「金沢工大・産総研   先端複合材料BIL」が10月31日にシンポジウム   

金沢工大と産総研のラボ(BIL)での技術シーズや社会課題の解決に向けた取り組みを紹介

金沢工業大学

【ポイント】

 

・「金沢工大・産総研 先端複合材料BIL」では、金沢工大と産総研のそれぞれが持つ材料開発の独自性と強みを生かし、地元企業と共に共同研究を推進

 

・本シンポジウムでは、産総研における材料・化学領域を初めとした各技術シーズや、それらを活用した社会課題の解決に向けた取り組み事例を紹介

 

・地場の連携企業群を拡大させ、石川県を起点として北陸地域から、全国へと成果の普及展開を目指す

 

金沢工業大学と産業技術総合研究所(産総研)では、企業ニーズを核に、地域の大学と産総研が持つ研究シーズを用いて共同研究をする場として、全国で初めて「金沢工大・産総研 先端複合材料 ブリッジ・イノベーション・ラボラトリ(以下「金沢工大・産総研 先端複合材料BIL」)」を2023年7月、金沢工業大学 革新複合材料研究開発センター内に整備。地域への成果の橋渡しと人材育成を通じて、地域企業の事業化支援と地域経済の活性化を目指しています。

 

このたび、連携企業の拡大と石川県を起点に北陸地域から全国へと成果の普及を目指した「2024年度金沢工大・産総研先端材料BIL/マルチマテリアル シンポジウム」を開催します。 当シンポジウムは、新たな価値創出を目指して「サーキュラーエコノミー×高機能素材分野の未来と今」をテーマに、産総研における材料・化学領域を初めとした技術シーズや社会課題の解決に向けた取り組み、またBILとしての独自の木質材料に関する取り組みをご紹介します。参加費は無料です。ぜひご参加ください。

 

【産総研が持つ木質材料の改質・成形プロセス技術例】

石川県が強みとする炭素繊維複合材料は膨大なエネルギーを消費して製造されるため、持続可能でカーボンニュートラルに向けた取り組みが必要となっている。天然素材の有効活用を含め、循環社会を実現する新たな低環境負荷型の革新的複合材料の開発に期待がかかっている。

 

2024年度 金沢工大・産総研

先端複合材料 ブリッジ・イノベーション・ラボラトリ/マルチマテリアル シンポジウム

『サーキュラーエコノミー×高機能素材分野の未来と今』

 

開催日時     

 2024年10月31日(木)13:00~18:00   (講演会 13:00~16:50 ポスター交流会 17:00~18:00)

会場

 ANAクラウンプラザホテル金沢 3F 鳳(石川県金沢市昭和町)  

主催

 国立研究開発法人産業技術総合研究所 材料・化学領域 マルチマテリアル研究部門

後援

 石川県、北陸経済連合会、北陸産業活性化センター、金沢工業大学 革新複合材料研究開発センター(ICC)、ほくりく先端複合材研究会

参加費

 無料

定員

 100名  

申込期間

 8月20日(火)~ 10月18日(金)

お申し込み

 以下のWebページからお申し込みください

https://unit.aist.go.jp/mmri/ja/events/bil-mmri-sympo2024.html

 

お問合せ先

 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 マルチマテリアル研究部門   シンポジウム事務局

 Eメール:M-mmri-symposium-ml*aist.go.jp   (*を@に変更して送信ください)

 

【講演プログラム】                                

13:00-13:05

 開会挨拶

 

13:05-13:15

 来賓挨拶

 

13:15-13:55

 基調講演

 

「複合材料の開発と脱炭素、サーキュラーエコノミーと資源循環」

金沢工業大学革新複合材料研究開発センター所長 / 

ほくりく先端複合材研究会 会長 / 

先端複合材料BIL プロジェクトマネージャー

鵜澤 潔

 

13:55-16:50     

 研究講演

 

「先端複合材料BIL」

産総研 材料・化学領域 マルチマテリアル研究部門 研究部門長  / 

先端複合材料BIL サブプロジェクトマネージャー   

堀田 裕司

 

「サーキュラーエコノミー構築に向けた産総研の取り組み」  

産総研 研究戦略企画部 次長・PM(サーキュラーエコノミー)  /  

材料・化学領域 副領域長   

遠藤 明  

  

「産総研MPI 有機・バイオ材料拠点を活用したサーキュラーエコノミーの技術実証場とエコシステムの構築」

産総研 材料・化学領域 機能化学研究部門   有機材料診断グループ   研究グループ長

渡邊 宏臣

 

「見える化センシングが拓く部材・素材の高性能と循環性  -評価、予測、設計の革新へ―」

産総研 エレクトロニクス・製造領域 センシングシステム研究センター   4Dビジュアルセンシング 研究チーム長

寺崎 正

 

「微構造、製造条件を活用した材料特性予測AIの開発」

産総研 材料・化学領域 マルチマテリアル研究部門  軽量金属設計グループ 研究グループ長

古嶋 亮一

     

17:00-18:00     

ポスター交流会

            

【併催行事 見学会】

11月1日(金) 10:00~12:00

見学場所:学校法人金沢工業大学 革新複合材料研究開発センター (ICC)

定員:先着40名     ※事前申込です。シンポジウムとセットでのお申込みになります。

 

参考

 

【金沢工大・産総研先端材料BILにおけるカーボンニュートラルに向けた革新的材料の開発について】

 

北陸地域は繊維などの高機能素材産業や機械産業が盛んであり、炭素繊維複合材料や軽金属などの中間材料の生産拠点が存在しています。特に、石川県は炭素繊維を含む繊維強化複合材料(CFRP、FRP)の研究開発の一大拠点地域であり、CFRPやFRPの有効活用技術の開発が地域経済活性化を促進しています。 一方、炭素繊維は膨大なエネルギーを消費して製造されるため、持続可能でカーボンニュートラルに向けた取り組みが必要であり、天然素材の有効活用を含め、循環社会を実現する新たな低環境負荷型の革新的複合材料の開発に期待が寄せられていました。金沢工大・産総研BILでは、金沢工大の複合材料の成形プロセス技術と産総研の木質材料の改質・成形プロセス技術を組み合わせ、資源循環やCO2排出削減に資する革新的材料を創製するための研究開発を、実用化レベルで実施します。100%天然由来成分の素材を用いた「資源循環型複合材料の開発」や、炭素繊維複合材料と木材等を積層した「低環境負荷で競争力のある複合材料の開発」により、地域経済産業の活性化を目指します。

 

【サーキュラーエコノミー(循環経済)について】

 

従来からの廃棄物を減らすリデュース、リユース、リサイクルの「3R」に対して、資源の投入量や消費量そのものから抑えることで廃棄を最小限にとどめ、新しい産業や雇用の創出も視野に入れた新たな経済システム。 「話題の〇〇を解説 サーキュラーエコノミーとは?」(産総研マガジン)では、産総研においてサーキュラーエコノミー関連の技術開発の取りまとめやプロジェクト推進を担う遠藤明氏へのインタビューが掲載されています。

https://www.aist.go.jp/aist_j/magazine/20231011.html

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