弊社ではサービス向上の参考資料にするため、毎年プレス会員として登録中のメディアを対象にアンケートを実施しています。
今回は、弊社の配信しているプレスリリースの受信状況や改善要望、メディアが今注目しているテーマ、PRワイヤーを利用する理由などについて聞きました。実施時期は昨年の12月です。
今、メディアがプレスリリースに求めることは何か。なかなか知ることのできない貴重な情報です。ぜひ今後のプレスリリース配信にご活用ください。
目次
アンケートの概要
今回のアンケートの概要は以下の通りです。
調査目的
弊社プレス会員に向けて、サービスの利用状況や要望などを伺い、サービス向上のための参考資料とする。
調査期間
2023/12/08~2023/12/22
調査対象
弊社プレス会員(配信先メディア:2,500媒体)
調査方法
インターネット調査(弊社の全プレス会員にメール・FAXで調査依頼し、Webフォームに回答していただきました)
回収結果
有効回答者数:420票
回答者の媒体区分は以下の通りでした。
プレスリリースの充実させてほしいことや改善点
弊社が日々配信している、企業・団体からのプレスリリースについて、「この点を充実させた方が良い」「改善した方が良い」点を伺いました。その結果、以下のような意見が上位に挙げられました。
- 「メールの件名を分かりやすく(Email受信の場合)」43.8%
- 「リリースのタイトルを分かりやすく」43.1%
- 「写真など画像データの充実」39.3%
- 「問い合わせ先などコンタクト情報を明確に」24.5%
- 「本文冒頭のリード文を簡潔に、要点を明確に」33.8%
特に上位に挙げられた要望3点の詳細について、それぞれ説明していきます。
プレスリリースの件名とタイトルを明確に
プレスリリースの改善点について上位を占めた回答が「件名・タイトルの明瞭さ」でした。
「件名」は、メールの件名(subject)のこと。「タイトル」というのはプレスリリース本体のタイトルのことです。
メディア記者は、タイトルを見て読むべきプレスリリースか否かをジャッジします。メールで受信する場合は、まずは件名で判断します。したがって、タイトルや件名が不明瞭だと、本文まで読まれず、結果的に記事化に至らないことになります。
件名やタイトルはニュースとして何を伝えたいかを意識し、内容を簡潔に、端的に分かるように作成しましょう。
件名やタイトルに関する自由回答として、以下のような意見が見られました。
「リリースタイトル、写真タイトルを短く。保存に不便」
「イベントの場合、開催日、開催地が件名に明記されているとありがたいです」
2023年12月アンケート結果より
タイトルのつけ方について以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
「記事になりやすいプレスリリースのタイトルのつけ方は?」の記事を見る
メールの件名について、以下の記事がお役立ていただけます。ご参照ください。
「例文あり!プレスリリースをメールで送る方法」の記事を見る
写真や画像の充実
プレスリリースに画像の挿入・添付は必須です。画像で情報を補完することにより、より内容が伝わりやすくなります。
今回のメディアアンケートでは3位でしたが、2018年調査では1位と、画像挿入は常に上位に挙げられています。
以下、自由回答の声です。
「可能であれば、画像はできるだけ大きいサイズにしていただけるとありがたいです」
「リリース画像を増やしてほしい」
「紙媒体なので、画像の解像度がもう少し高いとありがたいです」
2023年12月アンケート結果より
2018年のメディアアンケートをご覧になりたい方は、以下をご参照ください。
「プレスリリースに対するメディアからの要望 〜2018/11 メディア・アンケート結果より」の記事を見る
プレスリリース内に挿入する画像について、以下の記事に詳しくまとめています。あわせてご参照ください。
「プレスリリースに画像は必須?記事化を目指すならしっかり画像を用意しよう」の記事を見る
共同通信PRワイヤーの「国内プレスリリース配信サービス」では、配信先メディアが閲覧できる「プレスサイト」と、一般公開している「オープンサイト」の2種類を設けています。また写真や資料もかなりの数を添付することができます。
画像ファイルは20点、動画ファイルは5点、YouTube動画は5点、添付資料は20点まで添付が可能です。
画像や動画、添付資料などで補足し、記事化につながるプレスリリースの配信を行いましょう。
コンタクト先情報を適切に
メディアはプレスリリースの情報をそのまま記事にすることはほぼありません。必ず発信元に問い合わせし、裏付けを取り情報の真偽を確かめ、取材をして記事化に至ります。そのため、プレスリリースの最後に記載する「問い合わせ先」は不可欠です。
過去のアンケート結果をみても、コンタクト先の明確な記載を希望する意見が数多く見られます。
以下、今年の自由回答の一部です。
「担当の方の名前、アドレスがわかるとありがたいです」
「社名と日時を必ず明記してほしい」
2023年12月アンケート結果より
プレスリリースには、「問い合わせ先」の記載は必須です。電話番号とメールアドレスは必ず記載し、できれば担当者を2名体制にするとベストです。記者からの連絡を逃さないよう、万全な対策を整えておきましょう。
プレスリリースの問い合わせ先の書き方について、以下の記事が参考になります。ぜひご覧ください。
「実は記事化を左右する!プレスリリースに問い合わせ先を必ず書こう」の記事を見る
メディアが注目しているプレスリリースのテーマ
メディアが今現在、どのようなテーマの情報に関心を持っているのかを伺いました。
アンケート結果の上位に挙げられたのは、以下のような項目でした。
- 「新商品・新サービス」57.4%
- 「地方創生」36.4%
- 「SDGs」35.0%
- 「デジタル化・DX」34.0%
当然のことながら、メディアは新商品や新サービスなどの新規情報を求めています。2位から4位には、「地方創生」や「SDGs」「デジタル化・DX」など、時代性を表すキーワードが挙げられました。
5位以下は「季節のイベント」「インバウンド」「産学連携」「M&A・提携」「被災地支援」「テレワーク」がランキングされています。
メディアはニュースバリュー(報道価値)のある情報を求めています。
メディアの求める内容がプレスリリースに盛り込まれていると、注目され、記事や報道につながる可能性が高くなります。
記事化・報道化につながるプレスリリースのポイントとしては「新しい情報」かつ「社会性」「トレンド性」「時代性」などのネタを意識すること。さらに「物語性」もおすすめです。「物語性」とは、例えば制作の背景や社長の思い、苦労話、この商品を開発したい・社会に届けたいと思った理由などのストーリーがあるものです。
これらの情報がプレスリリースに含まれていると、受け取った記者の関心を引き付け、メディアに取り上げられやすくなります。
共同通信PRワイヤーでは、日々新しいプレスリリースが配信されています。最新のプレスリリースを確認し、ぜひ参考にしてください。
共同通信PRワイヤー「新商品・新製品のプレスリリース」を見る
プレスリリースの受信・閲覧方法
プレスリリースの受信および閲覧方法について、現在利用している「端末デバイス」と、今後希望する「受信形式」について伺いました。
端末デバイス別
現在、どのような端末(デバイス)で、弊社からのプレスリリースを受信・閲覧しているかを伺ったところ、上位3つは以下のような結果でした。
- 「ノートパソコン」62.1.%
- 「デスクトップパソコン」49.3%
- 「スマートフォン」24.8%
ほとんどのメディアが、パソコン、スマートフォンなどの電子デバイスで受信し、閲覧しています。FAXや紙での閲覧は1%との結果になりました。
メディアが希望する受信形式
端末デバイス別の結果からも予測できることですが、今後希望する受信形式の上位は、電子メールが最も多くなっています。メールの形式としては、まだ若干テキスト形式の方がHTML形式を上回っています。スマートフォンアプリは6%弱ですが、今後の動向が注目されます。
- 「メール/テキスト形式」68.8%
- 「メール/HTML形式」62.6%
- 「スマートフォンアプリ」5.7%
弊社がプレスリリース配信サービスを開始した2000年当時、電子メールでの受信を希望するメディアはおよそ6割でした。現在では、テキスト形式とHTML形式を合わせると9割以上のメディアが、メールでの受信形式を希望しています。
なおプレスリリースをメールで送付する場合、注意が必要です。
件名には会社名と本文の内容を端的に記載し、本文は簡潔にまとめましょう。また挨拶文はビジネスメールを意識し、末尾に必ず連絡先を記載しましょう。
画像や資料などは、プレスリリースのPDFを添付すると、受信者が見やすく便利です。
プレスリリースをメールで送付する方法について、以下の記事にて詳しく解説しています。ご参照ください。
「例文あり!プレスリリースをメールで送る方法」の記事を見る
なぜPRワイヤーのプレスリリースを受信しているのか
共同通信PRワイヤーのプレスリリースを受信いただいている理由について伺いました。
弊社のプレスリリース配信サービスを利用している理由を伺いました。上位3つは、以下のような回答でした。
- 「リリースの内容が信頼できるから」60.5%
- 「リリースの配信先(企業・団体)が充実しているので」57.1%
- 「報道機関(共同通信)が運営しているサービスだから」41.2%
共同通信PRワイヤーは、報道機関共同通信のグループ会社として発足し、配信サービス会社としては20年の歴史を誇ります。メディアとの信頼関係は何十年にも渡り構築され、強固なものとなっています。
それを証するようにプレスリリースの記事化率は70%を超え、業界ナンバー1の記事化率(※)をいただいております。
(※)共同通信PRワイヤーほか同業他社から配信されたプレスリリースの記事掲載率を外部機関に調査委託(国内配信が対象)。共同通信PRワイヤーの場合は2021年12月に配信された532本のプレスリリースを2022年2月28日まで追跡。プレスリリースの転載(提携メディア含む)は除外。調査対象は紙媒体およびWebメディア。
プレスリリース配信サービス会社を利用しプレスリリース配信を行うと、配信されるプレスリリースは、配信会社の名前で送信されます。
メディアがリリースを安心して受け取り、情報に目を通してもらうためには、メディアに対する配信会社の信頼性が非常に重要であることがアンケートからも見える結果となりました。
メディアから信頼のあるプレスリリース配信会社
共同通信PRワイヤーでは、広報・PR活動に役立つさまざまなサービスを用意しております。詳細な資料をぜひご一読ください。お申し込みは下記より可能です。
共同通信PRワイヤーのプレスリリース配信サービス「国内配信サービス」「海外配信サービス」のお申し込みは、以下のURLよりお手続きいただけます。フォームに従い記載後、入会審査を経て会員登録となります。詳しくは下記のページをご覧ください。
メディアの意見を取り入れ業界No.1の記事化率を堅持
共同通信PRワイヤーでは、サービス品質の維持・向上のために、メディアアンケートのほか以下のような活動を定期的に行っています。
- プレスリリースの受信状況の随時確認
- 新刊・廃刊・休刊情報、希望カテゴリー変更など、メディア登録情報の変更の随時確認
- 年数回、定期的なメディアリストのメンテナンス
- メディアとの関係構築
今後もアンケートの実施など、メディア側の要望の理解を深め、「メディアに届き、記事化につながる」プレスリリースの配信を行ってまいります。
当社「国内プレスリリース配信サービス」では、平均配信先数1500件/回配信、56の提携サイトに自動転載、クリッピング・効果測定無料など、充実した内容でプレスリリース配信を徹底サポートいたします。
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