今、話題のSDGsは、メディアに取り上げられやすいプレスリリースのネタの一つです。SDGsに取り組んでいる企業や団体は、SDGsのプレスリリースを配信しましょう。
以下にSDGsのテンプレートを用意しました。ダウンロードしてご利用ください。
目次
SDGsとは
昨今よく耳にする「SDGs」は、多くのメディアが注目している社会貢献活動です。SDGsについて詳しく説明していきます。
昨今話題の「SDGs」とは
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略称で、持続的な開発目標のことです。
「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す」を掲げ、国連サミットで採択されました。具体的には17の国際目標があり、さらに169の達成基準と232の指標があります。
17の国際目標は「SDGsの17ゴール」と呼ばれています。
■SDGsの17ゴール
1、貧困をなくそう
2、飢餓をゼロに
3、すべての人に健康と福祉を
4、質の高い教育をみんなに
5、ジェンダー平等を実現しよう
6、安全な水とトイレを世界中に
7、エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8、働きがいも経済成長も
9、産業と技術革新の基盤をつくろう
10、人や国の不平等をなくそう
11、住み続けられるまちづくりを
12、つくる責任つかう責任
13、気候変動に具体的な対策を
14、海の豊かさを守ろう
15、陸の豊かさも守ろう
16、平和と公正をすべての人に
17、パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsってなんだろう? – 日本ユニセフ協会より引用
SDGsのプレスリリースを作成するメリット
SDGsのプレスリリースを配信するメリットは、以下の2点が挙げられます。
- 生活者の求める旬なネタでメディアに取り上げられやすい
- SDGsの背景を通じて、自社の想いを訴求できる
SDGsのプレスリリースは、いわゆる旬のネタです。生活者も求めている情報のためメディアからの注目度も高く、プレスリリースを配信すれば記事に取り上げられやすい傾向があります。
またSDGsは社会的な課題ですが、その多くは企業としても解決したい課題でもあります。
プレスリリースで課題への取り組み姿勢や取り組む理由、背景などを伝えることで、企業の理念を伝えることにもなるでしょう。結果的に自分たちの想いを訴求することにつながり、配信されたリリースを見て活動の取り組みに共感した人が、新たなステークホルダーとなることも考えられます。
SDGsのプレスリリースを配信することは、このようなさまざまな可能性を秘めていると言えます。
SDGsのプレスリリースの書き方・ポイント
SDGsのプレスリリースには、書き方に以下のポイントがあります。それぞれ説明していきます。
タイトルは「SDGs目標や背景」を記載
タイトルは、プレスリリースに目を通すか否かを決定する重要な項目です。内容が一目で理解できるような、簡潔なタイトルを目指しましょう。
SDGsのプレスリリースでは、SDGsの17のゴールの中のどの項目に貢献するものなのかという目標と、そのための具体的な活動について記載します。今回のケースでは、SDGs目標の他に「寄贈名」「寄贈量」「寄贈日」「寄贈先」を含めて明記します。例えば次のような文章になります。
株式会社ABC、ビーガン・グラノーラ「○○」●万個をフードバンクへ寄贈
20XX年○月○日、NPO法人フードバンクXYZへ 〜 SDGs目標、貧困と飢餓の解消、健康と福祉に貢献
タイトルとサブタイトルをそれぞれうまく使い分け、各30字程度から50字以内を目安に作成すると良いでしょう。
タイトルのつけ方について以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
「記事になりやすいプレスリリースのタイトルのつけ方は?」の記事を見る
リード文は簡潔に作成
リード文もタイトル同様、本文まで読み進めるかどうかの判断をする重要箇所です。
SDGsのリード文では、SDGs活動の大まかな概要を簡潔に説明します。「5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)」を用いて整理すると、読みやすいリード文が完成します。例えば次のような文章になります。
株式会社ABC(本社:東京都港区/社長:共同太郎)は、国連が掲げる持続可能な開発目標「SDGs」の推進活動の一環として、20XX年○月○日、フードバンク活動を行う特定非営利活動法人フードバンクXYZ(所在地:東京都港区/代表:▲▲)に対し、栄養補助食品 フルーツたっぷりのビーガン・グラノーラ「○○」○万個を寄贈しました。
リード文の書き方やポイントについて、以下の記事がお役立ていただけます。ご参照ください。
「プレスリリースはリード文が勝負!記事化につながる書き方」の記事を見る
本文は「誰にどんなメリットをもたらすのかの意義」まで記載
本文では、SDGs活動の趣旨を再度強調するように記載しましょう。「誰に」「どんなメリットをもたらすのか」という「意義」まで踏み込んで記載すると、活動内容が伝わりやすくなります。例えば次のような文章になります。
フードバンクとは、安全に食べられるのに包装の破損や過剰在庫、印字ミスなどの理由で、流通に出すことができない食品を、必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供する活動です。
今回寄贈した「○○」は、特定非営利活動法人フードバンクXYZを通じて、支援を必要とする人たちを支える子ども食堂・福祉施設・他のNPOなどに無償提供されます。
寄贈先:特定非営利活動法人フードバンクXYZ
寄贈日:20XX年○月○日
寄贈品:栄養補助食品 フルーツたっぷりのビーガン・グラノーラ「○○」
SDGsに至った「活動の背景」を記載
今回のSDGs活動の背景も記載しましょう。例えば「なぜ寄贈するのか」など活動に至った理由を説明します。その製品を取り巻く環境や市場の説明もあわせて記載できると、活動内容により説得力が増します。例えば次のような文章になります。
弊社は、20XX年○月に「SDGs宣言」を発表し、17の目標の中でも特に「1. 貧困をなくそう」「2. 飢餓をゼロに」「3. すべての人に健康と福祉を」の達成に貢献すべく、これまで・・・などの活動に取り組んできました。
今回は、特定非営利活動法人フードバンクXYZより、乳・卵・小麦・精製糖不使用かつグルテンフリー食品の提供についての要請を受け、その趣旨に賛同し支援するに至りました。
SDGsのプレスリリースの注意点
SDGsのプレスリリースには、気を付けておきたいポイントが3点あります。それぞれ説明していきます。
画像は必須で挿入
全てのプレスリリースにおいて、画像は必須項目です。内容を適切に表現したメイン画像を挿入しましょう。
掲載画像はできるだけ解像度の高いものが望ましく、印刷物に使用することを考慮すると350〜600dpi、サイズは5MB以内が推奨されます。
サブ写真の使用も良いでしょう。SNSなどで拡散されるイメージも持ちながら、リリース内の適所に画像や動画を挿入・添付しましょう。
プレスリリース内に挿入する画像について、以下の記事に詳しくまとめています。あわせてご参照ください。
「プレスリリースに画像は必須?記事化を目指すならしっかり画像を用意しよう」の記事を見る
商品やサービスの内容を改めて明記
本文の最後に、改めて商品やサービスの詳細を別途記載しましょう。箇条書きにするなど工夫すると、読みやすく伝わりやすいリリースになります。
また引用データがあれば、出典を明記するようにしましょう。例えば次のような文章になります。
■「特定非営利活動法人フードバンクXYZ」について
所在地:
代表者名:
活動エリア:
食品提供先:
受け入れ可能商品:
所属団体:
団体概要:
サイトURL:http://XXXXXXXXXX
■栄養補助食品「○○」
商品名:フルーツたっぷりのビーガン・グラノーラ「○○」
特徴:
原材料:
栄養成分表示:
原材料に含まれるアレルギー物質(特定原材料及びそれに準ずるもの):該当なし
「会社概要」「問い合わせ先」を必ず記載する
プレスリリースの最後には「問い合わせ先」「会社概要」を記載します。リリースの信頼性向上のため、必ず記載しましょう。
「問い合わせ先」では、リリース担当者を2名記載することをおすすめします。なぜなら、担当者が2名であれば、どちらかが不在の場合でも記者からの連絡を逃すことなく対応することができるからです。
電話番号とメールアドレスを明記し、担当者を2名記載しておきましょう。
プレスリリースの問い合わせ先の書き方について、以下の記事が参考になります。ぜひご覧ください。
「実は記事化を左右する!プレスリリースに問い合わせ先を必ず書こう」の記事を見る
メディアに取り上げられやすいSDGsのテーマ
SDGsのプレスリリースでメディアに取り上げられやすいテーマは、以下のものがあります。
- SDGs×社会性のある取り組み
- SDGs×インパクトのある商品やサービス
- SDGs×物語性のあるもの
メディアは、報道価値(ニュースバリュー)を求めています。
「社会性」とは、その商品やサービスが、社会や暮らし、ビジネスにどのような影響・変化をもたらすかということです。例えば今回の例で示している「フードバンクへ寄贈」といった活動になります。
「インパクトのある商品やサービス」は、日本で初めてのサービスや、革新的な技術のある商品など、強烈な印象を残す内容のもの。「物語性のあるもの」は、社長の思い、苦労話、この商品を開発したい、社会に届けたいと思った理由などが該当します。
「SDGsの17ゴール」も参考にこれらのネタと活動を関連付け、メディアに記事化されるプレスリリースを配信しましょう。
メディアに記事化されやすいネタについて、以下の記事内でも紹介しています。ご参照ください。
「 メディアに取り上げられやすいプレスリリースとは?プレスリリース配信会社が解説」の記事を見る
SDGsのプレスリリースの配信タイミング
SDGsのプレスリリースを配信するタイミングは、以下のものがあります。
- SDGs活動のスタートのタイミング
- SDGs成果や評判、影響などの報告
SDGsのプレスリリースの配信は、2つのタイミングが考えられます。
1回目は「取り組み始めました」「やりました」というスタートのタイミングです。本記事の例文も参考に、SDGs活動の始動を伝えましょう。
2回目以降は、SDGs活動を始めての「成果や評判」「影響などの報告」です。取り組みを継続することになった、社会にこんな影響をもたらしたためさらに〇〇を追加した、などその後のSDGs活動を報告します。
プレスリリースは、切り口を変え何度も配信することが可能です。リリースを目にする機会が多くなると、その分メディアの認知度も高まります。可能な限り配信を検討しましょう。
SDGsリリースの配信事例
今、実際に配信されているSDGsのプレスリリースをチェックしてみましょう。
共同通信PRワイヤー国内配信サービス「新着のプレスリリース」から、「環境・CSR・社会貢献活動」関連のプレスリリースを配信している4社のリリースをご紹介します。タイトルの付け方や本文の書き方など、ぜひご参考ください。
■~未来のために、いっしょに。~ 『イオンモールの環境月間』 6/5(水)~6/30(日)
■繊維・アパレル業界の課題解決に向けて 水をまもるために、まとうファッション「TRUE BLUE TEXTILE」開始
アンリアレイジ森永氏がプロジェクトに賛同し、衣装を制作。新しいファッションを共に創る人を募集
■大阪万博工事現場での取り組み6件ご紹介 SDGs達成への貢献
■千葉商科大学「学生食堂 The University DINING 」で学生が循環型社会を実践!
メディアの注目度も高いSDGsのプレスリリースを配信し、記事化を狙おう
SDGsは、メディアや生活者が注目している旬の社会貢献活動です。
世界規模の活動でもあるため、日本だけではなく海外からの反応があるかもしれません。取り組んでいる企業や団体はぜひプレスリリースを配信し、記事として取り上げてもらいましょう。
以下のテンプレートを利用すれば、広報初心者の方でも簡単にSDGsのプレスリリースを作成することができます。ぜひご活用ください。
プレスリリースの配信は、プレスリリース配信サービスの利用が便利です。
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