
ダイバーシティに取り組んでいる企業・団体の広報担当者は、ぜひプレスリリースを配信しましょう。
ダイバーシティはパブリシティにつながる可能性が高い、旬のネタです。リリースを配信することで、企業価値向上など多様なメリットがもたらされます。
本記事では実際のダイバーシティのプレスリリースの事例も挙げながら、ダイバーシティリリースの書き方など詳しく解説していきます。
「ダイバーシティ」とは

日本語で「多様性」を意味する「ダイバーシティ(Diversity)」は、ビジネスでは、多様な人材を登用し活用している企業形態のことです。
人種、性別、年齢、国籍、宗教、価値観、障がいの有無など、さまざまな属性を持つ人々を活かし、それぞれの能力を発揮できる機会を提供することで、組織の生産性や競争力を高める経営戦略のことを指します。
ダイバーシティと「D&I」「DEI」
ダイバーシティと並び耳にする言葉に「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)」もあります。
「ダイバーシティ&インクルージョン(Diversity&Inclusion)」は、多様性(Diversity)に受容(Inclusion)を付加した用語。「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(Diversity・Equity&Inclusion)」は、さらに公平性(Equity)を加えたものです。
現代の企業においては、シニアや LGBTQ(性的少数者)などの多様な立場の人々と共に、社会的構造による不平等を解消した環境や働き方を提供することなども求められています。
企業としても個々の働き方を考慮し皆が働きやすい環境を整えていくことで、異なる視点やアイディアが生まれ、イノベーション促進のメリットがもたらされる効果が期待できます。
ダイバーシティをプレスリリースで取り上げる効果

ダイバーシティのプレスリリースがメディアに記事化されると、以下の効果が期待されます。
- 企業認知度・イメージの向上
- 採用力の強化
- 企業価値評価の向上
- 企業の信頼性の獲得
ダイバーシティのリリースが記事化されると、企業名や製品、サービス名が広がります。企業の認知度が上がり、付随して「ダイバーシティを推進する企業」として企業イメージの向上が期待されます。
これらは採用活動へもプラスに働きます。環境の整った働きやすい企業として魅力が高まり、優秀な人材の獲得が期待できます。さらにダイバーシティを推進している企業として、企業価値評価向上の一助となり、M&Aや資金調達、業務提携などの貢献も考えられます。
ダイバーシティは、社会的に関心の高い旬のキーワードです。
D&IやDEIと共に、メディアに記事化してもらえる可能性が高い情報のため、パブリシティにつながる期待が高まります。またメディアという「第三者の視点」から伝えられることは、リリース発信企業に対する信頼獲得にもつながります。ぜひプレスリリースを作成し、情報発信をしていきましょう。
ダイバーシティをテーマにしたプレスリリース事例

実際に配信されているプレスリリースを見てみましょう。
共同通信PRワイヤー国内配信サービス「新着のプレスリリース」から、ダイバーシティ関連のプレスリリースを配信している企業や団体をご紹介します。
企業のダイバーシティ推進への取り組みや調査リリース、商品開発など、各社さまざまな切り口でダイバーシティ情報を発信されています。
企業のダイバーシティへの取り組み
■電通、働き方改革の推進が評価され、女性活躍推進企業として「えるぼし認定」最高位の3つ星を取得
電通では、厚生労働省が定める女性活躍企業認定の取得をプレスリリースにて情報発信されています。
DEI推進への取り組みや、労働環境改革の詳細な方法など、具体的に数値を記載し分かりやすく説明されています。
■女性活躍推進のため業種を超えて多様なキャリア支援に取り組む「異業種ビジネスリーダーシップ塾 2025」
明治では異業種ビジネスリーダーシップ企画に参画した内容をプレスリリースにて報告されています。
企画の概要、企業としての女性活躍推進の取り組み方なども丁寧に説明されています。
■聴覚障がいのある方・外国語ユーザーがイラストの指差しだけで発送できるコミュニケーションボードを導入
ヤマト運輸では、聴覚障がいのある方や外国語ユーザー向けに始めたサービスについて、プレスリリースにて情報発信されています。
自社グループ全体としてのD&Iへの取り組みや、これまでの試みをURLと共に設置する設計など、リリース全体の作りも参考になる仕上がりになっています。
■スマートバリュー、子育てサポート企業として5回目の「くるみん」認定を取得
スマートバリューでは、厚生労働省「くるみんマーク」を取得したことをプレスリリースにて報告されています。
自社社員への子育て支援方法を、表組を用いて視覚的にも分かりやすくまとめ、さらにくるみん認定との関連付けも表示するなど、秀逸な設計になっています。
ダイバーシティ関連の調査リリース
■男女間の待遇満足度のギャップが少ない企業ランキング社員の声から分析。男女問わず本当にフラットな職場とは?
OpenWork働きがい研究所では、男女間の待遇面の満足度について独自調査を行い、調査リリースを配信されています。
グラフや表の使い方、考察のまとめ方など細部に渡り参考になる設計で、調査リリースの規範となるようなプレスリリースに仕上がっています。
ダイバーシティ関連の商品発売
■ビズメイツ、世界文化多様性デーに合わせ 「ダイバーシティ&インクルージョン」教材をリリース
~多国籍チームが開発、文化の違いを越えて協働するスキルを育む~
BizmatesではD&Iをテーマとした新教材を開発。「対話と発展のための世界文化多様性デー」に合わせて発表するなど、情報発信日も考慮しプレスリリースを配信されています。
企業イメージの向上につながるダイバーシティ・リリースの配信を行おう
ダイバーシティは、社会の大きな流れです。
ダイバーシティのプレスリリースを配信することは、社会の変化に対応している企業として多様性や公平性といった企業の姿勢をアピールすることができ、企業イメージや企業価値の向上につながります。
また顧客、株主、投資家など、様々なステークホルダーに情報を伝える手段となり、自社をとりまくステークホルダーとの良好な関係構築に役立つことも期待できます。
広報担当者は社内の情報にアンテナを張り、ダイバーシティに関する情報があればプレスリリースの配信を行いましょう。
プレスリリースの配信は、プレスリリース配信サービスの利用が便利でおすすめです。
共同通信PRワイヤーは、記事化率70%(※)の業界No.1を誇るサービス体制で、プレスリリースの配信を徹底サポートします。
※共同通信PRワイヤーから2021年12月に配信された532本のプレスリリースを2022年2月28日まで追跡。調査対象は紙媒体およびWEBメディアで、プレスリリースの転載(提携メディア含む)は除外。
また共同通信PRワイヤーでは、広報初心者の方向けに、プレスリリース作成の基本とポイントについて解説しています。
「メディアに届く効果的なプレスリリースの書き方を知りたい」「共同通信PRワイヤーの強みを知りたい」という方は、ぜひご参照ください。