BIPROGY 金融機関固有のIDを用いたAPI管理を可能にし、ID統合戦略を支援
~API公開基盤「Resonatex」に、専用環境ID基盤とパスワードレス認証を追加。百五銀行で採用が決定~
2025年9月17日
BIPROGY株式会社
金融機関固有のIDを用いたAPI管理を可能にし、ID統合戦略を支援
~API公開基盤「Resonatex」に、専用環境ID基盤「ホワイトIDプラン」と
パスワードレス認証「パスキー認証オプション」を追加。百五銀行で採用が決定~
BIPROGYは、API公開基盤「Resonatex(レゾナテックス)」のサービスを拡充し、新プラン「ホワイトIDプラン」と、オプションサービス「パスキー認証(注1)オプション」を2025年10月1日から販売開始します。 「Resonatex」は、APIマネジメントとID認証管理の機能により、金融機関におけるオープンAPI(注2)をセキュアに実現するサービスです。「Resonatex」では従来、API実行時の認証・認可(注3)にBIPROGYが発行と管理を行う共通ID「AduME(アヅミ)」(注4)を用いる「AduMEプラン」を提供していましたが、新たに、認証・認可に金融機関固有のIDを用いることができる「ホワイトIDプラン」を提供します。 「ホワイトIDプラン」は、ID基盤を専用環境(シングルテナント)で提供するため、金融機関におけるID管理の自由度が高く、自社ブランドを冠したIDの発行やマーケティング、サービス改善など、ID戦略に合わせた柔軟な活用が可能です。また、認証を強化するサービスとして提供する「パスキー認証オプション」は、パスワードレス認証によりユーザビリティー向上を図るとともに、セキュリティー強化によるフィッシング詐欺の対策強化を可能にします。 なお、「ホワイトIDプラン」と「パスキー認証オプション」は、先行導入行として百五銀行での採用が決まっています。百五銀行での本番稼働は、26年度上期を予定しています。 |
【背景】
金融機関においては、フロントチャネルや非対面サービスの拡大に伴い、Webやアプリ、店舗などに分かれていた顧客接点を、IDで一元化する動きが加速しています。さらに、法規制の強化やサイバー攻撃の高度化といった外部環境の変化も、IDの在り方に影響を与えています。
そこで、BIPROGYは、ID管理を取り巻く課題と環境の変化に対応し、金融機関が自社サービスに最適なID基盤を選択できるよう、「Resonatex」に新たなプランとオプションサービスを設けました。
【サービスの概要】
「Resonatex」は、APIマネジメントとID認証管理の機能を組み合わせ、金融機関の持つ勘定系などの基幹システムと、Fintech企業などが提供するフロントサービスをセキュアに連携するサービスです。
金融機関はセキュリティーを確保した金融サービスを短期間で提供できるとともに、生活者は安心してバンキングアプリなどの利便性の高い金融サービスを利用することができます。
2017年の提供開始以来、20以上のフロントサービスと連携し15行庫の地方銀行と信用金庫で採用されており、100万人以上の生活者に利用されています。
「Resonatex」の、新サービスの概要は以下の通りです。
・「ホワイトIDプラン」
ユーザーが、バンキングアプリやお財布アプリなどのフロントサービスを通じて、残高照会などの口座操作を行う(API実行をする)際の「認証・認可」に、金融機関固有のIDを用いることができるプランです。専用のID基盤を提供するため、自社ブランドを冠したIDを発行できるなど各種カスタマイズの自由度が高く、この特徴から「ホワイトラベル」に由来する名称を採用しています。
低コスト、早期立ち上げに強い「AduMEプラン」と比較して、金融機関における自社ビジネス拡大に強いプランとなります。
一般的に、API実行時の認証・認可に金融機関固有のIDを用いる場合は、専用のAPI基盤の構築と併せて大規模なスクラッチ開発が必要となりますが、「ホワイトIDプラン」では、API基盤として「Resonatex」が持つ共通基盤を用いることで、SaaS型サービスとして低コストでの提供を実現します。
また、採用が決定している百五銀行では、「ホワイトIDプラン」を利用して、百五銀行の展開する、バンキングアプリをはじめとした各種WebサービスのIDを統合することを構想しています。IDを統合することにより、ユーザーのログインやパスワード管理の手間を減らすとともに、ユーザーの情報を一元的に管理し、銀行グループ一体営業を推進していくことを目指しています。
・ 「パスキー認証オプション」
ID認証にパスキー認証を利用することができるオプションサービスです。パスワードレス対応の認証方式により、ユーザビリティーの向上とセキュリティー強化によるフィッシング詐欺対策を可能にします。本サービスは「AduMEプラン」、「ホワイトIDプラン」ともに利用できます。
【今後の取り組み】
BIPROGYは、お客さまごとに最適なID基盤を提供し、金融機関のビジネス拡大を後押しするとともに、将来は地域活性化に向けて、その地域の銀行を中心とした、地域企業や公共団体と生活者をつなげるソーシャルログインIDのような活用の拡大も検討していきます。
以 上
注1:パスキー認証
FIDO Alliance(認証技術の業界団体)とW3C(Web標準化団体)が策定した国際標準規格「FIDO2(Fast Identity Online 2)」に基づくパスワードレス認証方式です。公開鍵暗号方式(公開鍵と秘密鍵のペアを用い、秘密鍵は端末から外に出ない仕組み)を利用し、スマートフォンの生体認証(指紋や顔など)や物理的なセキュリティキーによって、パスワードを入力せずに安全にログインすることができます。
注2:オープンAPI
勘定系システムのような、インターネットから切り離されたシステムで保持されている、機能やデータなどの機微なリソースを、インターネット上のWebサービスからAPIとして呼び出すことができるように、安全にインターネット上に公開する仕組みです。
注3:認証・認可
API公開において必須のセキュリティー機能です。「どのクライアントアプリが、どのユーザーの、どのリソースに対してどのような操作が行えるか」をアクセス制御でコントロールする仕組みです。
注4:AduME(アヅミ)
複数サービスへの認証・認可を一つのアカウントで管理することを可能にする、生活者向けの共通IDサービスです。BIPROGYがサービス主体としてアカウントを発行・管理しています。
■関連リンク:
・オープンAPI公開基盤「Resonatex」
https://www.biprogy.com/solution/service/resonatex.html
・株式会社百五銀行 https://www.hyakugo.co.jp/
※Resonatex、AduMEは、BIPROGY株式会社の登録商標です。
※その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
※掲載の情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
【コア事業での取り組み】
BIPROGYグループが経営方針(2024-2026)で掲げるコア事業戦略として、五つの注力領域を定め、経営資源の集中により高い価値提供を目指します。本ニュースリリースの事業は、「ファイナンシャル領域」における取り組みと位置付けています。
BIPROGYグループは、多くのステークホルダーとの共創を通じて、地域経済の活性化を支援し、持続可能な社会の実現を目指します。
※BIPROGYグループ経営方針(2024-2026)
https://www.biprogy.com/pdf/com/managementpolicy2024-26.pdf
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このプレスリリースを配信した企業・団体

- 名称 BIPROGY株式会社
- 所在地 東京都
- 業種 情報サービス・コンテンツ
- URL https://www.biprogy.com/
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