電通総研『話題・注目商品2013』レポート

電通

毎年、電通総研ではその年の話題・注目商品の調査を通じて、時代の気分や消費の深層トレンドを分析しています。本レポートでは、「消費者が選ぶ2013年の話題・注目商品ランキング」をご紹介するとともに、そこから読み解いた2014年の消費トレンドを示すキーワードを「動き始めた未来 ~真21世紀元年~」としました。

2013年12月10日

株式会社電通

電通総研『話題・注目商品2013』レポート

「消費者が選ぶ2013年の話題・注目商品ランキング」

1位は「東京スカイツリー」

「消費者が選ぶ時事・世相ランキング」

1位は「東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝と田中将大投手の活躍」

2014年の消費キーワードは「動き始めた未来 ~真21世紀元年~」

毎年、電通総研ではその年の話題・注目商品の調査を通じて、時代の気分や消費の深層トレンドを分析しています。本レポートでは、「消費者が選ぶ2013年の話題・注目商品ランキング」をご紹介するとともに、そこから読み解いた2014年の消費トレンドを示すキーワードを「動き始めた未来 ~真21世紀元年~」としました。

2013年はアベノミクスで始まり、株価の伸びで世界の注目を集め、6月の富士山の世界文化遺産登録、9月の2020年東京オリンピック・パラリンピック招致など、“現実が期待を超えた年”でした。今回のランキングもそれを反映した結果となりました。

1.「消費者が選ぶ2013年の話題・注目商品ランキング」

このランキングは、事前調査などで抽出した約100の商品・サービスについて、全国の20~69歳の男女を対象にインターネットによる

アンケート調査を行い、「認知度」「注目度」「話題度」の3つの視点で集計・分析した結果です。

2013年のランキングの特徴は、上位では数年来の人気商品がさらに進化し、幅広い世代や地域で人気を高めたものが目立ちました。また、一過性のブームではなく、今後の発展可能性を感じさせるもの(「車の衝突防止支援システム」「3Dプリンター」など)、手軽に利用できるのに品質は本格的なもの(「コンビニの本格コーヒー」「生麺タイプの即席袋麺」など)が数多くランクインしました。

消費者が選ぶ2013年の話題・注目商品ベスト20

1位  東京スカイツリー(2)

2位  ハイブリッドカー(-)

3位  スマートフォン(1)

4位  ロボット掃除機(4)

5位  車の衝突防止支援システム(-)

6位  テーマパーク周年イベント(-)

7位  コンビニの本格コーヒー(-)

8位  ノンフライヤー ※1(-)

9位  電気自動車(-)

10位 地方ゆるキャラ(7)

11位 生麺タイプの即席袋麺(17)  

12位 3Dプリンター(-)

13位 無料通話アプリ(LINEなど) (23)

14位 LCC(格安航空会社)(10)

15位 塩麹(5)

16位 コンパクトカー/軽自動車(19 ※2)

17位 コンビニ・スーパーのプレミアム プライベートブランド(-)

18位  鉄拳のパラパラマンガ(-)

19位  東京駅(14)

20位  特保飲料(28)

※1 油を使わなくても揚げ物ができる調理家電、※2 昨年は「第三のエコカー」でランクイン ( )内は昨年順位

2.「消費者が選ぶ時事・世相ランキング」

今回は商品とは別集計で、時事・世相のランキングも作成しました。地方発で話題を集めたもの(「東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝と田中将大投手の活躍」「あまちゃん」など)、日本の魅力を再発見させてくれたもの(「富士山世界文化遺産登録」「式年遷宮」など)が挙げられます。

消費者が選ぶ2013年の時事・世相ベスト10(敬称略)

1位  東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝と田中将大投手の活躍      

2位  富士山世界文化遺産登録 

3位  2020年東京オリンピック・パラリンピック招致

4位  半沢直樹

5位  あまちゃん

6位  式年遷宮(伊勢神宮・出雲大社)

7位  サザンオールスターズ復活ライブ

8位  長嶋茂雄、松井秀喜の国民栄誉賞受賞

9位  風立ちぬ

10位   きゃりーぱみゅぱみゅ

3.2014年の消費キーワードは「動き始めた未来 ~真21世紀元年~」

2014年の消費キーワードを、「動き始めた未来 ~真21世紀元年~」としました。

バブル経済の崩壊以降、アジア金融危機、リーマンショック、東日本大震災という大変動を経験し、守りの姿勢からなかなか抜け出せなかった消費者が、アベノミクスによる好況感や2020年東京オリンピック・パラリンピック招致などに励まされて、攻めの姿勢を見せ始めました。

こうした攻めの姿勢は、3Dプリンターやウェアラブルコンピューターなど、これからさらに生活に入り込んできそうな技術革新を歓迎し、ワンランク上のプレミアム商品への志向を強めました。

その結果、日本社会の停滞感がやわらぎ、消費者が抱いていた“未来”のイメージがようやく動き始めたという感覚を

持てるようになりました。

こうした社会の前向きな意識の流れを受けて、電通総研は2014年の消費キーワードを「動き始めた未来~真21世紀元年~」としました。

■「動き始めた未来」を支える5つのトレンド

「動き始めた未来 ~真21世紀元年~」を象徴する時代の気分・社会のトレンドは次の5つです。

1)手が届く未来 ~夢物語の未来から、手が届く未来へ~

多くの人々にとって、やや先の未来にかなうと考えていたものが、既に手に届くものとして商品化されたことが消費者に驚きを与えました。

また、これらのサービスは、今後さらに生活に入り込んでいくのではないかと期待されました。

(2013年話題・注目商品)

・3Dプリンター、車の衝突防止支援システム、ウェアラブルコンピューター、ロボット掃除機、ほか

2)攻めるが価値 ~待ちの時代から、攻めの時代へ~

デフレ経済が克服されつつあり、消費者の中に「待っているよりも、積極的に動くべきだ」という意識が生まれつつあります。そうした意識は、消費行動においても前向きな姿勢を生み出し、少々高くても買うという“納得感のある高級品”が人気を集めました。

(2013年話題・注目商品)

・特保飲料、○活、一人行動、ななつ星in九州、コンビニ・スーパーのプレミアムプライベートブランド、

外食ブレックファースト、美文字、ほか

3)カジュアル・リッチ ~カジュアルなのに本格派~

本格的な中身のものでありながら、手に届くカジュアルなものとして提供されたものが、注目されています。また、中身の濃い内容を

“ざっくり”と提供し、生活時間の密度を高めてくれる商品も注目を集めました。

(2013年話題・注目商品)

・コンビニの本格コーヒー、生麺タイプの即席袋麺、1,000円ハンバーガー、ざっくり歴史書、まとめサイト、

ショートクルージング、俺の○○、ほか

4)裾野力 ~強い裾野が頂点を高くする~

地方発のコンテンツや商品が、日本全体を盛り上げてくれました。地域が持つ独自の魅力やローカルな商品、キャラクターが全国的に

紹介されたことで、日本の多彩な魅力が引き出され、和のものや日本への関心を引き起こす原動力になりました。

(2013年話題・注目商品)

・富士山世界文化遺産登録、あまちゃん、地方ゆるキャラ、田中将大、式年遷宮、ななつ星in九州、

ご当地グルメ、グランフロント大阪、KITTE、ほか

5)しんせん、ニッポン ~時を超えた日本の魅力の発見~

日本の魅力が世界で認められ、より多く発信することに喜びを感じています。いつの時代の文化かは関係なく、日本の魅力として“新鮮に”感じられるようになってきました。これもまた、前向きになってきた日本に対する自信の消費者意識への表れだと考えられます。

(2013年話題・注目商品)

・2020年東京オリンピック・パラリンピック招致、おもてなし、富士山世界文化遺産登録、

和食の無形文化遺産登録、式年遷宮、進化した回転寿司、歌舞伎座のリニューアル、

東京スカイツリー、ほか

前向きにさせてくれる出来事の連続で、消費者の意識に明るさを取り戻しつつあります。バブル崩壊以降、四半世紀近く続いた心のデフレ、防衛的だった消費意識が、ようやく未来を実感し、次のフロンティアに向けて動き出しました。

2014年は今世紀の日本にとって記念すべき年となるでしょう。

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