ゲームのプレスリリースの書き方を、ポイントを絞ってお伝えします。実際に配信されているゲームのプレスリリースの事例も参考にご覧ください。
また下記にゲームのプレスリリースのテンプレートをご用意しました。今すぐダウンロードしてご利用いただくことができます。ぜひご活用ください。
目次
プレスリリースとは
プレスリリースとは、新商品の発売や新サービス、新規事業の開始、経営・人事情報などの新情報を、ニュース素材となるようまとめた文書や資料のことです。
新聞やテレビ、雑誌、Webメディアなどの媒体に記事にしてもらうことを目的に、プレスリリースを配信します。
ゲームのプレスリリースにおいても、自社のゲーム情報を記事として取り上げてもらうことで、多くのユーザーに自社ゲームの存在や発売日などを知らせることが可能になります。
プレスリリースのより詳しい説明は、以下の記事にまとめてあります。ぜひご一読ください。
「 プレスリリースとは?配信の効果、メディア掲載のポイントを解説」の記事を見る
ゲームのプレスリリースの書き方をポイント別に紹介
ゲームのプレスリリースの書き方にはコツがあります。誰もが読みやすいゲームのプレスリリースの作成ポイントには、以下の5つがあります。それぞれ説明していきます。
1、タイトル・サブタイトル
タイトルは、記者がプレスリリースの本文まで読み進めるかどうかのジャッジをする重要項目です。内容を短くまとめ、パッと見て理解できる簡潔にまとめられたタイトルを心がけましょう。
ゲームのプレスリリースにおいては「新商品名」「特徴要約」「発売日」、さらに「最大の特徴」「訴求ポイント」を含んで作成することがポイントです。
さらに30字程度から50字以内に収め、タイトルとサブタイトルを使い分けて作成することも大切です。例えば次のようなタイトルになります。
遊びながら楽しく学べる教育系ゲーム「■■■■」を〇月〇日配信開始
世界を旅したり建築を楽しんだりグルメを堪能したりしながら、創造性や協調性を育む、新感覚の教育系ゲーム。配信キャンペーン同時開催
タイトルのつけ方について以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
「記事になりやすいプレスリリースのタイトルのつけ方は?」の記事を見る
2、リード文
リード文とは、文書全体の概要を簡潔に説明した文章のことです。プレスリリースでは冒頭第一段落にあります。
リード文作成のポイントは、「5W1Hに整理して書く」「ニュース性を明確に表現する」「本文を簡潔に要約する」です。
リード文はタイトルを見てプレスリリースに関心を持った記者が、最初に読む場所です。そのため本文まで読み進めるかどうか、大きな判断材料につながる重要な文章になります。書き進めることが難しい場合は、本文を書き上げてから要約作業を行うのも良いでしょう。
リード文は、例えば次のような文章になります。
株式会社ABC(本社:東京都港区/社長:共同太郎)は、20XX年○月○日から、遊びながら世界の地理や建築、食べ物などを楽しく学べる教育系ゲームのスマートフォン・タブレットアプリ「■■■■」を、Google PlayおよびApp Storeにて配信開始しました。
「5W1H」については、下章「箇条書きで内容を挙げる」にて詳しく説明しています。あわせてご確認ください。
またリード文について、以下の記事がお役立ていただけます。ご参照ください。
「プレスリリースはリード文が勝負!記事化につながる書き方」の記事を見る
3、本文:ゲームの基本概要
本文には、タイトル・リード文の補足を記載します。書き方の基本としては、結論から書き、その後に起(背景)→承(本題)→転(展開)となります。
ゲームのプレスリリースの本文においては、ゲームの特徴を再度強調しながら「誰に」「どんなメリットをもたらすのか」という「意義」まで記載すると、誰もが読みやすい本文に仕上がります。
例えば次のような文章になります。
■■■■は、広大な世界を舞台に、プレイヤーが思い思いに旅や冒険、建築、グルメなどを楽しむことができます。キャッチフレーズは「あなたが夢に見た世界を再現し、仲間と一緒に楽しみましょう!」。対象年齢は6歳以上。子供から大人まで、誰でも楽しめます。
■■■■には、他の教育ソフトのような決まった目的はありません。画面の中には、山や海、ジャングル、街、田園などを模した世界が広がっており、プレイヤーはそこにある道具を使って自由に、自分のやりたいことを考えて実行していきます。目的は自分で設定します。
教育的なメリットとして、以下の3点が挙げられます。
1)創造性が刺激される
2)協調性が育まれる
3)プログラミングの基礎が学べる
適宜箇条書きや小見出し等でアクセントをつけると、文章全体が読みやすくなります。
また「社内用語や業界用語、横文字等は極力使用しない」「一文の文字数は極力少なくする」「商品の詳細などは箇条書きにする」といったテクニックを使用すると、さらに伝わりやすい本文が完成します。本文全体を書き上げた後、これらのポイントを当てはめてもう一度練り直すとより良いでしょう。
本文の書き方について、以下の記事に詳しくまとめています。本文執筆前にぜひご一読ください。
【初心者必見】記事になりやすいプレスリリース本文の書き方」の記事を見る
4、売上目標や市場調査結果の記載
例えば「利用料金は月額〇〇円(税込)で、初年度売上は〇〇万円を計画しています。」のように、売上目標が開示可能であれば記載しましょう。
「初年度売上目標」は、特に経済部記者が欲する情報です。具体的な数字があると、その製品の市場性も感じ取ることができます。
また市場調査結果などがあれば、より説得力が増す文章となります。数値でインパクトを与えることも可能です。情報の根拠にもなるため、可能であれば明記するようにしましょう。
5、内容が伝わる画像の挿入
製品画像を挿入しましょう。画像で情報を補完すると内容が伝わりやすくなります。
掲載する画像はできるだけ解像度の高いものが望ましく、印刷物に使用することを考慮して350〜600dpi、サイズは5MB以内が推奨されます。
メイン画像のほか、サブ画像も用意し本文内に適宜挿入すると、よりゲームの内容や世界観が伝わりやすくなります。SNSなどで拡散されるイメージを持って画像選択するのもおすすめです。
プレスリリース内に挿入する画像について、以下の記事に詳しくまとめています。あわせてご参照ください。
「プレスリリースに画像は必須?記事化を目指すならしっかり画像を用意しよう」の記事を見る
ゲームのプレスリリースを配信するタイミング
ゲームのプレスリリースを作成および配信するタイミングは、以下の6つがあります。
- 新作発表
- 新作の発売日決定
- 新作のリリース
- 大型アップデート
- キャンペーンやイベント開催
- (アニメなど他社との)コラボレーション
プレスリリースの配信は1回だけとは限りません。実は多くの企業が上記のようなタイミングで何度も配信しています。
切り口を変えて数回配信することで、メディアとの接触機会が増え、プレスリリースの記事化につながっていきます。ぜひトライしてみましょう。
プレスリリースの配信タイミングについて、以下の記事にまとめています。ご参照ください。
「1回だけではもったいない! 同じネタでもっと出せるプレスリリースのタイミング」の記事を見る
プレスリリースの送り方
プレスリリースの送付は、以下の方法があります。それぞれ説明していきます。
- メディアに直接送る
- プレスリリース一括配信サービスを活用する
「メディアに直接送る」とは、知り合いの記者や関係者に直接送る方法です。送信方法は、メールでの送信が主流です。
記者との繋がりがなく連絡先が分からない場合は、メディアの送付先を調べ「メディアリスト」を作成し、送付します。
メディアリストの作成方法について、以下の記事がお役立ていただけます。ぜひご確認ください。
「 メディアリストの作り方とは?広報にとって大事なリストを使いこなそう」の記事を見る
プレスリリースの送付先メディアについては、以下の記事が参考になります。あわせてご参照ください。
「プレスリリースはどこに送る?送付先の探し方」の記事を見る
プレスリリースの具体的な配信方法については、以下の記事が参考になります。連絡先が分からない場合でも送れる方法を紹介していますので、あわせてご参照ください。
「プレスリリースの配信方法とは?連絡先が分からなくても送れる方法も紹介」の記事を見る
「プレスリリース一括配信サービス」は、希望するメディアに一括で配信できるサービスのことです。専門の配信会社によって運営されています。
配信会社は新聞やテレビ局、雑誌社、Webメディアなど多くの媒体とつながりがあり、メディアリストも常に最新のものを用意しています。配信したプレスリリースをメディアに確実に受け取ってもらうことができ、自社で行うよりも幅広い展開が可能なため、多くの企業が利用しています。
共同通信PRワイヤーの「国内配信サービス」では、作成済みのプレスリリースを登録・配信設定するだけで、プレスリリースのメール配信・FAX送信が可能です。
配信先はカテゴリ指定が可能で、登録メディア約2,600媒体・約4,050カ所の中から最適なメディアを選択し、平均配信先数1500件/回のメディアに配信することができます。
また提携メディアへの掲載も可能で、報道機関のニュースサイトや全国・地方新聞のニュースサイトの他、exciteニュースなどのポータルサイトなど多様なWebメディアも網羅。提携メディア70サイトのうち、平均50サイト以上のメディアに必ず掲載することができます。
最適なメディアに配信される共同通信PRワイヤーのプレスリリース配信サービスを、ぜひご検討ください。詳細は下記のページをご覧ください。
共同通信PRワイヤー「国内プレスリリース配信サービスのご案内」を見る
ゲームのプレスリリースの書き方に悩むときは
ゲームのプレスリリースを書き始めたものの、上手くまとまらない、書き進められない…といった時は、「アプリの概要や問い合わせ先から書く」「箇条書きで内容を挙げる」「メディア視点を取り入れる」の方法を試してみましょう。それぞれ説明していきます。
アプリの概要・問い合わせ先から書く
まずは必須項目から埋めていきましょう。
ゲームのスペックや会社概要、および問い合わせ先は、プレスリリースに必ず掲載しなければならない項目です。
会社概要は、情報発信元を明記することで、リリースの信頼性が向上します。また関連する企業の情報があればあわせて記載しておきましょう。
問い合わせ先は、リリースを見た記者がすぐに連絡ができるよう記載します。電話番号とメールは必ず記載し、できれば2名体制を取っておくと、記者からの連絡を逃さず安心です。
プレスリリースの問い合わせ先の書き方について、以下の記事が参考になります。ぜひご覧ください。
「実は記事化を左右する!プレスリリースに問い合わせ先を必ず書こう」の記事を見る
箇条書きで内容を挙げる
ゲームのプレスリリース作成で最も悩む箇所は「本文」や「リード文」かと思います。
本文となるゲームの基本概要には「誰にどんなメリットをもたらすのか意義を記載」とお伝えしましたが、内容が整理されていないと難しいかもしれません。
以下の内容を箇条書きで挙げ、必要な項目をまとめていくと、容易に作成が可能です。基本概要がまとまると、リード文やタイトルも作成しやすくなります。
- ユーザー層
- ユーザーメリット
- どう遊んで、どう感じてもらえるか
- ゲームのジャンル
- ゲームのキャッチコピー
- セールスポイント
- 開発のきっかけやゲームにかけた想い
- 今後の展開 など
内容のまとめ方としては、「5W1H」で挙げてまとめると読みやすい文章になります。
- Who…誰が(企業、人物)
- What…何を(対象物、対象内容)
- When…いつ(時期、期間)
- Where…どこで(実施場所)
- Why…なぜ(理由、目的)
- How…どのように(方法、手段)
プレスリリースの書き方についてより詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります。ご参照ください。
「プレスリリースの書き方11のポイント!基本の5構成と記者に取り上げられるコツ」の記事を見る
メディア視点を取り入れる
メディア記者には毎日多くのプレスリリースが届きます。その中で自社のプレスリリースを取り上げてもらうためには「メディア視点」を取り入れたプレスリリースの作成をおすすめします。「メディア視点」とは次のような内容です。
- どこが新しくて、どこが他と違うのか?
- 社会や生活者との関わりがあるか、どんなメリットや影響をもたらすか?
- タイムリーなネタなのか、なぜ今なのか?
メディアは、ニュースバリュー(報道する価値)のあるネタを常に求めています。「独創性」や「独自性」「希少性」「意外性」の視点でネタを探し、プレスリリースを配信しましょう。
メディアに記事化されやすいネタを、以下の記事内で紹介しています。ご参照ください。
「 メディアに取り上げられやすいプレスリリースとは?プレスリリース配信会社が解説」の記事を見る
ゲームのプレスリリース掲載事例を紹介
ゲームのプレスリリースの配信事例を見てみましょう。
共同通信PRワイヤー国内配信サービス内から、ゲームのプレスリリースを配信している5社をご紹介します。
■新作発表
「アムジェン、乾癬や治療について学べるオンラインゲーム「乾癬のわたしと記憶喪失のアンドロイド」を公開
10月29日の世界乾癬デーに向けて、ゲームを楽しみながら乾癬を正しく理解する体験を」
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「100種類のおしごとをゲームで体験!知育アプリ「おしごとコレクション」App Store、Google Playで配信開始」
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■キャンペーン
「すこやかんぽ×桃太郎電鉄 楽しく歩こう、健康さんぽ 桃鉄コラボキャンペーン 開催決定」
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■イベント開催
「オリジナル教材「100年つづく家・まちをつくろう!」を開発 積水ハウス、キッズ・ファースト企業として住育を推進」
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ゲームのプレスリリースを配信してメディア掲載を狙おう
ゲームのプレスリリース配信は、苦心して作り上げたゲームを多くの人に知ってもらい、新たなファンを獲得する絶好のチャンスです。
タイトル、リード文、本文および画像挿入のポイントを守って作成し、タイミングを逃さず適宜プレスリリースを配信しましょう。
プレスリリースの作成が初めてという方でも、下記のテンプレートを使用すれば簡単にゲームのプレスリリースの作成が可能です。ダウンロードの上、ぜひご活用ください。