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新聞の特徴とは?他のマスメディアとの違いを解説

新聞紙を机の上で広げ読んでいる手

新聞は、最も信頼性の高いメディアであり、広報担当者にとっては、重要なターゲットメディアです。
広報部全体として継続的なリレーションを築いていきましょう。
本記事では新聞の特徴や基礎知識のほか、新聞に掲載してもらうためのポイントを解説していきます。

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メディアとしての新聞の特徴

新聞紙の山

媒体としての新聞の特徴は「高い信頼性」「世論のリードを担う存在」「戸別配達制度」が挙げられます。
それぞれ詳しく解説していきます。

信頼性の高い媒体

新聞は、テレビや雑誌といったマスメディアの中でも「最も信頼性の高いメディア」として世間から認識されています。
総務省が行ったアンケート調査からも、その傾向を知ることができます。
「メディアに対する信頼:総務省」によると、新聞に対する信頼性は最も高く、テレビやラジオといったマスメディアや、Webメディアを抑えて、61.2%の人が「信頼できる」と答えています。
これは新聞が、利害に関係なく、社会にとって伝えなければならない内容を報道するという社会的理念の下、掲載を行っているからでしょう。
そのため社会からの信頼は厚く、掲載記事の内容は大きな影響力を持っています。

社説やコラムで世論をリード

新聞の信頼性をさらに高めているものに「社説」や「コラム」があります。
「新聞の顔」とも言われている社説は、経済や政治、社会問題などに対し、新聞社の意見や考え方を表明するものです。
記事はニュースを情報として伝えるだけですが、社説は、話題になったニュースや時事問題について、新聞社の立場から「なぜ起きたのか?」「どう考えたらいいのか?」といった疑問を提起します。そして、ニュースについて考えていくためのヒントを提供するという役割を担っています。

社説は、一般の記者ではなく論説委員が交代で執筆しています。「新聞社の意見」という性格上、署名はありません。​​
社説だけでなく、「コラム」も新聞の顔と言われています。社説とは違い、新聞社の論説委員が署名して執筆します。社説よりも身近なテーマを扱い、エッセイのような読みやすい文章​です。
​代表的なコラムとして、朝日新聞「天声人語」、毎日新聞「余禄」、読売新聞「編集手帳」、日経新聞「春秋」、産経新聞「産経抄」などが挙げられます。
社説やコラムは、ニュースに対する人々の理解を助けるという解説的な役割だけでなく、時に世論をリードし、世論を形成するという大きな影響力を持っています。

「戸別新聞配達制度」のある媒体

新聞は、マスメディアの中で唯一「戸別新聞配達制度」があることも特徴的です。
毎朝・夕、新鮮な情報が家に届くという日本独特の画期的なシステムは、新聞を巨大メディアに押し上げる一因にもなりました。
ただ近年は、発行部数が減少傾向にあり、スマートフォンやタブレットで配信する「電子版」に活路を見出そうとしています。
電子版は、記事の検索機能やWeb限定コンテンツなど、紙の新聞にはない魅力が多々あります。
電車のような狭い場所でも、いつでも読める気軽さや、新聞紙の処理作業がない点なども電子版読者に支持されています。

新聞の基礎知識

新聞の上に眼鏡とペン

新聞はPR活動における主要なターゲットメディアです。
メディアとしての特性を整理し、理解を深めておきましょう。新聞の基本情報を解説します。

新聞の分類①全国紙

新聞は大きく分けて7種類に分けられます。
大枠に、「5大紙」と呼ばれる「全国紙」があります。
全国紙は「朝日新聞」「読売新聞」「毎日新聞」「産経新聞」「日本経済新聞」の5つ。多くの地域で購入や購読が可能です。
5大紙の特徴としては、全ての新聞社の中で最も購読者数・販売数が多いこと。そのため社会への影響力も著しく大きなものとなっています。

新聞の分類②地方紙・ブロック紙とは

全国紙に次いで購読者数が多いのが、「地方紙」「ブロック紙」です。
ブロック紙には「北海道新聞」「中日新聞」「西日本新聞」などがあり、それぞれの地域で大きな影響力を持っています。
地方紙で有力な新聞は「静岡新聞」「高知新聞」「徳島新聞」「福井新聞」などがあり、各エリアで高いシェアを誇っています。
全国紙のシェアは、首都圏や関西圏といった大都市圏では優勢ですが、その他の地域ではブロック紙・地方紙の方が多く購読されています。​​

ブロック紙や地方紙について、下記の記事に詳細をまとめてあります。ぜひご覧ください。
「ブロック紙・地方紙とは?媒体の特徴や役割について解説」の記事を見る

新聞の分類③スポーツ紙・夕刊紙・産業紙・専門業界紙

新聞の種類は多岐に渡り、さらに産業分野専門の「産業紙」夕方専売の「夕刊紙」スポーツ専門の「スポーツ紙」があります。
「産業紙」はその名の通り産業に特化した新聞で、「日刊工業新聞」「日経産業新聞」「日経MJ」があります。
さらにターゲットが明確に分類される「専門紙」「業界紙」があり、有名なものに「株式新聞」「日本証券新聞」「日本農業新聞」「食品産業新聞」などがあります。

通信社と新聞社の違い

通信社とは、一般向けニュースの取材や収集、配信を行う団体です。
自社媒体を持たず、新聞社などのメディアに取材した情報を提供します。
日本の主要な通信社には「共同通信社」「時事通信社」があり、政治や経済、社会や文化まで幅広く取材活動を行っています。
余談ですが、この記事を提供している「共同通信PRワイヤー」は、共同通信社のグループ会社となります。

新聞の部署を確認

一般の企業と同様、新聞社にも「部署」があります。広報部に関係のある部署として以下の3つが挙げられます。覚えておきましょう。

  • 経済部:国の経済政策や、企業の動きなど、経済に関すること全般
  • 文化部:流行りもの、新商品の紹介、芸能に関する内容(各新聞社により、生活情報部や生活文化部などの名称の場合もある)
  • 科学部:科学やテクノロジーに関する内容

新聞へのメディアプロモートの際は、情報の内容に応じた各部署ごとへのアプローチが必要となってきます。連絡先も各部署ごとに違うため、留意しましょう。

新聞掲載のメリットと掲載方法

新聞紙上にメリットと書かれたブロック

新聞に記事として取り上げてもらうメリットは、次の通りです。詳しく解説していきます。

新聞に掲載してもらうことのメリット

新聞に掲載してもらうメリットは、「知名度のアップ」「信頼度や好感度のアップ」が考えられます。
総務省のアンケートにも表れているように、新聞は最も信頼度の高いメディアです。
そのため新聞に掲載されている企業や団体も、新聞のブランド力を背景に「信頼がある」と認識されます。知名度のある新聞であればあるほど、自ずと掲載企業の知名度も上昇します。
テレビや雑誌、ラジオなどの他のメディア以上に信頼性の高さを誇る媒体は、新聞以外ありません。
広報担当としては、新聞に記事として取り上げてもらえるよう日々のPR活動を行っていきましょう。

新聞へのアプローチ方法

ヒト型ブロックの間にハートと矢印

新聞メディアに記事として取り上げてもらえるようアプローチする方法は3つあります。それぞれ説明していきます。

プレスリリースの配信を行う

新聞への記事掲載のアプローチは、主として「プレスリリースの配信」を行います。
プレスリリースとは「新商品の発売や新サービス、新規事業の開始、人事異動などの企業情報を、メディアがニュース素材として利用しやすいようにまとめた文書」です。
プレスリリースを見た記者から取材を受け、ニュースとして価値があると判断されれば、記事として掲載されます。

配信したプレスリリースが必ず掲載してもらえるとは限りません。
各新聞社には、多様な企業や団体から毎日膨大な量のプレスリリースが届きます。記者の目に留まり、記事にする価値があると判断された場合にのみ取り上げてもらえるため、「記者の求めるプレスリリース」を作成することが重要になってきます。
「トレンド性」「季節性」「新しい・珍しい」のような、メディアが取り上げたくなる情報を配信するようにしましょう。

プレスリリースの書き方や配信方法のコツを、下記の記事にまとめてあります。あわせてご確認ください。
「プレスリリースとは?配信の効果、メディア掲載のポイントを解説」の記事を見る

プレスリリースの配信のタイミングも重要です。
基本は早めの配信ですが、日刊紙の場合、「一週間〜前日」の配信タイミングがおすすめです。
また先ほど説明した通り、新聞社内は各部署に分かれてます。プレスリリースの内容にあう各部署へ配信するようにしましょう。

プレスリリースの配信タイミングについては、下記の記事に詳しい説明があります。ご一読ください。
「メディアプロモートとは?何から始めればいいかしっかり解説」の記事を見る

記者クラブへ投げ込みを行う

「記者クラブへの投げ込み」という方法もあります。
「投げ込み」とは、作成したプレスリリースを、記者団体へ直接持ち込むことです。
記者クラブでは、新聞社やテレビ局などの大手メディアから派遣された記者が情報収集を行っています。持ち込まれたプレスリリースを見た記者により「記事として価値がある」と判断されると、記事化につながります。

プレスリリースの投げ込みの方法は、下記の記事にて詳しく解説しています。ぜひご確認ください。
「プレスリリースの投げ込みとは?記者クラブへ配布する方法と注意点を解説」の記事を見る

タイアップ広告などの新聞広告出稿

また新聞広告を出すという方法もあります。
上記2つのアプローチ方法とは違い、費用が発生しますが、確実に掲載が約束されます。広報部門としては純広告ではなく「記事広告」(別称:記事体広告、編集タイアップ、アドバトリアル)での広告出稿が中心的な活動になるでしょう。
リリースする情報にあわせ、それぞれ最善の方法でアプローチを行いましょう。 

マスメディアの種類と特徴

マスメディアの文字とテレビの絵

マスメディアと呼ばれる媒体の種類や、言葉の意味を覚えておきましょう。

4大マスメディアとは

マスメディアは英語で「mass media」。意味は「不特定多数(mass)に対し、多様な情報を伝達する手段・媒体(media)」となります。
代表的なマスメディアは「新聞」「テレビ」「雑誌」「ラジオ」が挙げられます。
この4媒体は、社会にもたらす影響力の強さから「4大マスメディア」「4大メディア」「4マス」と呼ばれています。

テレビ・雑誌・ラジオの違いと特徴

テレビ・雑誌・ラジオ媒体と新聞の違いを確認しておきましょう。
テレビ媒体は新聞と比べると、速報性が高いこと。さらに映像と音声によるインパクトの強さが挙げられます。
そのため4大メディアの中でも、社会への影響力を強く持っています。
雑誌媒体は、新聞よりもターゲットが詳細かつ明確に設定されている媒体のため、対象を絞ったPR展開に有利な媒体です。コアなファン層が多く、ブランディングなども得意としています。
ラジオは音声だけで情報を伝えるアイテムのため、新聞よりも訴求力は欠けます。聴衆者の特徴として、運転や勉強、仕事などの作業と平行しながら使用するパターンが多く、リスナーと呼ばれる固定聴衆者への働きかけが有効です。

近年の傾向として、どの媒体も新聞同様、インターネットを使用したサービスを取り入れています。各メディアが、スマートフォンやパソコンなどから、いつでも楽しむことができます。

マスメディアやテレビ・雑誌・ラジオについての詳しい解説は、下記の記事にてご覧いただくことができます。ご確認ください。
「マスメディアとは?種類や役割について解説」の記事を見る

Webメディアの特徴

ここ数年、影響力を拡大している媒体に「Webメディア」があります。
Webメディアとは、インターネットを活用して情報発信をしているサイト全般のことを指し、例えば下記のものがあります。

■Webメディアの種類

  • ニュースサイト
  • ポータルサイト
  • コーポレートサイト(ホームページ)
  • キュレーションサイト
  • ソーシャルメディア(Twitter・Instagram・TikTok・YouTubeなどのSNS、ブログ)など

ここ数年のスマートフォンの普及から、Webメディアは「第5のマスメディア」と呼ばれるほど権勢を広げ、4大マスメディアを超える存在になっています。
日々のPR活動にも欠かせない媒体の一つとして、認識しておきましょう。

プレスリリース配信をして新聞に取り上げてもらおう

新聞は4大マスメディアの中でも最も信頼性が高く、影響力も絶大です。
広報担当としては、新聞媒体に記事として取り上げてもらうことにより、企業の知名度や信頼性、好感度などのアップといった効果が期待できます。

そのために、まずはプレスリリースの作成がポイントになってきます。
記者の目に留まる、記事化されるようなプレスリリースを作成・配信し、新聞メディアにアプローチをかけましょう。

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