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ニューメディアとは?オールドメディアからの変化と今

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時代の変化と共にメディアも新しい時代を迎え、Webメディアを中心とする「ニューメディア」は、「オールドメディア」を超える存在になりつつあります。
それぞれの言葉の定義やメディアの現状を解説していきます。

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「ニューメディア」とは

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私たちの知る「メディア」は、「ニューメディア」と「オールドメディア」に分類されることがあります。
「メディア」「オールドメディア」「ニューメディア」の違いをそれぞれ説明していきます。

「メディア」とは

メディアとは「情報を伝える媒体そのもの」また「情報のやり取りをする手段、媒介するもの」のことです。
例えばSDカードやUSB、電話やメールなどがメディアに該当します。
似た言葉に「マスメディア」がありますが、マスメディアは「不特定多数に多様な情報を伝達する手段や媒体」、つまり新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、Webメディアなどを指します。

メディアについて、以下の記事も参考になります。あわせてご覧ください。
「 メディアとは?広報担当者のよく使う語句を解説」の記事を見る
「メディアの意味は?マスメディア、報道との違いなど、広報がおさえておきたい言葉を解説」の記事を見る

「オールドメディア」とは

「オールドメディア」とは、旧来からあるメディアや報道機関のことで、主に新聞、テレビ、ラジオ、雑誌媒体のことを指して呼ばれています。
ちなみにこの新聞、テレビ、ラジオ、雑誌の4媒体は「4大マスメディア」と呼ばれています。「4大メディア」「4マス」、さらに略して「マス」と言われることもあります。あわせて覚えておきましょう。

4大マスメディアについては、以下の記事に詳しく説明しています。ご確認ください。
「マスメディアとは?種類や役割について解説」の記事を見る

「ニューメディア」とは

「ニューメディア」は、当初は民営化前の日本電信電話公社(現在のNTTグループ)によって1980年代初頭に推進された、新しい情報伝達媒体を指す言葉でした。新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、電話に替わる新媒体として登場。当時の代表的なサービスは、キャプテンシステム、文字放送、FAX、テレビ電話、パソコン通信、CATVなどでした。

1990年代に入ると高性能パソコンやインターネットが普及し、2000年代には光ファイバー網が整備され、さらにタブレットやスマートフォンなどの新しいデバイスの登場によって、インターネットはより身近な存在になってきました。そのような中で、X(Twitter)やFacebook、Instagram、YouTube、LINE、ブログ、まとめサイト、口コミサイトといったソーシャルメディアやSNS、Webメディアなどの新サービスが続々と登場し、現在ではこれらのサービスもニューメディアのジャンルに含めて語られるようになってきました。

ニューメディアの一つであるインターネットメディアについて、以下の記事も参考になります。あわせてご参照ください。
「インターネットメディアの特徴とは?マスメディアとの違いも解説」の記事を見る

メディアの歴史

ルーペでヒストリーの文字を拡大Magnifying glass focusing on HISTORY word. Business concept

ニューメディアとオールドメディアの違いを比較するため、ここでメディアの歴史を見てみましょう。最も古いメディアは新聞で、登場は13世紀末のイタリアに遡ります。

  • 13世紀末 ジェノバ・ヴェネツィアで手書きのニュース新聞が販売
  • 17世紀 アウグスブルク・ライプチヒで新聞が登場
  • 19世紀 通信社が登場
  • 20世紀 ラジオが登場
  • 1925年 日本初のラジオ放送開始
  • 20世紀 テレビが登場
  • 1953年 日本でNHKがテレビ放送開始
  • 1958年 アメリカでインターネット登場
  • 1960年 日本でカラーテレビ放送開始
  • 1995年 Windows95登場
  • 1999年 2ちゃんねる登場
  • 2003年 地上デジタルテレビ放送開始
  • 2004年 Facebook・mixi登場
  • 2005年 YouTube登場
  • 2006年 Twitter(X)登場
  • 2010年 Instagram登場
  • 2011年 LINE登場
  • 2015年 インターネットテレビ(TVer)登場
  • 2016年 Tik Tok登場
  • 2022年 Chat gpt登場
  • 2023年 Threads(スレッズ)登場

このように1995年のWindows95登場以降、ニューメディアと呼ばれる媒体は目まぐるしく登場し、今現在も新たな情報媒体が生まれ続けています。

メディアの歴史については、以下の記事内でも詳しく解説しています。ぜひご参照ください。
「メディアの歴史とは?起源と現状を知って広報活動に役立てよう」の記事を見る

ニューメディア・オールドメディアの現状

インターネット画面を選択するイメージ

インターネットの普及にともない、オールドメディアはニューメディアに押されつつあると言われています。その根拠を見ていきましょう。

ニューメディアの急成長

スマートフォンの普及により、インターネットを使用したWeb情報は私たちの生活の一部になりました。
Webで情報発信をするニューメディアの影響力はオールドメディアを抜き、今後もその成長が見込まれます。

電通の資料「2022年 日本の広告費」によると、「2022年のインターネット広告媒体費は3兆円を超え、マスコミ4媒体(オールドメディア)の広告費の総計を上回る」という報告がされています。
このニューメディアがオールドメディアの広告費を上回る状況は2021年より始まり、2年連続を記録しています。今後もさらに上回る状況が続くと予想できるでしょう。

オールドメディアの課題

オールドメディアの衰退現象は、電通の資料「2022年 日本の広告費」に見られるような広告費の減少に表れているだけではありません。
新聞やテレビ媒体では、昨今「若者の新聞離れ・テレビ離れ」が叫ばれています。
若者が新聞やテレビから離れた理由には、インターネットの普及にともなって進展したニューメディアの存在が挙げられます。
新聞やテレビを見なくても、最新のニュースやトレンドをWebメディアで知ることができます。YouTubeを始めとした動画サービスの利用で、個人のタイミングでいつでも動画を視聴することが可能です。このような媒体利用の変化が、新聞の購読数低下やテレビの視聴率低下といった状況を招いていると考えられており、オールドメディアにとっての課題とされています。

オールドメディアの打開策

ニューメディアに押されつつあるオールドメディアですが、打開策を打ち出し始めています。
新聞、テレビ、雑誌だけではなくラジオ媒体もWeb配信を行い、新たなユーザー層の獲得に動いています。
新聞や雑誌では、インターネットで読むことができるデジタル版を配信。テレビではWebで視聴できるインターネットテレビ「TVer」を始めとした動画配信サービスの視聴率が好調です。ラジオではインターネットラジオ「radiko」が、若者層の聴衆率を上げています。
オールドメディアもニューメディアに参画することで、時代の変化に挑んでいるといえます。

ニューメディアの課題

便利で手軽なニューメディアですが、課題として「炎上」や「フェイクニュース」の拡散といったリスクが挙げられます。
炎上とは、コメント欄などにおいて、批判・誹謗中傷などの書き込みが殺到し、収集がつかなくなってしまう状態のことです。
炎上は企業のSNS公式アカウントにおいて特にリスクが高く、注意が必要です。「批判や非難」「法やマナーに欠ける発言」「不誠実・不公平な態度」「不謹慎な発言」などが行われていないか、確認を怠らないようにしましょう。

オールドメディアの可能性

AI技術の発達にともなって、情報コンテンツが自動生成される時代になりました。これからは、ますます大量のコンテンツがWeb上に溢れてくることでしょう。
情報量の増加は、新しいコンテンツに接触する機会が増えるというメリットの反面、2次情報や3次情報が増えることで、真偽が不明になったり、玉石混交になったり、あるいはフェイクニュースが増えるといったデメリットも容易に考えられます。
そのような中で、オールドメディアの生み出す1次情報の価値が見直されてくる可能性があります。
新聞、テレビ、ラジオ、雑誌などのオールドメディアは、長年に渡って培われてきた取材能力や編集ノウハウ、報道体制や人材といった、AI技術にはない、創造的なコンテンツ生成の歴史的・組織的な厚みがあります。
新しい時代だからこそ、オールドメディアが見直される可能性が高まるのではないでしょうか。

ニューメディアとオールドメディア、どちらも適切な関係づくりを

Webメディアを中心とするニューメディアだけではなく、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌などのオールドメディアも、未だどちらも社会に対する影響力が大きく、広報担当としては双方との適切な関係構築が必要です。
各メディアの動向を常にチェックし、良好なメディアリレーションズを構築していきましょう。

メディアリレーションズの意味や仕事内容など詳しくは以下の記事にて説明しています。あわせてご覧ください。
「 メディアリレーションズで大切なこととは?メディアとの関係構築に必要なポイント7選」の記事を見る

メディアに自社情報を取り上げてもらうためには、正しいプレスリリースの配信が必要不可欠です。メディアの目に留まるプレスリリースの作成にはコツがあります。詳しくは以下の記事をご参照ください。
「メディアに取り上げられやすいプレスリリースとは?プレスリリース配信会社が解説」の記事を見る

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