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海外広報とは?グローバルPRの基礎知識

海外の広報イメージ

海外向けの広報活動「グローバルPR」は、今や多くの日本企業が海外戦略のために行っています。
本記事では海外に向けたPR活動や情報発信とその実施方法など、グローバル広報の基礎的な知識について、具体的に解説していきます。

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グローバル・パブリックリレーションズ(PR)とは

パソコンからメールが多数送られる様子の可視化

「グローバル・パブリックリレーションズ」は、海外を対象とした広報・PR活動のことです。「グローバルPR」「グローバル広報」とも言われます。

今日、海外事業を展開する企業では、原材料の輸入と商品の輸出という貿易だけでなく、現地法人や合弁会社などの海外拠点を作り、製造から販売まで、各国のマーケットに根差した事業展開を行うなどのグローバル化が進んでいます。展開先も欧米など先進国やアジア圏だけではなく、中東やアフリカ、中南米など多岐に渡ります。
多くの企業がグローバルな視点で事業戦略を考え、海外を含めたグループ全体でメッセージの統一を行い、情報を発信している中、グローバル広報が重要な役割を担う時代になってきています。

グローバルPRについて、以下の記事内でも詳しく説明しています。ご参照ください。
「グローバル広報のはじめの一歩!海外向けプレスリリース配信サービスを紹介」の記事を見る

グローバルPRが重要とされる理由

海外広報担当者イメージ

企業においてグローバルPRが重要である理由について、以下の3点が挙げられます。それぞれ説明していきます。

グローバル市場において企業ブランドが向上する

海外という巨大マーケットでの市場開拓には、当然ですが取引先や顧客の拡大が必要とされます。そのためにはグローバルPRの展開による企業名の認知向上が必要となります。さらに、商品やサービス、ブランドの認知度を高めることで、販売販路拡大をサポートすることになります。
海外マーケットでの企業名および商品やサービスのブランド価値が高まることは、海外事業の発展をさらにバックアップすることになるでしょう。

海外市場の把握に役立つ

グローバルに事業を展開するためには、海外市場の現状を把握しておく必要があります。
各国ごとに、文化や習慣、政治情勢などが日本とは大きく異なります。後章「各国や地域の国情を理解しアプローチをする」でも詳しく説明しますが、そのような事情を無視して事業を展開すると、場合によっては敬遠や拒否される恐れもあります。十分に気を付けておきましょう。逆に、各国事情をよく理解した上で事業展開を行えば、日本国内よりも海外市場での販売が上回ることも期待できます。

グローバルPRを展開することで、メディアを通した各国の現状把握が可能になります。例えば、メディアの報道状況を分析することで国情や市場概況を把握したり、記者とのコミュニケーションを通してより深い情報を得たりすることもできます。

海外ステークホルダーの拡大

ステークホルダーとは、企業をとりまく利害関係者、例えば消費者・顧客、取引先、メディア、株主・投資家、従業員、行政機関、金融機関、地域住民などのことです。
グローバル広報を展開することは、海外市場におけるステークホルダーとの新たな関係を築くことにつながります。各社の扱う商品やサービスの内容によって、どのようなステークホルダーを重視すべきかは異なります。例えばBtoCの消費財メーカーであれば、消費者・生活者がターゲットとなるでしょう。しかし、グローバルPRの基本的なターゲットは、海外各国のメディアです。彼らとの親密なコミュニケーションを通して、しっかりとした関係を築いていきましょう。

最近では日本に訪れた外国人によるインバウンド消費が高まっています。グローバル広報の展開によって、各国の富裕層等にアピールすることで、さらなるインバウンドを期待することができます。

メディアと良好な関係を築く「メディアリレーションズ」について、以下の記事が参考になります。ぜひご参照ください。
「 メディアリレーションズで大切なこととは?メディアとの関係構築に必要なポイント7選」の記事を見る

グローバルPR・海外向け広報を行う際のポイント

カラフルな矢印とポイントの単語

グローバルPRを行う際の気を付けたいポイントとして、「グループ全体で統一したメッセージを発信する」「各国や地域の国情を理解しアプローチをする」があります。それぞれ説明していきます。

グループ全体で統一したメッセージを発信する

企業として事業をグローバルに展開する際には、当然のことですが、グローバルな視点で戦略を考えるかと思います。広報戦略としても同じく、国内外含めたグループ全体でメッセージの統一を行い、情報を発信することが大切です。
国や地域によりメッセージが変わると、グローバル企業としてのイメージの統一性が薄れ、影響力が低下したり、イメージの混乱が起きる恐れがあります。
キャッチコピーやキーワードの設定も良いでしょう。統一したメッセージを発信し、企業としての姿勢を一貫させましょう。

各国や地域の国情を理解しアプローチをする

メッセージの統一と同等に重要なポイントとして、ローカライズが挙げられます。
世界では、国や地域によって政治、社会、文化、習慣などの違いがあります。例えば中国では、医療品や化粧品などの広告規制が厳しく、禁止キーワードに「一位」「最高」などが存在します。イスラム圏では、豚肉やアルコールを連想させる言葉がある場合、大半がプレスリリースの配信を拒否されます。
日本との違いを理解しないままアプローチを続けても、逆効果になることも考えられます。各国・各地域のメディア事情にも精通し、それぞれの実情を踏まえた最適なアプローチを行い、コミュニケーションを展開していくことが重要です。

国によっては、祝日はメディアが稼働していない場合があります。共同通信PRワイヤーでは、毎月、海外の祝日情報をお知らせしています。最新の情報は以下のページでご覧ください。
海外の祝日を確認する

国内から行うグローバルPRの方法

グローバル広報イメージ

日本国内からグローバルPRを行う方法は、以下の4点が挙げられます。それぞれ説明していきます。

グローバルWebサイトを作成する

グローバルWebサイトとは、海外向けのサイトのことです。英語や中国語など、複数の言語でWebサイトを開設し、企業のアピールを行います。
世界中からアクセス可能なWebサイトを用意することにより、事業拡大のチャンスを逃しません。今やグローバル展開を目指す多くの企業が開設しています。
グローバルWebサイトを開設するにあたっての注意事項は、各国や各地域の文化、社会、商習慣などを考慮することです。例えば宗教における禁止食物や、禁止行為などが挙げられます。エリアごとのニーズに応じた情報提供ができるコンテンツを制作できると、より良いサイトとなるでしょう。

海外にもネットワークを持つPR会社に依頼する

日本のPR会社の中には、海外にネットワークがあり、それを生かした海外PRを得意とする企業もあります。また、海外のPR会社の日本法人もあります。
そのようなPR会社に依頼すれば、展開したい国にあわせたPR戦略のサポートを受けることができます。
文化や宗教、慣習が国ごとに違うように、薬機法、景表法などの広告規制や法令も各国それぞれ異なります。海外に強いPR会社は、これらを熟知しています。また現地メディアとのつながりもあるため、アドバイスも的確です。もちろんプレスリリース配信の際にも、大きな力となってくれるでしょう。

駐日海外メディア特派員や国内英字メディアにアプローチする

駐日特派員にアプローチする方法もあります。特派員とは、海外メディアから派遣された報道記者です。彼らは日本国内で取材活動を行っています。
駐日特派員は東京の日本外国特派員協会(FCCJ)などを拠点に取材活動を行っているため、まずはFCCJにコンタクトをとりましょう。
また日本のメディアが発行する英字新聞へのアプローチもあります。
例えば「ジャパンタイムズ(The Japan Times)」や、読売新聞社発行「ジャパンニュース(The Japan News)」などが挙げられます。
英字メディアは、外国特派員、外国公館や日本を訪れる政府高官、ビジネスリーダーなどにも読まれています。共同通信社や時事通信の提供する英文サービスなどへのアプローチも良いでしょう。これらのメディアに記事化してもらうことで、英字メディア関係者や読者への認知拡大を狙うことが可能になります。

海外配信できるプレスリリース配信サービスを利用する

海外メディア向けにプレスリリースの配信を行い、アピールする方法もあります。
日本から海外にプレスリリースを配信する際の主要な方法は「プレスリリース配信サービス」の利用です。
プレスリリース配信サービスとは、希望するメディアに一括でプレスリリースを配信できるサービスのことです。専門の配信会社によって運営されています。
海外への配信の場合、「海外のワイヤーサービス(※)」と連携しているプレスリリース配信会社を通じ、海外メディアに配信します。

(※)ワイヤーサービスとは
ワイヤーサービス(Wire Service)は、通信社が取材したニュースその他の情報を、加盟の新聞社やテレビ局などのメディアに有線(Wire)で提供するサービスのことです。通信社の事を指し「ワイヤーサービス」と呼ばれています。
共同通信PRワイヤーでは、株式会社共同通信社と連携し、海外プレスリリース配信サービス「海外配信サービス」を提供しています。
アジア太平洋地域は AsiaNet 、アジア太平洋地域以外は PR Newswire を通じてプレスリリースを配信。日本国内からこのワイヤーサービスを利用できるのは、共同通信PRワイヤーだけとなっています。
また「海外配信サービス」では、海外メディアの駐日特派員および英文リリースの受信を希望している国内メディアへ、英字リリースでの配信を行っています。無料オプションサービスとなり、追加料金はいただいていません。ぜひ一度ご検討ください。

日本国内からワイヤーサービスを通じて行う当社だけのサービス「海外配信サービス」の詳細を、ぜひご確認ください。
「共同通信PRワイヤー 海外配信サービスのご案内 海外サービス・機能」のページを見る

国際標準のプレスリリース配信は原則英字リリースで

海外向けにプレスリリース配信をする際、必ず覚えておきたいルールがあります。
それは国際標準のプレスリリース配信は、母国語が英語でない国においても、英文でプレスリリース配信を行うということです。
英文で配信されたリリースは、各国の通信社が現地の言葉に翻訳した後、自国内のメディアに配信されます。翻訳の際に誤解を招かないためにも、違和感のない、平易な英語で書くことがポイントになります。

海外向けにプレスリリース配信を行う具体的なやり方について、以下の記事がお役立ていただけます。ご参照ください。
「海外にプレスリリースを配信するには?効果的な方法を解説」の記事を見る

英語のプレスリリースの書き方について、以下の記事が参考になります。ご参照ください。
「【例文あり】英語プレスリリースの書き方は?構成や注意点も解説」の記事を見る
「 プレスリリースを英語で配信する方法!基本ルールを押さえて海外にPRしよう」の記事を見る

海外現地広報の設置が難しい場合は「海外プレスリリース配信サービス」の利用を

海外に向けた企業展開では、海外に現地広報を設置するのが理想です。海外拠点として、現地法人、海外支店、駐在員事務所などがあれば、国内広報と海外の現地広報が連携しローカライズしたPR活動を行うことができるでしょう。
しかし中小企業やスタートアップ企業などの場合には、現地広報の配置は難しいのではないでしょうか。
その際は、日本国内から海外に向けた広報活動を行うことでもカバーが可能です。
グローバルWebサイトの設置や、駐日特派員・国内英字メディアへのアプローチ、海外へのプレスリリース配信などを行い、グローバルPRの一歩を進めていきましょう。

海外向けのプレスリリース配信では、海外配信サービスの実績を持つ当社の利用を、ぜひご検討ください。
共同通信PRワイヤーでは、原稿の入稿から配信まで、英文記事に精通した経験豊富な専任スタッフが対応します。お預かりした英語プレスリリースをチェックし、海外通信社との調整、入稿から配信、レポート入手まで、すべて専任スタッフが対応します。海外プレスリリース配信における確実な海外PRをお約束します。

共同通信PRワイヤーの海外プレスリリース配信サービスについては、こちらのページにてサービスについての詳しい情報や料金について詳しくご確認いただけます。
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