村田製作所の完全子会社ピエクレックス(滋賀県野洲市)は7月17日、NPO法人海さくらが主催する「BLUE SANTAごみ拾い2026」の青いサンタクロース衣装のシャツに、植物由来の新素材“電気の繊維”ピエクレックスが採用されたと発表した。本体イベントは海の日のきょう7月20日、神奈川県藤沢市の片瀬東浜海岸(江の島)で午前10時から開かれる。

ブルーサンタは、海さくらが2016年から毎年、海の日に実施している環境活動。冬の赤いサンタクロースが子どもたちにプレゼントを届けるように、夏の青いサンタがごみを拾い、きれいな海をプレゼントする—というコンセプトで、青い衣装や青いアイテムを身につけたごみ拾いが全国各地に広がっている。
今日(7月20日)の本体イベントは参加無料(事前申込・先着順)で、藤沢市観光大使のつるの剛士さん、お笑いコンビたんぽぽの川村エミコさん、スヌーピーが参加予定。会場には高さ3.5メートルのスヌーピーバルーンも登場する。活動には日本財団の助成が付いている。
動くと発電、着古せば堆肥に
採用された“電気の繊維”は、村田製作所の圧電技術と帝人フロンティアの合成繊維技術を組み合わせた素材。人の動きで繊維が伸び縮みすると微弱な電気を発生させ、抗菌効果を発揮するという(効果は同社独自の評価試験によるもので、使用環境により異なるとの但し書きが付く)。原料はトウモロコシやサトウキビ由来のポリ乳酸で、国際規格に準拠した生分解性を持つ。
衣装は同社の回収・堆肥化インフラ「P-FACTS(ピーファクツ)」に対応し、裾には認証タグが付く。着古したシャツは回収されて堆肥になり、新しい植物を育てる循環に入る設計だ。リリースは「海をきれいにする活動において、着用する衣装にも環境に配慮した素材を採用することで、イベント全体を通じて環境への意識を発信します」と説明している。
発表は、イベント主催者の海さくらではなく、素材を提供したピエクレックスの名義で行われた。同社は2027年の国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」でも、スタッフ・ボランティアの公式ユニフォームに素材を提供することが決まっている。
広報TIPS — BtoBの素材技術は、性能値を並べただけではなかなか生活者のニュースになりません。このように、社会性のある季節イベントに素材を提供し、提供した側の名義でもリリースを出す形をとると、記念日の話題性と「絵になる現場」に乗って、技術の名前が一般層まで運ばれます。イベント側にも衣装に物語が加わるので、受け入れられやすい打ち手です。
出典:株式会社ピエクレックス「『BLUE SANTAごみ拾い2026』の衣装に“電気の繊維”ピエクレックスが採用」(2026年7月17日発表)/イベント概要:NPO法人海さくら「BLUE SANTAごみ拾い2026(第225回海さくらゴミ拾い)」
