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広告換算値

広告換算値とは

広告換算値とは、広報・PR活動で得られたメディア露出を、「同じ条件で広告出稿した場合の金額」に置き換えて評価する指標です。新聞・雑誌の記事の掲載面積や、テレビ・ラジオでの放送時間、Webメディアでの露出などをもとに、「もし広告として掲載・放送していたらいくらかかったか」を金額ベースで表します。

プレスリリースで多くの記事化があっても、「件数」だけでは規模感が伝わりにくいことがあります。そこで、媒体の広告料金を基準にして露出の大きさを示すために用いられるのが広告換算値です。

関連記事:広告換算値とは?効果測定と算出方法を解説

広告換算値の考え方と計算

広告換算値の算出方法は媒体やサービスによって異なりますが、考え方は概ね共通しています。

新聞・雑誌

記事の面積や段数などを測り、同じスペースに広告を出した場合の料金表に当てはめて計算します。

テレビ・ラジオ

実際に取り上げられた秒数を計測し、その時間帯にCMを出稿した場合の料金を基準に換算します。

Webメディア

共同通信PRワイヤーでは、各ニュースサイトのセッション数に「1セッションあたりの広告料金」を掛け合わせる独自の方法で算出しています。1セッションあたりの料金は、複数サイトのバナー広告料金やサイト評価データをもとに継続的に見直しています。

いずれも「露出結果を広告費に換算した場合の目安」を示すものであり、実際の広告出稿とまったく同じ効果を保証するものではありません。

広報担当者が広告換算値を使う目的

広報担当者にとって、広告換算値は「広報の価値を社内に伝えるための補助線」として役立ちます。

経営層・他部門への説明材料として

「○媒体に掲載されました」だけでは伝わりにくい場面でも、「広告換算で○○万円相当の露出がありました」と金額で示すことで、広告費やマーケティング予算との比較がしやすくなります。限られた予算や人員を広報に投じる妥当性を説明する材料にもなります。

施策ごとの効率を比べるため

プレスリリース、記者発表会、イベント登壇など、施策ごとにかけた工数・費用と、得られた広告換算値を並べると、「どの施策が比較的効率よく露出につながっているか」という傾向をつかみやすくなります。次回の施策設計や優先順位づけの判断のヒントになります。

四半期・年間レポートで成果を整理するため

「広告換算値ベースで昨年より○%増加した」といったかたちで、年間を通じた露出規模の推移を示すことができ、コーポレートブランディングや採用広報など、売上に直結しにくい活動の成果を共有する際にも有効です。

一方で、報道・編集記事と広告は本来性質が異なり、算出方法もサービスによって前提が異なります。広告換算値は「露出規模を把握するための目安」として位置づけ、金額だけで成果を評価しないことが重要です。

広告換算値だけに頼らない効果測定へ

実務では、広告換算値「だけ」で広報効果を判断しないことが大切です。広告換算値を一つの指標として活用しながら、ほかの情報と組み合わせて評価していきます。

たとえば、

を組み合わせて見ることで、広報活動の全体像を捉えやすくなります。

また、生活者が企業情報に触れる場はニュースサイトや紙媒体だけでなく、SNS、検索結果、生成AIの回答などへと広がっています。広告換算値で捉えやすい部分だけに着目するのではなく、こうした接点も意識してモニタリングする姿勢が重要です。

広告換算値と共同通信PRワイヤーの活用

広告換算値を実務で活かすには、「どの媒体に、どのような形で掲載されたのか」その露出規模を効率よく把握することがポイントになります。共同通信PRワイヤーでは、プレスリリース配信とあわせて、次のような仕組みを提供しています。

約2,000サイトを対象にした無料クリッピング&広告換算レポート

プレスリリース入稿時に設定したキーワードをもとに、約2,000のニュースサイトを自動クリッピングし、記事掲載結果とPRwire独自の広告換算値を会員専用サイト上で確認できます。

配信後もしっかり追える2週間レポート

調査開始日は任意に設定でき、そこから2週間分をレポート対象とします。配信直後だけでなく、少し時間をおいて記事化されるケースもフォローできます。

24時間後・72時間後のメール通知

配信後24時間・72時間のタイミングで、クリッピング結果をメールでもお知らせ。忙しい広報担当者でも、主要な掲載状況を逃さずチェックできます。

PDF・Excelでのレポート出力

 会員専用サイトから、クリッピングレポートをPDFやExcel形式で出力可能。社内共有や四半期・年間レポートへの転記にも使いやすい形式です。

こうした機能を活用することで、プレスリリースを「配信して終わり」にせず、ニュースサイトでの掲載状況と広告換算値をセットで把握し、次のPR戦略やKPI設計の見直しにつなげやすくなります。

一例として、東京・武蔵野のレストランTERAKOYAが、共同通信PRワイヤーで配信したプレスリリース「東京の素材を使った、新しい東京名産『東京スペシャリテ』。【第一弾】『酒の華スイーツ Silky』を販売」では、配信結果をもとに算出された広告換算値が約2,000万円を超えることが確認できました。(プレスリリース:https://kyodonewsprwire.jp/release/202508043166

関連記事:生成AIの回答はアーンドメディアを引用!?アーンドメディアに強い、プレスリリース配信サービスとは?

本事例の詳細や共同通信PRワイヤーのサービスの詳細は、PRwireのサービス資料からご確認いただけます。

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