電通、中国のデジタルエージェンシー「ダーウィン社」の株式100%取得で合意

電通

株式会社電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、中国・上海にあるデジタルエージェンシー「Darwin Marketing Limited」の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意しました。

2016年3月30日

株式会社 電 通

電通、中国のデジタルエージェンシー「ダーウィン社」の株式100%取得で合意

 株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:石井 直、資本金:746億981万円)の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、中国・上海にあるデジタルエージェンシー「Darwin Marketing Limited」(以下「ダーウィン社」)の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意しました。

 ダーウィン社は、中国デジタル広告の黎明期である2006年に設立された中国で最初のデジタルエージェンシーのひとつです。同社の強みはSEM(検索エンジンマーケティング)などのパフォーマンス領域のデジタル広告サービスや、ソーシャルメディアを活用した口コミ・マーケティング(WOM)にあります。同社の先進的なサービスは国内企業のみならず、多くの多国籍企業から高く評価されています。

 買収後、当社はダーウィン社を当社グループの9つのグローバルネットワーク・ブランド※の1つでデジタル・パフォーマンス・エージェンシーであるiProspect(アイプロスペクト)の中国拠点に吸収します。これにより、iProspect China(アイプロスペクト中国)は150名のSEMスペシャリストを擁する強力なデジタルエージェンシーとなり、中国に展開するグループ各社との連携を図りながらシナジーの創出を図っていきます。

 当社グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat(カラ)が2015年9月に発表した「世界の広告費成長率予測」では、2014年の中国のデジタル広告費は前年比35.0%増となりました。景気減速が伝えられる中国ですが、デジタル広告費は2015年に28.5%増、2016年に29.0%増と高成長が続き、2016年には総広告費の4分の1を占めると予測しています。

 なお、本件が当社の2016年12月期の連結業績に与える影響は軽微です。

※電通の海外事業を統括する海外本社「電通イージス・ネットワーク社」(ロンドン)は、9つのグローバルネットワーク・ブランドを中心に世界でビジネスを展開しています。9つのブランドとは、Carat、Dentsu(Dentsu Branded Agencies)、Dentsu media、iProspect、Isobar、mcgarrybowen、MKTG、Posterscope、Vizeumを指します。

【ダーウィン社の概要】

 社  名 : Darwin Marketing Limited(ダーウィン社)

 本社所在地: 中国・上海

 設  立 : 2006年6月

 株主構成 : 株式取得後、電通イージス・ネットワーク 100%

 収  益   : 1,815万人民元(約3.2 億円)(2014年12月期)

 代 表 者    : T.R. Harrington (CEO)

            Kenneth Cheung (Vice President Operations)

 従業員数   : 80名

 事業内容   : パフォーマンス領域を中心とするデジタル広告サービスを提供

以 上

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