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調査リリースの書き方とは?事例もご紹介【テンプレート付き】

調査プレスリリースイメージ

企業が独自に実施するアンケートなどの調査結果をまとめた「調査リリース」は、企業イメージや商品・サービスのユニークなPR手法として有効です。
本記事では調査リリースの事例を挙げながら、作成方法や書き方のコツ、注意点を詳しく解説します。
また下記に調査リリースのテンプレートを用意しました。ダウンロードしてご活用ください。

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「調査リリース」とは

調査プレスリリースアンケートリリース

調査リリースとは、自社のサービスや商品に関係する意識調査やアンケートの結果を考察し、公表するプレスリリースのことです。
また企業イメージアップや商品・サービスのPRを目的とし、メディアに公表することを前提に実施される調査のことを「パプリシティー調査(PR調査)」といいます。パブリシティー調査の結果を、調査リリースとしてメディアに配信します。
一例を挙げると、新商品・新サービスの発売タイミングに合わせて、関連するテーマのアンケート調査を行ない、調査リリースとして発表する。あるいは調査結果を元に、考察や知見を加えて「○○白書」等としてまとめて発表する。毎年同じテーマで定点観測し、経年変化を追う、といった調査リリースなどがあります。

パブリシティー調査(PR調査)について、以下に詳しく解説があります。ご参照ください。
用語集「パブリシティー調査の解説」のページを見る

調査リリースの作成ポイント

ステップアップイメージ

調査関係のプレスリリースの書き方には、以下の4つのポイントがあります。それぞれ説明していきます。

タイトルはリード文と調査背景を要約して作成

タイトルは、プレスリリースを受け取った記者が、読むに値するリリースか否かを決める大切な項目です。リリースの内容を短くまとめ、30字程度から50字以内に収めながら、簡潔なタイトルを作成します。
調査リリースのタイトルでは、「調査結果の最大のトピックス」「調査の背景(なぜ今そのキャンペーンなのか)」を含めると、明確なタイトルができあがります。サブタイトルと使い分けて表現するのも良いでしょう。例えば次のような文章になります。

高まる・・・・・・への関心~〇〇%の・・・が “・・・・・・” を実践
東京・大阪の〇〇代の・・・・に聞く△△△△に関する「■■■■調査」

タイトルのつけ方について以下の記事にて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
「記事になりやすいプレスリリースのタイトルのつけ方は?」の記事を見る

リード文は簡潔に

リード文の作成は、「5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)を整理して書く」ことが重要です。リード文は、記者がタイトルの次に読む場所です。リード文を見て、本文まで読み進めるかどうかを判断します。本文を要約するイメージで作成しましょう。さらに「ニュース性を明確に表現する」「本文を簡潔に要約する」こともポイントとして挙げられます。例えば次のような文章になります。

株式会社ABC(本社:東京都港区/社長:共同太郎)は、東京・大阪の〇〇代の・・・・を対象に、△△△△に関する調査を実施しました。

リード文について、以下の記事にてより詳しく解説しています。ご参照ください。
「プレスリリースはリード文が勝負!記事化につながる書き方」の記事を見る

本文は調査の背景を記載

本文では、タイトル・リード文の補足を記載します。書き方のイメージとしては結論から記載し、その後、起(背景)→承(本題)→転(展開)となります。
調査リリースの本文では「なぜ今その調査が必要なのか」をデータを添えて解説します。引用データがある場合は出典を明記しましょう。例えば次のような文章になります。

・・・・・・が社会問題となっている昨今、・・・・・に対する関心は〇年前に比較して〇%高まっています。(20XX年度□□レポートより)
本調査は、こうした・・・・・の中でも特に関心の高い△△△△の実態を浮き彫りにすることを目的に実施しました。
説得力の向上と客観性確保のために、分析・考察として社外専門家や学者に意見を求め、掲載する方法もあります。調査リリースの信頼性が高まる効果があるため、漏れなく本文内に記載しましょう。

本文の書き方について、以下の記事に詳しくまとめています。本文執筆前にぜひご一読ください。
【初心者必見】記事になりやすいプレスリリース本文の書き方」の記事を見る

引用について、下記の記事に詳しくまとめてあります。あわせてご確認ください。
「プレスリリースはどこまで引用OK?広報とメディアが知りたい引用と著作権のルール」の記事を見る

問い合わせ先は2名体制に

「問い合わせ先」は、プレスリリースの一番最後に必ず記載します。担当者名と電話番号、メールを必須で入れましょう。連絡手段は多い方が歓迎されます。
問い合わせ先でのポイントは、担当者の2名体制です。担当者を2名たてることにより、どちらかが不在の場合でも、記者からの連絡を逃すことなく対応ができます。できる限り担当者は2名を設置しましょう。

プレスリリースの問い合わせ先の書き方について、以下の記事が参考になります。ぜひご覧ください。
「実は記事化を左右する!プレスリリースに問い合わせ先を必ず書こう」の記事を見る

調査リリースのコツ・書き方の注意点

注意点

調査関係のプレスリリースを作成する際の注意点に、以下の項目があります。それぞれ説明していきます。

調査結果のトピックス・詳細

主要な調査項目別に、グラフや図表などを用いて分析結果を解説しましょう。
また調査の結論としての数値のほか、「意外だった結果」「おもしろい結果」などを箇条書きで整理すると、より記事化につながる可能性が高まります。例えば次のような文章になります。

《トピックス①》〇〇%の・・・が “・・・” を
《トピックス②》〇〇%の・・・・・が “・・・・・・・・・” を
《トピックス③》〇〇%の・・・・が “・・・・・” を
〇割の人が・・・(意外だった結果)と回答
〇割の人が・・・(おもしろい結果)と回答

調査対象のプロフィール

調査リリースでは、調査対象のプロフィールの記載も必須です。
調査対象のデモグラフィック属性(性、年齢、職業、居住地域等)を示しておくことで、よりデータの信頼性が上がります。

調査の概要と会社概要

「調査の概要」は信頼性確保のため、正確に記載します。記載がない場合、記事化対象外になる可能性が高くなるため、注意しましょう。
また「会社概要」では、情報発信元を明記することで、リリースの信頼性が向上します。関連する企業の情報もあれば記載しておきましょう。例えば次のような文章になります。

調査概要
調査期間:20XX年○月○日~○日 あるいは 20XX年○月 など
調査対象:・・・在住のXX代、男女 など
サンプル数:XXXサンプル(有効回答数)
調査方法:インターネット調査、面接調査、訪問留置調査、郵送調査、電話調査など
調査機関:調査委託先を記載 あるいは 自社調査

会社概要 
株式会社ABCは、○○○○年の創業以来・・・・・・を理念とし、・・・・・・に貢献し、・・・・成長を続けています。
所在地(本社):
代表者名:
資本金:
事業内容:
自社サイトURL:http://XXXXXXXXXX

調査リリースの配信までの流れ・配信方法

海外へプレスリリースを送る

調査リリースの配信までの流れは、以下の方法が一般的です。

  1. 調査目的・スケジュールをたて調査実施
  2. 集計・分析後、調査プレスリリースの作成
  3. 調査リリースの配信

調査リリースの配信方法は、次の2つがあります。

  • メディアに直接送る
  • プレスリリース一括配信サービスを活用する

メディアへ直接プレスリリースを送る場合、メール送付が主流です。自社のメディアリストに基づき、該当のメディア担当者へプレスリリースを送付します。
「プレスリリース一括配信サービス」は、希望するメディアにプレスリリースを配信できるサービスです。専門の配信会社によって運営されています。
プレスリリース一括配信サービスでは、最新のメディアリストを使用し、新聞やテレビ局、雑誌社、Webメディアなどつながりのある多くの媒体へ確実にプレスリリースを配信します。

共同通信PRワイヤーの「国内配信サービス」では、作成済みのプレスリリースを登録・配信設定するだけで、プレスリリースのメール配信・FAX送信が可能です。
配信先はカテゴリ指定ができ、登録メディア約2,500媒体・約4,000カ所の中から最適なメディアを選択、平均配信先数1500件/回のメディアに配信することができます。
提携メディアへの転載も行います。報道機関のニュースサイトや全国・地方新聞のニュースサイトの他、ポータルサイトのニュース・コーナーなど多様なWebメディアも網羅。提携メディア71サイトのうち、平均50サイト以上のメディアに掲載します。

共同通信PRワイヤーの「国内プレスリリース配信サービス」の詳細は下記のページをご覧ください。
共同通信PRワイヤー「国内プレスリリース配信サービスのご案内」を見る

調査リリースの配信タイミング

配信タイミング 時間 時計

調査リリースを配信するタイミングは、商品やサービスの発売前、または発売後がおすすめです。
商品やサービスの新発売やリニューアルなどのタイミングに合わせ関連するテーマの調査やアンケートを行い、調査リリースを配信することにより、商品やサービスのPRを後押しすることができます。
例えば飲料メーカーが、働く女性向けに特定保健用食品(トクホ)のソフトドリンクを発売するタイミングで「働く女性の美容と健康アンケート」を発表する、といったケースです。
また季節性を活用し、シーズン毎に発表する調査リリースもあります。例えば、毎年ゴールデン・ウィーク前に、旅行代理店や交通機関が「一度は行ってみたい〇〇の旅ランキング」を発表するなど。
社会性やトレンド性を意識し、メディアに取り上げられやすいトピックスを見つけ、ニュースの価値を導き出すような調査リリースを配信しましょう。

プレスリリースの配信タイミングについて、以下の記事にまとめています。ご参照ください。
「1回だけではもったいない! 同じネタでもっと出せるプレスリリースのタイミング」の記事を見る

調査リリースを配信するメリット

調査のプレスリリースを配信するメリットは、以下の3点が挙げられます。

  • 自社の認知度・企業ブランドの向上
  • 新たな切り口でのPR
  • 営業ツールに活用

調査やアンケートのプレスリリース配信により、自社の認知度向上が期待できます。客観性の高いデータの提供は、自社や自社ブランドの認知度を高め、信頼性を向上させる良い機会になります。タイムリーで貴重なデータであれば、記事化も期待できます。
また調査リリースは、新たな切り口のPR手法として有効です。例えば商品の場合、新商品発売告知のプレスリリースとは別に、当該新商品に関連したテーマの調査リリースを配信することにより、再度メディアの視線を集めることが可能になります。同時に、生活者の注目度が高まることも期待できるでしょう。
営業ツールとして二次利用することも可能です。商品やサービスを新たな側面で可視化したエビデンスは、営業へのバックアップにもなります。客観的な視点を持った資料として、重宝されるでしょう。

調査リリースの事例を確認

事例 確認 調査データ 計算機

実際に配信されている調査のプレスリリースの配信事例を確かめてみましょう。
共同通信PRワイヤー国内配信サービス「新着のプレスリリース」から、「調査・アンケートのプレスリリース」関連のプレスリリースを配信している4社をご紹介します。

■人生100年時代 働く人を対象とした「健康とセルフケアの実態調査 2024」
20~60代の働く人の2人に1人が「副業・兼業」の意向 副業・兼業で大切なことはお金の管理より「健康管理」

第一三共ヘルスケアのプレスリリースを見る

■【ペットシャンプーに関する調査】シャンプーをしないと肌荒れやかゆみの原因に?トリマーに調査を実施
トリマーおすすめのシャンプーの特徴は『低刺激』『無添加』『ふわふわな仕上がり』

FEOのプレスリリースを見る

■「食料・農業・農村基本法」改正を前に「日本の農業の持続可能性に関する意識調査」を実施「子ども世代に農業を勧めたい」と回答した生産者はわずか2割に

農林中央金庫のプレスリリースを見る

■第4回 なんとなく不調に関する実態調査 「なんとなく不調」8割へ増加、30代女性では9割と最多 1カ月のうち平均9.5日「なんとなく不調」を感じていたことが判明

ツムラのプレスリリースを見る

調査リリースを配信し商品・サービスのPRを

調査のプレスリリースを配信し、メディアに注目され、記事化してもらうことで、自社の認知度が向上し、他社との差別化が可能になります。
調査としての信頼性・客観性を押さえ、生活者・顧客に有益な情報であることを伝えながら、 自社の直接的な宣伝ではなく結果として自社PRにつながるというスタンスで作成し、調査リリースを配信してみましょう。
プレスリリースの作成が初めての方でも、以下のテンプレートを使用すれば調査のプレスリリースの作成が容易にできます。ダウンロードしてご利用いただくことが可能です。ぜひご活用ください。

またプレスリリースの配信には、プレスリリース配信サービスの利用がおすすめです。
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