シェフラーがSchaeffler Paravan Technologie GmbH & Co. KGの全株式を取得

 Schaeffler Technologies AG & Co. KG とArnold Verwaltungs GmbH はローランド・アーノルド氏が保有するSchaeffler Paravan Technologie GmbH & Co. KGの株式10%をSchaeffler Technologiesが取得し完全子会社化することに関する基本合意書を締結

アーノルド氏が20年前に障がい者向けモビリティソリューションとして開発した「Space Drive」システムはシェフラーが引き継ぎ、技術の開発・拡大を継続

シェフラーのシャシー事業部門がシャシーシステムのインテグレーターとしての中心的な役割を担う

 

「Space Drive」システムは約20年前にローランド・アーノルド氏により開発され、障がいを持つ方々に向けた運転ソリューションとして利用されています。当システムを通じて、これまでに1万人を超える方々に新たなモビリティを提供してきました。「Space Drive」は現在世界で唯一公道での使用が認められているステア・バイ・ワイヤシステムです。(写真:Schaeffler)

 

Schaeffler Technologies AG & Co. KGとArnold Verwaltungs GmbHは、Arnold Verwaltungs GmbHが保有する両社の合弁会社Schaeffler Paravan Technologie GmbH & Co. KG(以下、Schaeffler Paravan)の株式10%をSchaeffler Technologies AG & Co. KGが取得し、完全子会社化することに関する基本合意書を締結いたしました。現在、Schaeffler Paravanの株式の90%をSchaeffler Technologies AG & Co. KGが保有しており、今回の株式取得の手続きが終了次第Schaeffler Paravanはシェフラーの100%子会社となります。当株式取得における取得金額等の財務情報は、両社の合意により非開示とさせていただきます。当株式取得により、シェフラーはSchaeffler Paravanの従業員70名を引き継ぎ、同社の経営を直接指揮することになります。また、Schaeffler Paravanがこれまでに築き上げたお客さまおよびパートナー企業各社との関係についても、シェフラーが責任をもって引き継いで参ります。シェフラーグループの一員となりますSchaeffler Paravanの今後につきましては、詳細が決定次第お知らせいたします。

 

Schaeffler Paravanの現マネージングディレクターであるローランド・アーノルド氏は退任となり、後任には現在シェフラーでシャシー事業部門のトップを務めるクレメント・フェルツが就任いたします。シェフラーAGオートモーティブテクノロジーズ部門CEO(最高経営責任者)のマティアス・ツィンクは次のように述べています。「ローランド・アーノルド氏はこれまでSchaeffler Paravanの発展に多大な貢献をされ、Space Driveという世界でも類を見ない技術の開発に尽力されてきました。この場をお借りして感謝申し上げます」。

 

今から約20年前、ローランド・アーノルド氏は障がい者向けモビリティソリューションとして革新的なドライブ・バイ・ワイヤ技術「Space Drive」システムを開発しました。自立した移動を助けるこの技術は、開発以来1万人を超える方々にご利用いただき、ユーザーの皆さまのより自由な社会参加に貢献してきました。こうした実車での走行距離を累積すると、Space Driveは既に10億キロを超える走行実績を達成しています。また、ローランド・アーノルド氏とSchaeffler Paravanは、Space Drive技術をベースに自動車分野や貨物輸送分野におけるさまざまな試作車開発や公道走行可能な特殊車両の製造もおこなってきました。さらに、Space Driveシステムはモータースポーツ向けアプリケーションとしてレース車両にも搭載され、過酷な条件となるレース走行で10万キロを超える距離を走破しています。

 

「Space Driveは現在公道走行を認可されている唯一のステア・バイ・ワイヤ技術です」とマティアス・ツィンクは述べています。「この技術はローランド・アーノルド氏がその生涯をかけて成し遂げた素晴らしい功績です。Space Drive技術の向上と進化の中で積み上げられたノウハウや経験を活かし、より高度に統合されたステア・バイ・ワイヤシステムの量産化につなげてまいります」。

 

Space Driveシステムの体系的開発と拡大

合弁会社Schaeffler Paravanは2018年の設立以来、革新的ステア・バイ・ワイヤ技術であるSpace Driveの次世代システムの開発に取り組んできました。この次世代システムは、自動車業界の標準や要件に準じて開発が進められています。最高水準の安全性を確保するために複数の冗長性を持たせ、機能安全基準ISO26262を満足する設計となっています。新たな分野を切り開くこの技術の開発は、シェフラーが責任をもって引き継いでまいります。当社には量産仕様のシャシーシステムの開発で得たメカトロニクスに関する豊富な知見があり、これをSpace Driveの開発ノウハウと組み合わせ、製品開発に反映させたいと考えています。当社の目標は、自動車向け量産仕様のステア・バイ・ワイヤシステムの開発を加速させ、完成した製品をこれまでにSpace Driveのアプリケーション事業で確立した市場アクセスを活用し、市場に投入することにあります。

 

合弁会社Schaeffler Paravanを2018年に設立した当時に交わされた合意書の中には、将来的にシェフラーがローランド・アーノルド氏の保有株式10%を取得し、完全子会社化することを認める条項が盛り込まれています。当合弁会社の合併に関する協議は、当該株式取得に関する基本合意書が本日締結されたことにより終了いたします。

 

シェフラーのシャシー事業部門がシャシーソリューションのインテグレータとして組織再編へ

モビリティは現在大変革期を迎えており、シェフラーはこの変革をCO₂排出量を削減する駆動システムの開発だけでなく、革新的なシャシーアプリケーションの導入を拡大することでけん引していきたいと考えています。Schaeffler Paravanの完全子会社化は、この当社の戦略を実行する上で必然の一歩であると言えます。近年は当戦略の実現に必要な技術や能力を幅広く取得するための努力を続けてまいりました。シェフラーはシャシー事業部門がシャシーソリューションの統合化を図る「センター」としての役割を担うよう、体系的な取り組みを継続して進めており、当部署が中心となって自動車向け量産品や新たなモビリティ向け技術を提供していきたいと考えています。Schaeffler Paravanが当社グループの一員となったことで、高度に統合されたシャシーシステムの開発には多くの恩恵がもたらされます。特に、ローランド・アーノルド氏が生涯をかけて取り組んできたSpace Driveシステムの開発を通して蓄積されたノウハウや経験から得られるものは少なくないと考えています。

 

発行者: Schaeffler AG / Schaeffler Japan Co., Ltd.

国:日本

 

シェフラーグループ – We pioneer motion シェフラーグループは自動車および産業機械分野における世界的なリーディングサプライヤーとして、75年以上にわたり、モーションとモビリティの分野において画期的な発明や開発を行ってきました。 電動モビリティ、CO₂効率に優れたドライブシステム、インダストリー4.0、デジタル化、そして再生可能エネルギーなどのための革新的なテクノロジーや製品及びサービスの提供において、当社はモーションとモビリティをより効率的でインテリジェントかつ持続可能なものにするための信頼されるパートナーです。また当社はパワートレインやシャシー用の高精度コンポーネントやシステム、多くの産業機械用の転がり軸受や滑り軸受のソリューションを開発・製造している技術会社です。シェフラーグループは2021年には約139億ユーロを売上げました。約83,000人の従業員を擁するシェフラーは世界最大級のファミリーカンパニーです。また、シェフラーは2021年には1,800件以上の特許出願を行っており、DPMA(ドイツ特許商標庁)によればドイツで3番目に革新的な企業です。

 

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