オールドメディアとは
「オールドメディア」とは、旧来からあるメディアや報道機関。主に新聞、テレビ、ラジオ、雑誌の4媒体を指す。この4媒体は、一般的には4大マスメディア、4大メディア、4マス略してマス、あるいはオールドメディア(Old Media)とは、新聞・雑誌・テレビ・ラジオといった従来型のマスメディアを指します。インターネットやSNSが普及する以前から広く使われ、大衆に向けて一斉に情報を届ける力を持つメディアです。
この呼び方は、インターネットやSNSといった「ニューメディア(新しいメディア)」との対比として生まれました。現在では「デジタル登場以前から続く伝統的なメディア」を意味する言葉として広く使われています。
オールドメディアの特徴
オールドメディアの強みは「社会全体への圧倒的なリーチ力」です。全国紙の一面記事やテレビのゴールデンタイム枠は、今なお多くの人々に一度で情報を届ける力を持っています。
一方で、情報の流れは基本的に発信者から受け手への一方通行型。SNSのような双方向性や即時拡散性には弱い面があります。そのため、即時性やユーザーとの対話が求められるシーンではニューメディアの方が適しています。
広報担当者が押さえておくべきポイント
広報担当者にとってオールドメディアは、日々の業務で次のような場面で大きな効果を発揮します。
たとえば、新製品の発表会を開いた際にテレビの取材を受ければ、発売直後に社会的な認知度を一気に高められます。あるいは、企業の社会貢献活動が新聞記事として紹介されれば、取引先や求職者に対して「信頼できる企業」という印象を与えることができます。
このように、単なる露出にとどまらず、社会的評価やブランド価値を高める場面でオールドメディアは強い力を持っています。
ニューメディアとの違い
オールドメディア
新聞・雑誌・テレビ・ラジオ。編集部や放送局が情報を選別し、広範囲の大衆に届ける。
ニューメディア
インターネット・SNS・ニュースアプリなど。誰もが発信者になれ、双方向かつ即時性が高い。
一見すると、オールドメディアは「古い=効果が弱い」と誤解されがちです。
しかし実際には、社会的な信頼を得たいシーンではニューメディア以上に強力です。新聞やテレビに掲載されることは、公的なお墨付きを得ることに近く、企業やサービスの信頼度を大きく高めます。したがって広報戦略では、オールドメディアとニューメディアを組み合わせて使うことで、「認知拡大」と「信頼獲得」を両立することが可能になります。
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オールドメディアとニューメディアの相乗効果
オールドメディアとニューメディアは、対立するものではなく相互補完の関係にあります。実際の広報活動でも、両者を組み合わせることでより大きな成果につながります。
たとえば、新聞に掲載された事実やテレビで紹介されたことを自社のSNSで発信すれば、紙面を読まない層や放送を見逃した人にも情報を届けられます。さらに近年では、新聞社やテレビ局自身がSNSやWeb媒体を通じて記事や番組を配信しており、そこから自然に拡散されるケースも増えています。
このように、オールドメディアによる「信頼性ある一次露出」がニューメディアを通じて広がる流れをつくることで、認知拡大と信頼獲得を同時に実現できます。
さらに学びたい方へ
新聞やテレビに取り上げられるためには、単なる情報発信だけでなく「記者に届く経路」を確保することが欠かせません。特にオールドメディアでの露出を目指す際には、プレスリリース配信サービスの選定が大きなカギとなります。
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