自社商品やサービスがリニューアルする際はプレスリリースを配信し、メディアに取り上げてもらえるよう働きかけましょう。
本記事では事例を挙げながら、商品リニューアルのプレスリリースの書き方やポイントを解説していきます。
また以下にプレスリリースのテンプレートを用意しました。ダウンロードしてご活用ください。
目次
商品リニューアルプレスリリースの構成
プレスリリースには書き方に基本的なルールがあります。商品リニューアルのプレスリリースは以下のように構成されています。
- 発信日・発信者(正式名称)
- タイトル
- リード文
- 本文・リニューアル商品の概要
- 問い合わせ先は
この項目で作成することにより、誰もが読みやすい基本のプレスリリースが完成します。プレスリリースを作成する際は、この構成を守って作成しましょう。
プレスリリースの構成や基本の型について、以下の記事に詳しくまとめてあります。ご参照ください。
「プレスリリースの構成とは?基本構成と注意するポイントも合わせて解説!」の記事を見る
商品リニューアルのプレスリリース 書き方とポイント
商品リニューアルのプレスリリースは、書き方に以下の4つのポイントがあります。それぞれ説明していきます。
タイトルは「商品名」「特徴/目的」「発売日」を記載
タイトルは、プレスリリースを受け取った記者が一番最初に読む場所であり、本文まで読み進めるかどうかジャッジをする箇所です。ひと目で見て理解できる簡潔なタイトルを目指しましょう。
商品リニューアルリリースのタイトルでは「リニューアル商品名」「特徴/目的」「発売日」を含め、30字程度から50字以内に収めるように作成しましょう。サブタイトルと使い分けて表現する方法もあります。例えば次のような文章になります。
『オーガニック・バランス Smoothie』シリーズの定番「グリーンスムージー」を〇月〇日より全国にてリニューアル販売!
野菜と果実をたっぷりチャージ。おいしく体を整える。さらに甘くておいしいスムージーへ
タイトルのつけ方について以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
「記事になりやすいプレスリリースのタイトルとは?大切なポイントを紹介」の記事を見る
リード文は5W1Hで読みやすく
リード文はタイトルの次に目にする箇所です。リード文もタイトル同様、本文まで読み進めるかどうかの判断をする重要な役目を担います。
商品リニューアルリリースのリード文では、リニューアル全体の概要を簡潔に説明します。「5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)」で整理し、書き進めることが難しい場合は、本文を書き上げてから要約作業を行うこともおすすめです。例えば次のような文章になります。
株式会社ABC(本社:東京都港区/社長:共同太郎)は、国産有機野菜を使用した『オーガニック・バランス Smoothie』シリーズの定番「グリーンスムージー」に「甘くておいしい国産フルーツ」をブレンドしリニューアル。パッケージデザインもリニューアルし、20XX年〇月〇日より全国で発売します。
リード文の書き方やポイントについて、以下の記事がお役立ていただけます。ご参照ください。
「プレスリリースはリード文が勝負!記事化につながる書き方」の記事を見る
本文は「リニューアルの内容や目的」を記載
本文は結論から記載し、その後、起(背景)→承(本題)→転(展開)のイメージで作成します。
商品リニューアルのプレスリリースは、リニューアルの内容を中心に記載します。従来品との違いやリニューアルの目的などを明記しましょう。またその商品を取り巻く市場環境等も根拠として記載すると、メディアの注目度が高まる本文が完成します。例えば次のような文章になります。
近年の健康意識の高まりを背景に、スムージー市場は成長を続けています(20XX年、〇〇経済研究所レポート)。こうした消費者ニーズに支えられ、国産有機野菜を手軽に摂れる『オーガニック・バランス Smoothie』シリーズは、〇月~〇月累月販売数量で前年比約1割増と好調に推移してきました。
『オーガニック・バランス Smoothie』シリーズの定番「グリーン・スムージー」にブレンドされる果実は、これまで〇〇、〇〇を利用してきましたが、今回お客様の満足度をさらに高めるため、国産フルーツ「石垣島産ピーチパイン」「宮古島産マンゴー」をブレンドし、甘くておいしい味わいにリニューアルします。これに合わせてパッケージデザインもリニューアルします。
本文の文章量が多くなる場合は、適宜箇条書きや小見出し等でアクセントをつけ、読みやすく工夫しましょう。引用やデータを添える場合は、出典を明記することも大切です。
本文の書き方について、以下の記事に詳しくまとめています。本文執筆前にぜひご確認ください。
【初心者必見】記事になりやすいプレスリリース本文の書き方」の記事を見る
「会社概要」「問い合わせ先」を明記する
「会社概要」と「問い合わせ先」は、プレスリリースの末尾に明記します。情報発信元を明記することで、プレスリリースの信頼性が向上します。関連する企業があればその情報もあわせて記載しておきましょう。
「問い合わせ先」では連絡手段が多い方が歓迎されます。できれば担当者を2名記載し、どちらかが不在の場合でも記者がすぐ連絡を取れるような体制を整えておきましょう。
プレスリリースの問い合わせ先の書き方について、以下の記事が参考になります。ぜひご覧ください。
「実は記事化を左右する!プレスリリースに問い合わせ先を必ず書こう」の記事を見る
商品リニューアルのプレスリリースでの注意点
商品リニューアルのプレスリリースでは、以下の点に注意することも大切です。それぞれ説明していきます。
画像は必須で挿入する
プレスリリース内には、必ず画像を挿入します。画像の掲載がない場合、メディアに記事化してもらう可能性が低下することもあります。商品リニューアルのプレスリリースでは、最も分かりやすいリニューアル商品のPR画像を挿入しましょう。
掲載する画像はできるだけ解像度の高いものが望ましく、印刷物に使用することを考慮すると350〜600dpi、サイズは5MB以内が推奨されます。SNSでの拡散も考慮し、メインビジュアルのほか適宜イメージ画像や動画を挿入すると、よりリニューアル内容が伝わりやすいリリースとなるでしょう。
プレスリリース内に挿入する画像について、以下の記事に詳しくまとめています。あわせてご参照ください。
「プレスリリースに画像は必須?記事化を目指すならしっかり画像を用意しよう」の記事を見る
商品概要には「初年度売上目標」も記載
商品リニューアルのプレスリリースでは、商品概要を記載します。
商品概要は見やすいよう、リード文や本文で記載した内容を改めて箇条書きや表で整理します。
「初年度売上目標」は、特に経済部記者が欲する情報です。数字からその製品の「市場性」も感じ取ることが可能になります。開示可能であれば記載しましょう。
■リニューアル商品概要
商品名:オーガニック・バランス Smoothie グリーン・スムージー
容 量:330ml(キャップ付き容器)
原材料:・・・・・
アレルギー:・・・・・
栄養成分:・・・・・・
販売地域:全国
発売日:20XX年〇月〇日
希望小売価格:〇〇〇円
ブランドサイト:https://www.xxxxxxx.abc
初年度売上目標:YYYYYYYY円
「今後の展望や理念」「商標登録や特許等の表示」も忘れずに
本文の最後に、今後の展開や理念などについて補足しましょう。また商標登録や特許等の表示が必要な場合は明記しておきます。例えば次のような文章になります。
『オーガニック・バランス Smoothie』シリーズは、これからも「野菜と果実をたっぷりチャージ。おいしく体を整える」をキャッチフレーズに、お客様と社会に健康と幸せをお届けしていきます。
※○○○○○®は、△△△△△社の登録商標です。
商品リニューアルプレスリリースの配信タイミング
商品リニューアルのプレスリリースの配信は、主に以下のタイミングが考えられます。
- リニューアル日一週間前〜前日の「情報解禁日」
- リニューアル後のリニューアル効果についての報告
「情報解禁日」とは、企業や組織内の未公開情報を公に発表する日のことです。この日にあわせてプレスリリースを配信します。自社の公式サイトやSNSも、原則すべて情報解禁日時以降に公開します。
商品リニューアルの情報解禁日の目安は「リニューアル日の一週間前〜前日」です。配信タイミングは早すぎても遅すぎてもいけません。タイミングが早すぎる場合、記者や生活者に忘れられてしまう懸念があります。商品発売後など遅すぎるリリース配信は、ニュース性が損なわれてしまいます。
「商品リニューアル後の、リニューアル効果についての報告」をリリースするのも良いでしょう。売上の推移や消費者の評判などをまとめ、商品リニューアルによってどのような効果がもたらされたのかを情報発信します。プレスリリース配信のタイミングは、一つの案件で一つとは限りません。ニュース性のあるネタであれば、何度でも配信できます。
情報解禁日前のリリース配信は、原則止めましょう。もし情報解禁日前に一部メディアが報道してしまうと、他メディアは掲載を見送ります。メディアとの信頼関係は喪失するでしょう。さらに社内だけでなく取引先やメディアに混乱を招き、企業としての信用は失墜します。社内調整を行い、情報解禁日は必ず守るようにしましょう。
商品リニューアルのプレスリリースを配信するメリット
商品リニューアルのプレスリリースを配信するメリットは、以下のような点が挙げられます。
- 対象の商品やサービスを改めて訴求できる
- リニューアルの背景を通し企業ブランドや企業理念を訴求
- 他社との差別化に
商品リニューアルのプレスリリースは、リリース配信した商品やサービスを改めてアピールするよい機会です。リリース内にリニューアルの背景を記載することにより、企業としてのメッセージが伝わり、企業ブランドや企業理念を訴求することが可能になります。またそれは、他社との差別化につながります。
商品リニューアルのリリース配信は、このようにさまざまなメリットをもたらします。適切なタイミングで配信し、他社との違いを表現するツールとしても利用しましょう。
商品リニューアルプレスリリースの事例を確認
実際に配信されている商品リニューアルのプレスリリースを確かめてみましょう。
共同通信PRワイヤー国内配信サービス「新着のプレスリリース」から、商品リニューアル関連のプレスリリースを配信している企業・団体をご紹介します。タイトルの付け方や見せ方など、商品リニューアルリリース作成の参考にご覧ください。
■「明星 チャルメラ」 7品 2024年9月2日(月) リニューアル発売
■福井県の民宿が続々リニューアル!美しい自然に囲まれたお宿で、四季折々の風景と美食で、心豊かな滞在を。
オーシャンビューの客室や浴室、伝統工芸品満載の空間、新鮮な地元食材たっぷりの食事も。
■「光る君へ 越前 大河ドラマ館」展示リニューアル!「越前編」の衣装や小道具が登場!
吉高由里子さん、松下洸平さん着用、使用品展示。2人のインタビュー交えたオリジナル映像も公開。
自社商品のリニューアル情報をメディアに取り上げてもらおう
自社商品のリニューアル情報は、プレスリリースを配信しメディアに記事化してもらうことで、商品の告知はもちろん、新たなユーザー獲得やステークホルダーの獲得にもつながります。
今回示したポイントや事例を参考に、リニューアルの魅力が伝わるプレスリリースを配信しましょう。
「プレスリリースの作成が初めて」という方でも、以下のテンプレートを使えば商品リニューアルのプレスリリースの作成が容易にできます。テンプレートはダウンロードしてご利用いただけます。ぜひご活用ください。
新商品・新サービス発表のプレスリリースを作成予定の方は、以下の記事がお役立ていただけます。こちらもテンプレートをダウンロードすることができます。ぜひご活用ください。
「メディアに喜ばれる新商品発表のプレスリリースの書き方【テンプレート付き】」の記事を見る
BtoB向け新サービスのプレスリリースを作成予定の方は、以下の記事がお役立ていただけます。こちらもテンプレートをダウンロードすることができます。ぜひご活用ください。
「BtoB向け新サービスをローンチするときのプレスリリースの書き方【テンプレート付き】」の記事を見る
プレスリリースの配信は、プレスリリース配信サービスの利用が便利です。
新規入会の方は、まずは1回3万円のお試しプランをご検討ください。1回あたり61%オフで、共同通信PRワイヤーのプレスリリース配信サービスの全てをお試しいただくことができます。この機会にぜひお試しください。
「1回3万円でプレスリリース配信!新規入会限定でプレスリリース配信を3回分お試し」申し込みページを見る