テレビCMを行う際は「CMプレスリリース」を配信し、CMのリーチを最大化しましょう。本記事ではCMプレスリリースの構成から書き方、配信タイミングまで分かりやすく解説。また以下にCMプレスリリースのテンプレートを用意しました。ダウンロードしてご活用ください。
目次
「CMプレスリリース」とは
CMプレスリリースとは、自社のテレビCMを開始する際に配信するCM告知のプレスリリースのことです。
「こんな内容のCMをこのようなキャストで行います」とPRし、自社のテレビCMをメディアに取り上げてもらえるようプロモート活動を行うことで、自社CMのリーチ拡大や費用対効果の最大化を狙います。
CMプレスリリースの目的・メリット
CMプレスリリースを行うメリットは、以下の3つがあります。それぞれ説明していきます。
メディア露出によるリーチの拡大
CMリリースによって、テレビCMがメディアで紹介されると、広告出稿以上のリーチを獲得することができます。同時に、Webメディアや新聞・雑誌の記事、あるいはテレビ番組など、取り上げられるメディアの種類が増えるほど、さまざまな顧客層にアプローチすることができます。
広告としての費用対効果の最大化
テレビCMが記事としてメディアで取り上げられた場合、生活者・消費者はテレビCM「広告」としてだけでなく、新たな「情報」としても受け取ることになります。それによって、広告枠以上の情報を伝えることができます。また、パブリシティによる露出には費用がかからないため、結果的に広告出稿額よりも高い費用対効果を生み出すことになります。
メイキング映像等による好感度の向上
テレビCM撮影のメイキングや背景、エピソードなど、CMだけでは伝えきれない情報を知ることで、視聴者の理解はさらに深まります。CMや商品に対する好感度はさらにアップし、好意的な印象が作られます。
CMプレスリリースの基本構成
CMプレスリリースの基本構成は、以下の通りです。
- 発信日・発信者（正式名称）
- タイトル
- リード文
- 本文（CM／動画内容の説明、制作撮影時の裏話・エピソード紹介、出演者スタッフ紹介）
- CM／動画に関連する商品やキャンペーン概要
- 問い合わせ先
上記の内容と順番で作成すると、誰もが読みやすいCMリリースが完成します。CMプレスリリースを作成する際は、この構成を守って作成しましょう。
CMプレスリリース 書き方のポイント
CMプレスリリースの作成ポイントは以下の5つがあります。それぞれ詳しく説明していきます。
タイトル・サブタイトルにCM放映開始日を入れ作成
タイトルはプレスリリースを受け取った記者が、本文まで読み進めるかどうかジャッジする重要な箇所です。パッと見て理解できる簡潔なタイトルを目指しましょう。
CMプレスリリースのタイトルでは、「最大の特徴」「CM放映開始日/動画公開日」を含め、30字程度から50字以内に収めるように作成しましょう。サブタイトルと使い分けて表現する方法もあります。例えば次のような文章になります。
△△△△ブランドの新キャンペーンTVCM「▲▲▲▲」篇 20〇〇年〇月〇日（〇）から全国放映開始
タレント□□□□さんがXXXXXに扮しCM初出演
タイトルのつけ方について以下の記事にて詳しく解説しています。ご参照ください。
「記事になりやすいプレスリリースのタイトルのつけ方は？」の記事を見る
リード文は簡潔に
プレスリリースの冒頭第一段落にあるリード文では、文書全体の概要を簡潔に説明します。リード文もタイトル同様、本文まで読み進めるかどうかの判断をする重要な箇所になります。
CMリリースのリード文では、CMの大まかな概要を「5W1H（誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように）に整理し、本文を簡潔に要約」して作成しましょう。書き進めることが難しい場合は、本文を書き上げてから要約作業を行うこともおすすめです。例えば次のような文章になります。
株式会社ABC（本社：東京都港区/社長：共同太郎）は、△△△△ブランド新キャンペーンの一環として、タレントの□□□□さんを起用したTVCM「▲▲▲▲」篇を、20XX年〇月〇日（〇）から全国で放映します。□□□□さんは今回が初めてのTVCM出演となります。
リード文について、以下の記事にてより詳しく解説しています。ご参照ください。
「プレスリリースはリード文が勝負！記事化につながる書き方」の記事を見る
本文はCMのストーリー説明を記載
本文の書き方は、結論から記載し、その後「起（背景）→承（本題）→転（展開）」で作成します。タイトル・リード文の補足をするイメージで記載しましょう。CMリリースでは、CMや動画のストーリー説明を行います。例えば次のような文章になります。
本CMは、□□□□さんが・・・・・に扮し、・・・・・・・というストーリーです。□□□□さん演じる・・・・とエキストラたちの・・・・・が、△△△△ブランドの世界観を表現しています。
本文の書き方について、以下の記事に詳しくまとめています。本文執筆前にご一読ください。
【初心者必見】記事になりやすいプレスリリース本文の書き方」の記事を見る
商品の概要を改めて記載
本文の後に、CMに関連する商品やキャンペーンなどがあれば、概要として記載します。
読みやすいよう箇条書きにするなど、工夫して作成しましょう。例えば次のような内容になります。
名称：〇〇〇〇〇〇
期間：〇〇〇～〇〇〇
内容：・・・・・・・・・・・
キャンペーンサイトURL：https://XXXXXXXXXXXXXXXXXX
CMプレスリリースの注意点
CMプレスリリースを作成する際の注意点は以下の3点があります。それぞれ説明していきます。
画像や動画の挿入は必須
CMプレスリリースには、メインとなるCM画像を必須で挿入します。
掲載する画像はできるだけ解像度の高いものが望ましく、印刷物に使用することを考慮すると350〜600dpi、サイズは5MB以内が推奨されます。
またサムネイル写真でストーリー展開を紹介するストーリーボードがあればベターです。CMの内容がより伝わりやすくなり、CMに対する期待感も向上します。SNSなどで拡散される期待も持てるでしょう。
プレスリリース内に挿入する画像について、以下の記事に詳しくまとめています。あわせてご参照ください。
「プレスリリースに画像は必須？記事化を目指すならしっかり画像を用意しよう」の記事を見る
撮影の裏話や出演者のコメント
制作時・撮影時にあった裏話やエピソードを紹介しましょう。
あわせて出演者コメントの掲載も、生活者の目を引く項目となります。SNSで配信するとCMの注目度もさらに高まる可能性があります。余裕があればメイキングオフィシャル映像を別途制作し、動画でリリース配信する方法もおすすめです。よりメディア記者の目にも留まりやすくなり、テレビで取り上げられやすくなるメリットがあります。例えば次のような文章になります。
秋晴れの天気の良い日に撮影は行われました。雨男として有名な□□□□さんでしたが、・・・・・・・・・・・・でした。
〇〇〇さんにインタビュー
――CM撮影の感想をお聞かせください。
【〇〇さん】・・・・・・・・・・・・
動画付きプレスリリースの詳細は、以下の記事内で詳しく紹介しています。ご参照ください。
「【事例あり】プレスリリースで動画を活用しよう！メリットや作成方法を解説」の記事を見る
会社概要、問い合わせ先を忘れずに
「会社概要」「問い合わせ先」は、プレスリリースの末尾に明記します。プレスリリースの信頼性向上のため、必ず記載しましょう。
「問い合わせ先」では、担当者名と電話番号、メールアドレスを必須で入れましょう。連絡手段は多い方が歓迎されます。
またできる限り、担当者を2名体制にしましょう。担当者が2名であれば、どちらかが不在の場合でも記者からの連絡を逃すことなく対応することができます。
プレスリリースの問い合わせ先の書き方について、以下の記事が参考になります。ご参照ください。
「実は記事化を左右する！プレスリリースに問い合わせ先を必ず書こう」の記事を見る
CMプレスリリースを配信するタイミング
CMプレスリリースの配信タイミングは、以下の3つのケースがあります。
- TVCMオンエア開始当日の配信
- 事前告知の配信
- 放映後の話題作りの配信
1つ目は、TVCMオンエア開始の当日の配信です。「本日より放送開始」のタイトルが入ったプレスリリースになります。CMリリースの基本となる配信です。
また2つ目の事前告知としての配信も、必ず行いたいリリースです。「◯月◯日放送予定」の文言が入ったプレスリリースになります。事前告知のリリースは、マーケティングやセールス部門と調整し、配信タイミングを決めましょう。
3つ目として、TVCM放映後の話題作りのためのプレスリリース配信が挙げられます。
「YouTubeで公開したら再生回数が増えた」「海外でも話題に」といった切り口でリリース配信を行います。メイキング映像をあえて後日公開し、リリースする方法もおすすめです。
シリーズCMの場合「〇〇編の作成開始」「〇〇編のストーリーが明らかに」「新キャラクターの登場」のように、新情報が明らかになるタイミングでプレスリリース配信を行う手法もあります。
プレスリリースは切り口を変え何度も配信することが可能です。CMプレスリリースでも新情報を加え数回リリース配信を行い、メディアの認知度をさらに高めていきましょう。
プレスリリースの配信タイミングについて以下の記事にまとめています。ご参照ください。
「1回だけではもったいない！ 同じネタでもっと出せるプレスリリースのタイミング」の記事を見る
CMプレスリリースの配信事例を紹介
実際に配信されているCMプレスリリースの配信事例をチェックしてみましょう。
共同通信PRワイヤー国内配信サービス「新着のプレスリリース」から、「映画・テレビ・動画・CMのプレスリリース」関連のプレスリリースを配信している5社のCMリリースをご紹介します。
■長澤まさみが次に目覚めたのはアメリカ！TV-CM『クボタが支える アメリカ建設機械』篇4月6日(土)からOA開始
世界の都市環境と豊かな暮らしを支えていたのは建設現場のニーズに応えるクボタのテクノロジーだった
■伊藤忠商事 新TV-CM『おかげさまで、幸せです』篇 ４月１日オンエア開始
〜宇多田ヒカルさん出演＆新曲「Electricity」を本邦初公開〜
■川口春奈さん、kemioさん出演！サントリー「ジャスミン焼酎〈茉莉花〉」新CM「JJ“ジェージェー”って何?」
4月5日(金)より「JJアルヨ(ティザー）」篇、4月9日(火)より「JJアルヨ」篇が全国で順次放送開始
■りんご娘出演 太子食品の新ＣＭ「太子納豆 わだすの 和だし納豆編」「タイシの豆腐バー ババババー編」
■アイシティ新TVCM 永野芽郁さん、CM初の小学校の先生役で「瞳」の特別授業
初共演のとにかく明るい安村さんも思わず「安心」！？
CMプレスリリースを配信してPR効果を最大化しよう
CMプレスリリースは、自社CMのリーチを効率よく上げるための効果的な手段です。CMの注目度が高まれば、商品やサービスのさらなる告知につながります。当社配信の実際のCMリリースも参考に、ぜひCMプレスリリースを配信しましょう。
共同通信PRワイヤーは、「メディアに取り上げられる」ことが強みのプレスリリース配信サービスです。
- 1回で平均1,500件のメディアへの配信
- 56のサイトへのプレスリリース掲載
- 記事化、メディア露出率が70％
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