産業革新機構と出資契約を締結

紀伊國屋書店

株式会社 紀伊國屋書店は、2014年5月12日、株式会社 産業革新機構、およびアジアンベイシス株式会社(東京都目黒区 代表取締役 高井 昌史(以下、アジアンベイシス))との間で出資契約を締結いたしました。

2014年6月3日

株式会社 紀伊國屋書店

産業革新機構と出資契約を締結

   株式会社 紀伊國屋書店(東京都新宿区 代表取締役社長 高井 昌史(以下、紀伊國屋書店))は、2014年5月12日、株式会社 産業革新機構(東京都千代田区 代表取締役社長 能見 公一(以下、INCJ))およびアジアンベイシス株式会社(東京都目黒区 代表取締役 高井 昌史(以下、アジアンベイシス))との間で出資契約を締結いたしました。

 今回の契約はアジア地域でのEC事業を展開するために、昨年4月に設立したアジアンベイシスへの第一回目の出資を受けるためのもので、INCJからアジアンベイシスへの今回の出資金額は6億円となります。紀伊國屋書店が実施済の出資と合わせ、アジアンベイシスの資本金・資本準備金の合計は9億1,000万円となります。また、事業の継続的な拡大を実現するため、今後3年を目途にINCJが最大9億円、紀伊國屋書店が2億円の追加出資を行う予定です。

 アジアンベイシスでは新しいECサイトの開発を進めており、本年8月にシンガポールにてサービスを開始した後、事業対象となるマレーシア、タイ、台湾、オーストラリア、UAEのサイトも年内中に順次オープンする予定です。新ECサイトの特徴は、単純なネット通販ではなく、紀伊國屋書店がアジア・オセアニア・中東地区で展開する海外店舗と密接に連携した販売活動を行うもので、店頭在庫の活用や店舗イベントとのネット上でのコラボレーションなど、いわゆるO2O(オーツーオー:Online to Offline / Offline to Online)施策を重視しており、リアル店舗で培った「Books Kinokuniya」ブランドを活かしたECビジネスを展開します。

 また新ECサイトは書籍の販売のみならず、日本の優れた文化・生活関連商品(マンガ・アニメキャラクターグッズ、アーティストグッズ、文具、模型、玩具、インテリア雑貨、工芸品、ファッションなど)を幅広くアジア地域にて普及・販売することを目的としており、日本の出版社様、メーカー様にご協力を頂戴しながらクールジャパン市場の開拓に力を入れて行きます。

 紀伊國屋書店の海外事業は、現地社員の登用を積極的に行うことで、経営の現地化と各国の多様な市場ニーズの把握に努めてまいりました。アジアンベイシスのEC事業においても同様の手法を採用し、統括本部をシンガポールに置いて現地社員が中心となるオペレーションを行います。アジアンベイシス日本法人については、国内の出版社様、メーカー様への窓口となり、当初の事業対象である6か国・地域(シンガポール、マレーシア、タイ、オーストラリア、台湾、アラブ首長国連邦(UAE))において販売する商品の開発とプロモーション活動の支援を行います。

株式会社 産業革新機構(INCJ)について

 INCJは、2009年7月にオープンイノベーションの推進を通じた次世代産業の育成を目指して、法律に基づき設立された会社です。総額2兆円超の投資能力を有しており、革新性を有する事業に対し出資等を行うことで産業革新を支援することをミッションとしています。

 INCJは、投資・技術・経営等で多様な経験をもつ民間人材によって運営されており、法令に基づき、同社内に設置している産業革新委員会にて、政府の定める支援基準に従って投資の可否の判断を行い、日本の産業革新に資する投資を実施いたします。

 INCJでは、これまでに合計67件・総額約7,500億円の投資決定を発表しました。当面、環境エネルギーにも関連するエレクトロニクスやITの分野、バイオ・ライフサイエンス分野、水ビジネス等インフラ関連分野などにおいて、知財ファンドによる先端的な基礎技術の事業展開、ベンチャー企業等の事業拡大、技術等を核とした事業の再編・統合、海外企業の買収等による積極的な海外展開などに対してハンズオン投資を行ってまいります。

株式会社 紀伊國屋書店について

 紀伊國屋書店は、国内64店舗のほか、大学・企業等の研究機関向けに28の営業拠点を設け、国内最大級の書店チェーンを展開しています。一方、海外では1969年(昭和44年)のサンフランシスコ店を皮切りに、米国、シンガポール、台湾、インドネシア、マレーシア、タイ、オーストラリアなどに店舗を展開し、2008年には、チェーン最大規模(1,800坪)のドバイ店(UAE)を開店するなど、現在8カ国に26店舗、5営業所を展開しています。

 紀伊國屋書店の海外各店は、1)現地に居住する日本人のみならず、広い読書ニーズに応える「現地密着」の書店として、読書文化の向上に寄与すること 2)日本発のコンテンツやサービスの提供を通じて日本の文化の発信基地となるとともに、さまざまな文化の交差点としての役割を果たし、言語や民族を越えた人々の相互理解に寄与すること という2つの基本理念のもとに運営してまいりました。

 現在、各国において"BOOKS Kinokuniya"は、広く認知され、本を愛する現地採用の社員が中心となって品揃え、サービスの向上に努めた結果、各国で栄誉ある賞を受賞しています。

受賞歴例

シドニー店  Winner of the TGV 2008 Retailer of the Year

                 New South Wales’ Favourite Bookshop 2013

シンガポール本店  I-S Readers’ Choice Awards 2012 for Best Bookstore

バンコクサイアムパラゴン店  Certificate of The Best Favorite Book Store of the Year 2007 (The Publishers and Booksellers Association of Thailand)

クアラルンプール店  Retail Awards of Excellence 2004/2005 Best Customer Service

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