をご紹介します。
専門メディアやローカルメディアで記事化
PR効果と共に、新たなリレーションを実感
大鵬薬品 様
「メディアについては、これまでリーチできなかった地方紙での記事掲載にもつながり、PR効果、拡散効果を感じました。医薬品だけでなく環境関連のリリースを配信することもありますが、専門メディアの方に記事として取り上げていただき、さらに環境系メディアで新たな記事化につながるなど、メディアリレーションの良さも実感しています」
「笹かまギター」のプレスリリースが
継続的なメディアリレーションのきっかけに
山野楽器 様
「広報室発足直後は単独での情報発信に限界を感じ、共同通信社のグループ会社という安心感からPRwireを導入。配信後はリリース本数が増加し、特に「笹かまギター」発表時には主要メディア・全国紙・地元テレビなど多方面からの取材が集中しました。宮城県内の地方紙を含む幅広い媒体で継続的に紹介され、イベント参加者の増加にもつながるなど、必要なタイミングで、必要な媒体に届けられるようになったと実感しています」
地方新聞掲載からYahoo!ニュースに!
大学の研究成果発表が大学の認知度UPに貢献
金沢工業大学 様
「全国の受験生や進路指導教員へのアプローチを強化する目的で、2015年にPRwireを導入しました。メディアのセグメント配信により、業界紙など新たな媒体から問い合わせ・記事化が増加。年間リリース本数は50本から91本へと拡大しました。研究分野の国内ランキングも24位から10位へ、高校教員からの評価ランキングは18位から6位へと大きく上昇。発信力の強化が産学連携のアピール材料にもなり、大学の先端的取り組みの認知拡大につながっています」
大切なのは、届けるべき情報を適切に届けること

地方紙や業界誌への掲載は、情報が最も必要とされる読者に確実に届き、組織の取り組みを正しく理解してもらうために欠かせない手段です。本記事では、地方紙・業界誌の特性、取り上げられるためのポイント、そしてPRwireがこうした情報発信を支える理由を整理してきました。
地域に根ざしたニュースは地方紙に、専門性の高い取り組みは業界誌に。
それぞれの媒体に“届けるべき情報”を適切に届けることで、問い合わせ、参加者増、連携の打診など、これまで得られなかった反応が生まれます。PRwireは、長い歴史と信頼性の高いネットワークを背景に、こうした情報の広がりを支えるプラットフォームとして活用されています。
自治体、大学、病院、企業——どの組織においても、広報の重要性は年々高まっています。
「どの媒体に届ければよいか分からない」「記事化につながる発信方法を知りたい」など、広報に関するお悩みをお持ちの場合は、ぜひ一度PRwireの資料をご覧ください。




