作成後も脳の活性化が持続することが判明。神宮研究室の沖沙矢佳さんがクラシエとの共同研究で
令和元年6月6日
金沢工業大学
大人もなぜか夢中になる知育菓子®
作成後も脳の活性化が持続することが判明。
神宮研究室の沖沙矢佳さんがクラシエとの共同研究で
子供が知育菓子®を作成している最中に、前頭前野が活性化するとの報告がありますが、作成後も活性効果が持続することが、大学院工学研究科システム設計工学専攻博士前期課程1年の沖 沙矢佳さん(神宮研究室)が昨年度、学生を対象に行った研究で明らかになりました。
NIRS(近赤外線分光法)を使って検証したもので、オリジナルの色を作った場合に特に効果が持続するため、知育菓子の新たな遊び方として注目を集めそうです。
沖さんは現在、脳波を使った知育菓子の効果分析にも取り組んでおり、今年9月に芝浦工業大学豊洲キャンパスで開催される第21回日本感性工学会大会での発表を予定しています。
【NIRS(近赤外線分光法)と心電計を使った検証実験について】
実験は沖沙矢佳さんが心理情報学科4年在学中にクラシエホールディングス株式会社とクラシエフーズ株式会社との共同で行われました。被験者として知育菓子を未経験または幼少時以降経験無しの学生10名が参加。知的課題Iに10分間取り組んだ後、知育菓子を作成し、作成後、知的課題IIに10分間取り組む、という実験として行われました。知的課題としては、300ピースのパズル5種類をランダムで使用。作成する知育菓子は、色や形状が特徴の「知育菓子A」と、オリジナルの色を作る「知育菓子B」の2種類とし、被験者は日を置いて、「知育菓子A」「知育菓子B」の両方に取り組みました。
実験に使用したNIRS(近赤外線分光法)は、近赤外線が頭皮や頭蓋骨を透過することを利用して、脳酸化ヘモグロビン(Hb)変化量を非侵襲で計測できます。
NIRSを使った実験の結果、知育菓子Aは知的課題I≒知的課題IIであったのに対して、知育菓子Bは知的課題I<知的課題IIとなり、知育菓子Bのほうが作成後も前頭前野が活性化し、集中力が上がっていることが確認されました。
また心電計を使った計測では知育菓子を作成することで副交感神経(√HF)が活性化し、リラックスしていることがわかりました。
色や形状が特徴の「知育菓子A」
オリジナルの色を作る「知育菓子B」
NIRS(近赤外線分光法)
脳酸化ヘモグロビン(Hb)変化量を非侵襲で計測
【脳酸化ヘモグロビン(Hb)変化量】
知育菓子Bのほうが作成後も前頭前野が活性化している
【心電計による計測】
知育菓子を作成することで副交感神経(√HF)が活性化している。
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。
プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。
このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 学校法人金沢工業大学
- 所在地 石川県
- 業種 大学
- URL https://www.kanazawa-it.ac.jp/
過去に配信したプレスリリース
第2回DXハイスクール応援プログラムを2月25日(火)に開催。申込受付2025年1月8日より
12/20 13:30
最大積載量50kgの大型試作ドローンの飛行実験を初めて実施。被災地での救援物資輸送等を念頭に開発
12/13 13:30
あめの俵屋「じろあめ」の米飴残渣に含まれる難消化性タンパク質を活用したグミ開発に産学連携で挑戦。
12/12 13:30
米麹から作る砂糖代替甘味料「オリゼソース」に難消化性タンパク質が高濃度に含有。
12/6 08:00
【金沢工業大学が未来のコンビニをロボット技術で実現する競技会で断トツ優勝】
11/19 13:30
しゃべる点字ブロック『コード化点字ブロック』を錦糸町の楽天地ビル1階に11月から約3ヶ月間、敷設
10/31 10:00
小学校1~4年生を対象に「未来の高峰譲吉博士は君だ!親子で実験教室!!」を開催
10/28 14:00
【AR(拡張現実)を使い訓練用マネキン上に心臓や血管、傷病者外観を再現】
10/21 13:30