登山経験者の約3割が「膝」や「足首」などを痛めた経験あり。

~登山をやめてしまった理由の1位は「暑すぎる」、2位は「身体を痛めた」。~

オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:岡田 歩、以下当社)は、10月3日(木)の「登山の日」に向けて、40代から70代で登山が趣味と答えた800人を対象に登山中や前後の実態を確認するアンケート調査(以下本調査)を実施しました。「登山の日」は、日本山岳ガイド協会(旧日本アルパイン・ガイド協会)が創設したといわれており、10(と)と3(さん)の語呂あわせで10月3日に定められました。

 

本調査では、回答者全体の28%が登山中やその前後に身体を痛めてしまった経験がありました。痛めた部位は「膝」が53%と最も多く、続いて「足首」が49%という結果となりました。さらに登山の頻度が減ってしまったもしくは、やめてしまった人に理由を質問したところ、「暑すぎる」が43%と最も多く、次に「身体を痛めてしまった」が27%でした。このことから登山の頻度が減ってしまったもしくは、やめてしまった人の約3割は、身体の故障が登山の機会減少につながっていることが明らかになりました。

 

京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 理学療法学講座 運動機能解析学分野

青山朋樹教授 のコメント

調査結果を見ると登山では膝や足首のケガが多い傾向にあります。登山では、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が疲労しやすく、この筋肉とつながっている膝蓋骨(膝のお皿)の周囲に痛みが出やすい状態になります。膝関節の負担を軽くするために膝関節周辺だけでなく、股関節や足関節の柔軟性を確保しておくことが重要です。健康的に登山を続けるためにストレッチなどで下肢の関節の柔軟性を確保して臨むことをお勧めします。またこれらの痛みは登りより下りの時に多く発生しやすく、疲労した筋肉で勢いよく下ることで、筋肉の疲労が蓄積しやすく、膝への衝撃が強くなります。このためストレッチは登る前だけでなく、下りの前やちょっとした休憩時間にも行う事を勧めています。

 

青山朋樹教授推奨 登山でのケガ予防のための動的ストレッチ

登山でのケガ予防のための効果的なストレッチとして、動的ストレッチがあります。ダイナミックストレッチとも呼ばれ、全身をダイナミックに動かしながら関節や筋肉を伸ばしていくのが特徴です。おなじみのラジオ体操も動的ストレッチのひとつに数えられます。股関節の可動域を確保して膝関節や足関節への負担を軽減します。ただし、大きな反動をつけすぎると、関節や筋肉を痛めてしまい、かえって逆効果になるので注意しましょう。無理せず、気持ちいい程度に伸ばすことが大切です。

 

1. もも上げ

立った状態で、反動をつけながら片足ずつ太ももを高く上げます。背中が丸くならないように意識しながら、左右20回ずつ行いましょう。

 

2. 振り上げ運動

立ち上がって、両手を大きく振り上げ、片足を前後に大きく振り上げます。左右20回ずつ行います。

 

3. 逆向きランジ+ひねり

立った状態から片足を大きく一歩後ろに引いて、膝を直角に曲げます。前足の方向に上半身をひねり、反対側の手を真上に伸ばします。一度元に戻したら、反対も同様に行いましょう。左右交互に15回×2セット。

引用元URL:https://www.healthcare.omron.co.jp/pain-with/sports-acute-pain/sprain-prevention/

 

 

調査のまとめ

1.登山経験者 のうち28%が登山中やその前後で身体を痛めてしまった経験が あり、世代別にみると60代では約3人に1人が身体を痛めたことがあると回答。

2.痛めてしまった身体の部位は、54%が「膝」、49%が「足首」となり特に下肢関節を痛めやすいことを確認。

3.負担がかかると感じる身体の部位は、「膝」が最も多く70%、次に「太もも」40%、「腰」が39%、「足首」が30%。

4.登山の頻度が減ってしまったもしくは、やめてしまった理由は、「暑すぎる」が43%ともっとも多く、次に「身体を痛めてしまった」が27%。登山の頻度が減ってしまったもしくは、やめてしまった人の約3割の人は身体の故障が登山機会の減少につながっている。

5.登山の頻度が減ってしまった、もしくはやめてしまった人のうち、身体が治ったら登山頻度を増やしたいと答えた人は56%。

 

調査結果の詳細

1. 登山経験者 のうち28%が登山中やその前後で身体を痛めてしまった経験があり、世代別にみると60代では約3人に1人が身体を痛めたことがあると回答。

登山経験者に登山・ハイキング中やその前後でケガや故障をした経験を質問したところ、28.1%と全体の3割近くがケガや故障の経験がありました。また世代別では、60代で32.5%、全体を通して約3人に1人に身体を痛めてしまった経験がありました 。


 

2.痛めてしまった身体の部位は、54%が「膝」、49%が「足首」となり特に下肢関節を痛めやすいことを確認。

登山中やその前後で身体を痛めてしまった経験がある人に、痛めた部位を質問したところ、「膝」と答えた人が最も多く53.8%、次に「足首」と答えた人が49.3%、次に「腰」と答えた人が19.6%と、特に下肢関節のケガ が多い傾向にあることがわかりました。


 

3.負担がかかると感じる身体の部位は、「膝」が最も多く70%、次に「太もも」40%、「腰」が39%、「足首」が30

登山経験者に登山・ハイキングを行っていて負担がかかると感じる身体の部位について質問したところ、「膝」と答えた人が最も多く69.9%、次に「太もも」と答えた人が39.8%、「腰」が38.8%、「足首」が30.0%となり、登山中もしくはその前後で痛めたことのある部位同様に、登山では特に下肢に負担を感じている人が多い傾向でした。

 

4.登山の頻度が減ってしまったもしくは、やめてしまった理由は、「暑すぎる」が43%ともっとも多く、次に「身体を痛めてしまった」が27%。登山の頻度が減ってしまったもしくは、やめてしまった人の約3割の人は身体の故障が登山機会の減少につながっている。

登山経験者のうち、以前と比べて登山・ハイキングの頻度が減ったもしくは、登山ハイキングをやめてしまった人400名にその理由を質問したところ、「暑すぎる」と答えた人が43.3%と最も多く、次に「身体を痛めてしまった」と答えた人が27.0%、「仕事や子育てなどで時間が取れなくなった」と答えた人が21.5%、「一緒に行く人がいなくなった」と答えた人が21.5%となり、昨今の猛暑による影響で登山頻度が減ってしまったと推察できる他、身体の故障によって頻度が減ってしまった人が3割近くおり、登山・ハイキングの阻害要因の一つになっていることがわかりました。

 

5.登山の頻度が減ってしまった、もしくはやめてしまった人のうち、身体が治ったら登山頻度を増やしたいと答えた人は57%。

身体の故障が理由で登山・ハイキングをやめた・頻度が減ってしまった人に対して、身体が治ったら、もっと登山・ハイキングの回数を増やしたいか質問したところ、「はい」と答えた人は56.5%と半数以上の人は身体が治ったらまた登山・ハイキングを再開したいと回答しました。

 

 

調査の概要

・調査目的 :登山に関する調査

・調査対象 :全国の40代以上の登山経験者800人(40代、50代、60代、70代以上の各200人)

・調査エリア:全国

・調査方法 :インターネット調査

・調査期間 :2024年9月13日(金)~2024年9月16日(月)

 

 

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簡単に操作ができ、歩きながらでも治療することができるひざ電気治療バンド。急性の痛みや慢性痛やしびれの症状をケアして歩行をサポートします。

 

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スポーツ後の筋疲労回復や関節痛緩和を自宅で手軽におこなえる低周波治療器です。プロスポーツ選手も使用しているマイクロカレント搭載。様々なスポーツで酷使する太ももやふくらはぎなどの下肢の筋肉にフィットしやすい「筋肉用」とケガが気になる足首やひじ・ひざなど関節にも貼りやすい「関節用」の2種類のパッドで、治療したい部位を狙ってしっかりとケアできます。

 

 

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