電通、フランスの有力ウェブ・アナリティクス会社「ワサビ社」の株式100%取得で合意

電通

株式会社電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、フランスの有力ウェブ・アナリティクス会社「Wasabi Analytics SAS」の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意しました。

2016年9月27日

株式会社 電 通

電通、フランスの有力ウェブ・アナリティクス会社

「ワサビ社」の株式100%取得で合意

 株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:石井 直、資本金:746億981万円)の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、フランスにおける当社グループのデジタル・プレゼンスを高めるため、同国の有力ウェブ・アナリティクス会社「Wasabi Analytics SAS」(本社:パリ市、CEO: Sebastien Manaches、以下「ワサビ社」)の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意しました。

 デジタル広告の代表的な効果測定手法の一つに、サーバーのログ解析を行う「サーバーセントリック」があります。そしてサーバーセントリックは、広告配信サーバーのログ解析を行う「アドセントリック」と、ウェブサーバーのログ解析を行う「サイトセントリック」の2種類に大別されます。

 2010年に設立されたワサビ社は、主にウェブサーバーのログに基づくユーザーの行動分析、すなわちサイトセントリックに強みを持ち、独立系のアナリティクス会社としてはフランスで唯一の“Google Analytics Premium Authorized Reseller”(グーグル・アナリティクス・プレミアムの認定販売代理店)となっています。

 これまでフランスにおける当社は、アドセントリックに強みを持つグループ会社iProspect(アイプロスペクト)※を中心にビジネスを展開してきましたが、株式取得後、当社はサイトセントリックに強みを持つワサビ社をiProspectのフランス拠点に組み込みます。

 これにより、顧客ニーズの高い分野である統合的なデータソリューションとデジタル広告の効果測定では、同国トップクラスのサービス提供が可能になり、当社グループのプレゼンスとビジネス基盤はより強固なものとなります。

 当社グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat(カラ)が行っている世界の広告費成長率予測(2016年9月)によると、フランスにおけるデジタル広告費は2015年にテレビを抜き最大の広告媒体へと成長しており、2015年は前年比で5.5%増となりました。2016年、2017年もそれぞれ5.6%増、5.0%増と堅調な成長が続くと予測しています。

 なお、本件が当社の2016年12月期の連結業績に与える影響は軽微です。

※ iProspect(アイプロスペクト)は、デジタル・パフォーマンス・エージェンシーで、当社グループのグローバルネットワーク・ブランドの一つです。

【ワサビ社の概要】

 社  名   : Wasabi Analytics SAS

 本社所在地  : フランス・パリ市

 設  立   : 2010年1月

 株主構成   : 株式取得後、電通イージス・ネットワーク 100%

 収益(Revenue): 94万7,000ユーロ(約1.1億円)(2015年12月期)

 代 表 者    : Sebastien Manaches (CEO) Georges Arnould (CTO)

 従業員数   : 9名

 事業内容   : ウェブ・アナリティスクスのサービスを提供

以 上

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