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調査PRとは?調査リリースを発信して認知度をアップしよう

調査PRを作成イメージ、パソコンと計算機、デスクで考え中

自社調査の結果を情報発信するPR方法「調査PR」を行い、プレスリリースを配信しましょう。
本記事では調査PRの目的やメリット、書き方の他、調査PRのプレスリリース「調査リリース」の書き方も解説していきます。あわせて調査PRの事例もご紹介します。

広報担当者が調査PRの他に行うPR手法など、日々のPR活動に役立つ情報を以下の記事にまとめています。ご参照ください。
「パブリックリレーションズとは?広報担当者が知っておくべき意味や定義を解説」の記事を見る

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「調査PR」の意味とは

円グラフ、棒グラフ、データが記載された書類

「調査PR」とは、主に企業が調査をして得たデータを、ニュース性のあるコンテンツとしてメディア向けに公開するPR手法です。例えばアンケートによる市場調査や意識調査の他、毎年同じテーマで定点観測し、経年変化を追う調査などがあります。
調査PRには、最初からパブリシティ(プレスリリースを記事化や報道してもらうこと)を狙って調査を企画し実施することもあります。パブリシティ目的の場合は、今どのような調査結果を発表すればメディアに取り上げてもらえる可能性があるか、という視点で調査を企画し、実施します。

パブリシティー調査(PR調査)について、以下に詳しく解説があります。ご参照ください。
用語集「パブリシティー調査の解説」のページを見る

広報が調査PRを実施するメリット・目的

purposeと書かれたブロック

広報担当が調査PRを行うメリットや目的には、以下のものがあります。それぞれ説明していきます。

「調査リリース」を発信できる

調査PRを行う最大のメリットは「調査リリース」を発信できることです。
調査リリースとは調査の結果を発表するプレスリリースのこと。自社のサービスや商品に関係する意識調査やアンケートの結果を考察し公表するプレスリリースです。
調査結果が記事化されると、自社の商品やサービスに注目が集まります。そのため調査リリースを配信し、記事として取り上げてもらうことが、調査PRの最大の目的であり、重要な役割となります。

企業イメージの形成や信頼感向上に役立つ

調査結果を発表する調査リリースには、なぜこのような調査を企画するに至ったかという問題意識や経緯、理由などを盛り込みます。それはすなわち企業としての理念やメッセージを伝えることになり、企業イメージの形成や向上につながることになります。
また例えば毎年「〇〇」というテーマで調査を行い、経年変化を伴うデータを発信することで、「〇〇といえばあの企業」という印象がもたらされます。
調査やアンケートを実施し調査リリースを配信することで、信頼感だけでなく、安心感、老舗感、先進性、自由さなど、企業へのさまざまなイメージ形成やイメージアップが期待されます。

マーケティングや営業など他部署の活動支援につながる

調査PRは、新商品・サービスの開発や市場開拓にも役立ちます。
例えばメディアに掲載された調査結果の記事内容をセールスに活用することで、営業への横展開に活用できます。
また調査結果や掲載記事から商品開発につながる新たなニーズが発掘できたり、トレンド情報としてマーケティングに活用することも可能になるでしょう。
このように、調査PRは広報部門だけでなく、社内の他部署の活動や事業展開にも好影響をもたらすことが期待できます。

調査PRのやり方5ステップ

方法、やり方、デスク上にパソコンと付箋が貼られた書類、メガネ

調査PRは次の5つのステップで行うと、調査PRの発信までスムーズに行うことができます。それぞれ説明していきます。

1、調査の目的と企画を決める
2、調査票(アンケート票)を作成する
3、調査実施
4、集計・分析、報告書作成
5、調査リリース作成、配信

1、調査の目的と企画を決める

まずは最も重要な、調査目的と調査企画を決定していきます。
調査目的を決定する際は、なぜ調査を行い、それにより何を明らかにしようとしているのかを軸に考えます。どのような仮説を立てているのかも加味すると良いでしょう。
調査企画では、誰に対しどの方法で、何を聴き、何を必要としているのかを調査企画書として明確にします。
調査企画書には調査の背景、調査実施に至るまでの経緯などを盛り込むこともあります。調査目的とは別項目を立てると良いでしょう。

2、調査票(アンケート票)を作成する

企画・目的の次に調査票(アンケート票)の作成に取り掛かります。調査の企画に従い、アンケートの内容を洗い出しましょう。続いて全体の流れを決め、分岐する質問などの設計も行います。最後に具体的な質問文と選択肢の作成に入ります。

アンケートの作成手法や、作成時に知っておきたいコツを以下の記事にまとめています。あわせてご参照ください。
「アンケートの作り方とは?質問のポイントと回収率アップの方法まで徹底解説」の記事を見る

3、調査実施

調査票を作成したら、次はアンケート調査の実施を行いましょう。
インターネット調査の場合は、アンケートのURLを調査対象者にお知らせして期日までに回答してもらいます。回収率を見ながら督促を行う場合もあります。
アンケート実施を外部の調査会社に依頼している場合は、進捗状況を随時管理し、進捗や回収率の状況を把握しておきましょう。

アンケート調査を専門会社に依頼する際は、以下の記事がお役立ていただけます。ご参照ください。
アンケート調査会社10選 インターネット調査会社の選び方のポイントを解説」の記事を見る

4、集計・分析、報告書作成

回収した回答データを集計し、目的に応じた方法で分析します。
まずは単純集計を行い、調査結果の大まかな傾向を把握すると良いでしょう。必要に応じて基本情報(性、年齢等)と設問のクロス集計や、設問間のクロス集計を行います。
回答者を特定のルールで分類したり、データ同士の関連性を分析する場合もあります。その際は専門的なクラスター分析や相関分析などを行います。
最後に、集計・分析結果を報告書としてまとめます。調査報告書は、社内報告用、メディア配布用など、報告する相手によって内容の見せ方が変わってきます。グラフや図表などを使ってわかりやすいレポートを心がけましょう。

アンケートの種類について、以下の記事内で詳しく説明しています。ご参照ください。
「アンケート調査とは?調査の種類と手法について詳しく解説」の記事を見る

5、調査リリース作成、配信

報告書の作成が終わったら、メディアに発表するための「調査リリース」を作成します。
調査リリースは、単に報告書を要約したものではなく、メディア視点に立ってニュース性やトレンド性などの観点から要点を絞ってわかりやすくまとめることが重要です。グラフや図を活用し、視覚的に理解しやすいプレスリリースを作成し配信しましょう。
メディアから詳細な分析結果を求められた場合にも対応できるよう、別途報告書を用意しておくことをおすすめします。

調査リリース・基本の書き方

基本構成の画像

調査結果を公式発表する「調査リリース」には、基本となる書き方があります。
上図のように、「発信日・発信者(正式名称)」「タイトル」「リード文」「本文・調査の概要」「問い合わせ先」の構成で作成すると、誰もが読みやすい調査リリースが完成します。
また調査対象のプロフィールの記載や、主要な調査項目ごとにグラフや図表などを用いて分析結果を解説することも大切です。タイトルの書き方にも留意しながら作成しましょう。

調査リリースの詳細な書き方について、以下の記事でご紹介しています。ご参照ください。
「調査リリースの書き方とは?事例もご紹介【テンプレート付き】」の記事を見る

調査PR実施上のコツと注意点

inportant、重要、辞書にマーカーでラインを引く

調査PRを実施するにあたって気を付けておきたいポイントとして、以下の3点があげられます。それぞれ説明していきます。

調査(アンケート)票の設計までが調査PRの要

「調査(アンケート)票が完成したら調査の8割が終了したも同然」と言われます。それほど調査票の作成は重要であり、同時にそれは調査PRの要になります。
調査PRはメディア掲載を狙うため、調査を計画する際に「どのようなネタ、切り口ならメディアに興味を持ってもらえるか」という視点で企画します。そして、調査目的、調査対象、調査方法、調査票などに落とし込んでいきます。できる限り緻密に行い、期待する効果が得られるような調査設計を行いましょう。

アンケート作成時に知っておきたいコツを以下の記事にまとめています。あわせてご参照ください。
「アンケートの作り方のコツは?NGな質問を解説」の記事を見る

調査リリースは宣伝色を抑えて

調査リリースは、宣伝色を抑えることにも留意しましょう。
リリースの本文を通し、生活者や顧客に有益な情報であることを伝え、調査としての信頼性や客観性を打ち出します。自社の直接的な宣伝ではなく、結果として自社PRにつながるというスタンスで作成しなければなりません。
調査企画の段階からその視点を忘れず設計・実施し、発表の段階においても、メディア、さらにその先の生活者に役立つ情報を提供しているという視点を持って調査リリースの作成を行いましょう。

調査リリースの配信タイミングを見計らう

調査リリースを配信するタイミングを十分に検討し、記事掲載を狙っていきましょう。
新商品・新サービス関連の調査リリースの場合、「関連する商品やサービスの発売前、または発売後」が主な配信タイミングになります。これにより商品やサービスのPRを後押しすることができます。
また季節性を活用し、シーズン毎に発表するパターンや、毎年同じ時期に発表するといったパターンもあります。時事ネタや社会問題など、世の中の動向やトレンドに沿ったタイミングで調査PRを企画・実施し、発表することも考えられます。

調査PRの事例を確認

調査リリースを配信し、成果を収めた事例を見てみましょう。共同通信PRワイヤー「調査・アンケートのプレスリリース」から4例をご紹介します。

■登山経験者の約3割が「膝」や「足首」などを痛めた経験あり。~登山をやめてしまった理由の1位は「暑すぎる」、2位は「身体を痛めた」。~

「オムロン ヘルスケア株式会社」のプレスリリースを見る

■【9/20~29はSDGs週間】家具を最も大切にするのは20代!?関家具とキューサイが「家具のSDGs実態調査」を共同発表

「キューサイ株式会社」のプレスリリースを見る

■全国の小学生(1年~4年生)の子を持つ親400名 子どもの学びに関する意識調査
多様化する“ギモン”に対する親子の悩みに! くもんの先生が答える「まなびのすゝめ」サイトを9/17公開

「株式会社公文教育研究会」のプレスリリースを見る

■若手社員が選ぶ「理想の若手」理想の若手社員のトップは、男性は大谷翔平さん、女性は芦田愛菜さん

「学校法人産業能率大学総合研究所」のプレスリリースを見る

自社商品やサービスの注目が高まるような調査PRを配信しよう

調査データを活用したプレスリリースは、メディアの興味をひき、生活者に説得力を与えます。広報担当者は調査PRを行い、自社や自社商品・サービスのイメージ形成や信頼感向上に役立てましょう。
調査結果は「調査リリース」としてプレスリリース発信を行います。その際は「プレスリリース配信サービス」の利用がおすすめです。

当社の「国内プレスリリース配信サービス」では、登録メディア約2,500媒体・約4,050カ所からのメディアを選択し、平均配信先数は1500件/回配信、さらに50以上の提携サイトに自動転載、クリッピング・効果測定無料など、充実した内容でプレスリリースの配信をサポートします。
配信されたプレスリリースは70%(※)以上の記事化率を誇ります。また、海外配信ネットワークも完備し、世界に向けた情報発信が可能です。

※共同通信PRワイヤーから配信されたプレスリリースの記事掲載率を外部に調査委託。共同通信PRワイヤーから2021年12月に配信された532本のプレスリリースを2022年2月28日まで追跡。プレスリリースの転載は除外。調査対象は紙媒体・Webメディア。

共同通信PRワイヤーの「プレスリリース配信サービス」の詳細は下記のページをご覧ください。

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