未来社会ショーケース事業 EXPO共創事業 特別プログラム 「Co-Design Challenge 2024」の選定事業が決定
2024/5/28
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
未来社会ショーケース事業 EXPO共創事業 特別プログラム 「Co-Design Challenge 2024」の選定事業が決定
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の未来社会ショーケース事業におけるEXPO共創事業の特別プログラムとして「Co-Design Challenge 2024」への事業提案を募集していましたが、このたび下記のとおり選定事業者及び選定事業が決まりました。今後、選定事業については、当協会が連携するデザイナーの方々にアドバイザーとしてご協力いただき開発を進め、大阪・関西万博での実装を目指します。
※「EXPO共創事業」は、社会課題解決に向けて、「TEAM EXPO 2025」プログラムを含めた世界中の人々が考え、集い、意見を交換し、一人ひとりが行動(アクション)を起こし、誰もが自らの描く未来の実現に向けて参加できる機会を提供し、世の中にムーブメントを起こすことを目的とした取り組みです。
■「Co-Design Challenge 2024」選定事業者及び選定事業について(代表企業50音順)
提案募集期間:2023年12月8日~2024年1月31日
募集期間中に計36件の提案があり、選定委員会にて以下の11件を選定いたしました。
(下線は中小企業)
①WOOD&DESIGN ~「森と木とデザイン」を主軸に、「椅子」製作を通じた地域の課題解決~
代表企業・団体:旭川家具工業協同組合(北海道旭川市)
協力企業・団体:株式会社カンディハウス
②宇宙ロケットアップサイクルプロジェクト 『&SPACE PROJECT』
代表企業・団体:ADDReC株式会社(東京都新宿区)
協力企業・団体:株式会社釧路製作所、株式会社五明、得地ファニチャ工業株式会社、株式会社
人間、株式会社人と音色、リーフデザインパーク株式会社、株式会社DOKASEN、
株式会社SATOKEN、11株式会社
③未利用木竹材を活用した森林・地域を元気にするごみ箱
代表企業・団体:株式会社折兼(愛知県名古屋市)
協力企業・団体:株式会社エイト日本技術開発、株式会社テラモト、株式会社那賀ウッド、
パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社
④これからの「サインスタンド」をデザインする~災害廃材を活用した循環型ものづくり~
代表企業・団体:株式会社金森合金(石川県金沢市)
協力企業・団体:―
⑤ホタテの廃棄貝殻から生まれたベンチ 「HOTABENCH | ホタベンチ」
代表企業・団体:甲子化学工業株式会社(大阪府大阪市)
協力企業・団体:清水建設株式会社
⑥軽量・高強度で多彩なデザイン設計が可能な古紙から生まれる「展示台」
代表企業・団体:一般社団法人サスティナブルジェネレーション(奈良県北葛城郡広陵町)
協力企業・団体:株式会社アクラム、株式会社高木包装、株式会社パックインタカギ
⑦これからの「信楽」をデザインする~リサイクル資源とデジタル技術による陶芸文化の創造~
代表企業・団体:信楽陶器工業協同組合(滋賀県甲賀市信楽町)
協力企業・団体:丸滋製陶株式会社、明山陶業株式会社
⑧作り手と使い手が共創し、思い出が持続するスツール
代表企業・団体:一般社団法人Design Week Kyoto 実行委員会(京都府京都市)
協力企業・団体:有限会社三葉商事、株式会社溝川
⑨これからの「椅子」をデザインする~一枚板から作る歩溜まり99%の椅子~
代表企業・団体:株式会社ドッツアンドラインズ(新潟県三条市)
協力企業・団体:熊倉シャーリング有限会社
⑩端材と廃材を活用した中庭スツールとテーブル~LIVE!SM(ライブイズム) 生きるが、醸す~
代表企業・団体:株式会社友安製作所(大阪府八尾市)
協力企業・団体:―
⑪山並みの景色を「切り取り」届ける、額縁工房の家具作り
代表企業・団体:特定非営利活動法人府中ノアンテナ(広島県府中市)
協力企業・団体:伝統工芸株式会社
※選定事業者及び選定事業の概要については、添付資料の別紙をご参考ください。
(別紙)「Co-Design Challenge 2024」選定事業者・選定事業概要について
※各事業の万博会場への具体的な実装については、引き続き協議中です。
また、今後の協議により事業内容が変更となる場合があります。
■「Co-Design Challenge 2024」選定委員会について
選定委員(敬称略・50音順)
内田 友紀 (株式会社リ・パブリック ディレクター、YET代表)
小西 利行 (POOL Inc. Creative Director)
齋藤 精一 (パノラマティクス主宰、大阪・関西万博EXPO共創プログラムディレクター)
田辺 清人 (会場運営プロデューサー補佐)
山出 淳也 (Yamaide Art Office株式会社 代表取締役)
■選定委員コメント
WOOD&DESIGN ~「森と木とデザイン」を主軸に、「椅子」製作を通じた地域の課題解決~
齋藤委員
旭川家具における地域材の利用率を拡大させたいという強い思いを感じました。プロダクトの
クオリティの観点から、家具工業協同組合が主導する体制も評価しました。万博と「あさひかわ
デザインウィーク」というプロジェクトの連携による発展も楽しみにしています。
宇宙ロケットアップサイクルプロジェクト 『&SPACE PROJECT』
山出委員
こちらの提案は宇宙ロケットの開発廃材を活用・アップサイクルし、新たなプロダクトを生み出すプロジェクト。
会場内に様々なプロダクトがある中、特徴のある物品が設置されていると素敵だと感じました。また、未完成な形が面白く、高いポテンシャルを感じたため、評価しました。大変楽しみな計画です。
未利用木竹材を活用した森林・地域を元気にするごみ箱
内田委員
様々な属性・規模の企業が連携するユニークな取組であり、徳島の森林木材の活用及び未利用木材のアップサイクルを実現する提案。今回製作される商品を一例に、それを超えた展開の可能性が提示される機会になることを期待します。また、体験企画では、これらの複数企業が参画されている持ち味をより活かして、森林資源のアップサイクルが体感できる企画が実現されることを期待しています。
これからの「サインスタンド」をデザインする ~災害廃材を活用した循環型ものづくり~
内田委員
金属精錬技術を活かして、災害により廃材になってしまった製品を、改めて素材として循環させるというメッセージ性の強い提案。回収方法や発信内容を含めて、現地でより良いパートナーシップを築きながら企画構築されていくことを期待します。現地の状況を鑑み、どのようなメッセージとして実施するかなど、状況に応じて丁寧に企画を再編していくことが必要かと思いますが、より良い機会として実現できることを応援しています。
ホタテの廃棄貝殻から生まれたベンチ 「HOTABENCH | ホタベンチ」
田辺委員
提案された環境配慮型新素材はユニークで面白いマテリアルだと感じました。また、事業の確実性と地域活性の両面で魅力的に感じ評価しました。バックグラウンドもしっかりしており、今後の展開が楽しみな案件です。
軽量・高強度で多彩なデザイン設計が可能な古紙から生まれる「展示台」
小西委員
こちらの提案は、面白い素材のアプローチだと思い評価しました。一挙に課題解決とデザイン提案ができる点が魅力的です。体験企画に関して、工作のようなものを近隣の小学校などと実施すると面白いのではないかと、期待しています。
これからの「信楽」をデザインする ~リサイクル資源とデジタル技術による陶芸文化の創造~
田辺委員
こちらの提案はユニークな事業スキーム成立の可能性が感じられましたので、評価しました。体験企画についてもリサイクルなどに着目している点で新しい展開が期待できます。地域活性という面により焦点を当てて検討いただくことを期待します。
作り⼿と使い⼿が共創し、思い出が持続するスツール
山出委員
こちらは、古民家から出る古材や家具の材木などを用いて作成されるスツールの提案。ストーリーが面白く、また、体験企画についても極めてポテンシャルが高い地域での実施であるため、期待を込めて評価しました。
これからの「椅子」をデザインする ~一枚板から作る歩溜まり99%の椅子~
齋藤委員
「一枚の板から作る歩溜まり99%の椅子」という提案で、可能な限り廃棄材を出さないものづくりという考え方・スキームが素晴らしいと思いました。
既にファンの多いオープンファクトリー「燕三条 工場の祭典」と連携した体験の企画にも期待しています。
端材と廃材を活用した中庭スツールとテーブル ~LIVE!SM(ライブイズム) 生きるが、醸す
小西委員
こちらの提案は、単に1つの企業で終わらず、関西地区最大級の地域一体型オープンファクトリーイベントを巻き込むという視点が良いと思い評価しました。
アウトカムのデザインやその体験企画への誘引も良く、取り組みとして地方の企業への波及がイメージできました。
山並みの景色を「切り取り」届ける、額縁工房の家具作り
齋藤委員
額縁工房が椅子を作るという挑戦そのものが面白いと感じました。特にものづくりやデザインの観点で魅力的に感じて評価しました。体験企画においては万博後のレガシーにつながるような地域の更なる巻き込みを期待しています。
■「Co-Design Challenge 2024」について
「Co-Design Challenge 2024」は、「大阪・関西万博を契機に、日本全国それぞれの土地で “これからの日本のくらし(まち)をつくる”」ことをコンセプトに、「1.万博を機会として、新しい「何か」をつくること」、「2.共創の取組であること」、「3.デザイン視点で取り組むこと」、「4.大資本でなくても取り組めること」、「5.地域への誘客に取り組むこと」の5つの特徴を持つプログラムです。
具体的には、社会課題の解決や万博が目指す未来社会の実現を目的として新たに開発する以下の①、②が一体となった取り組みを募集・選定しました。
①EXPO共創事業の運営に必要となる物品のうち、主に万博会場内フューチャーライフエクスペリエンス、「TEAM EXPOパビリオン」で使用する物品の協賛による提供
②ご提供いただく物品に関連した製造現場の見学を含むものづくり体験企画(万博会場内ではなく会場外で実施いただく企画となります。)
(ご参考)
■プレスリリース
・デザイン視点から大阪・関西万博で実装すべき未来社会の姿を検討する「Expo Outcome Design Committee」を設置
・Expo Outcome Design Committeeの「EODCレポート」を公開
・「Co-Design Challenge 2024」の募集を12月8日(金)より開始
■運営参加特別プログラム「Co-Design Challenge」(CDC2023)情報
・Co-Design Challengeプログラム選定事業のインタビュー記事(当協会公式Webサイト)
・Co-Design Challengeプログラムのムービー(当協会公式YouTubeアカウント)
以上
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
- 所在地 大阪府
- 業種 各種団体
- URL https://www.expo2025.or.jp/
過去に配信したプレスリリース
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