アート・工芸作品のプラットフォーム「B-OWND」、ICタグを搭載した、アート作品のリアル証明書を発表
作品の誕生プロセスを可視化し、アートの新たな鑑賞体験を創出
2021年6月16日
商業施設・⽂化施設などの空間づくりをおこなう株式会社丹⻘社(本社:東京都港区/代表取締役社⻑:⾼橋貴志/以下丹⻘社)がサービスを提供するアート・工芸作品のプラットフォーム「B-OWND(ビーオウンド)」は、アート作品に付帯するICタグ搭載のリアル証明書のプロトタイプを、6月18日より始まる陶芸家・古賀崇洋氏の個展「Anti Wabi-Sabi~創造力は自粛できない~」で発表します。
今回発表するリアル証明書は、作品が生まれるまでのストーリーを閲覧できる機能をもつもので、スタートバーン株式会社(※)が提供するICタグ付きブロックチェーン証明書「Cert.」と連携して新たに開発をおこないました。
購入した作品に付帯するリアル証明書にスマートフォンをかざすことで、従来のブロックチェーン証明書「Cert.」に記録される作品完成後のアフター・ストーリー(来歴情報)に加え、作品制作の背景やプロセスを写真や音声、テキストや動画などにより作品が完成するまでのビフォア・ストーリーを閲覧できるようになります。リアル証明書を通じて作品にまつわる一貫したストーリーを鑑賞体験として創出し、作品の付加価値を可視化するほか、作品の背景が重要視されるアートにおいて作品への理解を深めるために必要な情報を提供することで、作品価値のさらなる向上が見込めます。
今後もB-OWNDは、デジタル技術とアート・工芸作品をかけあわせた取り組みを推進し、作品を深く知り楽しむ機会を創出することで、アートの普及および日本におけるアートマーケット拡大への貢献を目指します。さらに、丹青社の事業である「空間づくり」においてもNFTの特性を活かした体験創出の取り組みを進め、アーティストと購入者を結ぶ新たな空間価値の創造に挑戦していきます。
※スタートバーン株式会社:2014年設立。世界中のアート作品の真正性と信頼性の担保ひいては価値継承を支えるためのブロックチェーンインフラ「Startrail」を構築する。また、Startrail上の情報を親しみやすく利用できるインターフェースとして、ブロックチェーン証明書発行サービス「Startbahn Cert.」を提供している。
アート・工芸流通市場における付加価値化のプロセスイメージ
取り組みの背景と内容
B-OWNDは2019年のサービス開始当初より、すべてのアート関連ステークホルダーが接続できる非中央集権的なインフラ「Startrail」の構築に取り組むスタートバーン株式会社とともに、ブロックチェーンによるデジタル証明書を発行し、アート作品の信頼性と真正性の担保ひいては価値継承を支えています。また、作品の真正性、新品市場と中古市場の相互影響による価値創出、過去の取引や利用の経緯が重要となるアート(美術品)市場を支えるため、ブロックチェーンによって作品完成以降の来歴情報を正確に記録し、Eコマースを通じた作品の売買を可能にしていました。
アート工芸作品は完成までに長年かかるものも数多くある中で、作品を一見するだけでその背景を知ることは非常に難しいものでした。今回発行するリアル証明書にはICタグを埋め込んであり、リアル証明書にスマートフォンをかざすことで専用のビューア―が開き、アーティスト情報・来歴・個別規約等の作品情報に加え、日本の工芸技術によって生み出される作品の制作過程や、アーティストが作品に込めた思いの記録など、作品を深く理解するために不可欠なストーリーやコンテンツを、写真や音声、テキストや動画等によって得ることができます。作品の背景を知る機会を提供することで、作品の新たな鑑賞体験につなげます。
ICタグ付きリアル証明書
スマートフォンでの表示イメージ
今回、実際にリアル証明書を発行する古賀崇洋氏の作品。
『頬鎧盃 虎形 金 鋲』、『NEO MANEKINEKO』(撮影:木村雄司)
企画開発センター 事業開発統括部 B-OWND プロデューサー 石上 賢 コメント
2019年よりアート工芸×ブロックチェーンのプラットフォームB-OWNDに取り組んでまいりました。これまでの2年間、デジタル証明書の発行を通じて、来歴情報の可視化を実装してきましたが、このリアル証明書の新サービスによって、今後アーティストの制作プロセスや想いを簡単に閲覧することが可能になります。工芸市場における大きな課題として、作品の付加価値を向上させることが急務な現状に対して、少しでも解決の糸口となるよう尽力していきます。
陶芸家 古賀崇洋氏 個展「Anti Wabi-Sabi~創造力は自粛できない~」概要
期間:2021年6月18日(金)~2021年6月23日(水)12:00~20:00 ※会期中無休
一般公開日:6月20日(日)~6月23日(水)12:00-20:00
会場:or | RAYARD MIYASHITA PARK(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目20-10 North)
主催:or
イベントに関するお問い合わせ:or (info@ortokyo.com)
※開催期間または営業時間については急遽変更になる場合がございます。
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、入場を制限させていただく場合がございます。
※緊急事態宣言の発出や自治体による営業自粛要請等により、本展の内容が変更となる可能性がございます。詳細は、orウェブサイト(https://www.ortokyo.com)もしくはB-OWNDのSNS(Facebook:https://www.facebook.com/bowndjp、Instagram:https://www.instagram.com/bowndjp/?hl=ja、twitter:https://twitter.com/b_ownd)をご確認ください。
※新型コロナウイルス感染症予防および拡大防止のため細心の注意を払い対策を徹底した上で開催いたしますが、会場にご来場いただくお客様におかれましても、新型コロナウイルス感染拡大予防へのご協力をお願いいたします。
「B-OWND」について
2019年5月よりサービスを開始した、日本の美を表現するアートとしての工芸作品を販売するオンラインマーケットです。アーティストと作品を丁寧に紹介することで、作家と購入者を繋ぐ場としてのプラットフォームを目指しています。また、B-OWNDでは、ブロックチェーンによるデジタル作品証明書付きの作品を購入することができます。作品を購入した事実が半永久的に記録され、個々人の美意識がアート工芸の歴史に刻まれていきます。
<サービスの特徴>
(1)オンラインマーケット
日本の美と技の象徴であるアートとしての工芸作品をオンライン上で購入できるマーケットです。新進気鋭の若手作家から世界で活躍する著名なアーティストまで多様なジャンルの作品を販売しています。
(2)デジタル証明書
すべての作品にブロックチェーンによるデジタル作品証明書を発行することで、真正性や信頼性の担保だけでなく、購入するという美意識の行動が歴史に刻まれます。また、二次流通の際に取引代金の一部をアーティストが取得(選択制)できる「還元金モデル」を進めます。システム開発は、スタートバーン株式会社と共同で行っています。
(3)オンラインメディア
日本の現代工芸をアートとして発信していくために、主にアーティストや作品のコンセプトなどをご紹介しています。工芸特有の素材や技法の紹介はもちろんのこと、ブロックチェーンやAIなどの最新テクノロジーがアート・工芸にどのような影響を与えていくのかといった内容にも注目し、現代工芸の価値を探求しています。
(4)空間とのコラボレーション
丹青社の空間づくりのノウハウとB-OWNDのサービスをかけ合わせることで、ホテルやラウンジ、オフィスなどの空間にアートを組込む提案からブランディングまで、その場に訪れるすべての方に特別な空間をご提供します。
丹青社について
「こころを動かす空間創造のプロフェッショナル」として、店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間等、人が行き交うさまざまな社会交流空間づくりの課題解決をおこなっています。調査・企画から、デザイン・設計、制作・施工、デジタル技術を活かした空間演出や運営まで、空間づくりのプロセスを一貫してサポートしています。
社名 : 株式会社丹青社
所在地: 東京都港区港南1-2-70品川シーズンテラス19F 〒108-8220(本社)
設立 : 1949年10月14日
資本金: 40億2,675万657円(2020年1月31日現在)
上場 : 東京証券取引所市場第一部 (証券コード:9743/業種名:サービス業)
URL : https://www.tanseisha.co.jp
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 株式会社丹青社
- 所在地 東京都
- 業種 その他サービス業
- URL https://www.tanseisha.co.jp
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