株式会社ビットメディア（東京都渋谷区、代表取締役社長　高野雅晴）は、P2P（Peer to Peer）技術とクラウド環境を駆使したストリーミング配信ソリューション『ShareCast（シェアキャスト）』の新機能として、Webブラウザで動画クリップを即時に簡易制作できる『ShareCast Playlist Editor』を開発し、機能拡張と利用環境の整備を進めて参りました（国際特許出願中）。

　この度、ＮＨＫ（日本放送協会）のロンドンオリンピック向けネット動画の制作ワークフロー環境として『ShareCast Playlist Editor』が採用され、PC/スマートフォン向け特設サイトの競技別動画や、ネット接続デジタルテレビのハイライト動画等の制作ワークフロー環境として活用いただいております。

　『ShareCast Playlist Editor』は、iPhone/iPad向けのストリーミング・フォーマット、HTTP Live Streaming(HLS)形式の特徴である5秒～10秒程度の動画セグメント・ファイルを連続再生させる仕組みを活用し、再生する一連のセグメント・ファイル群のin点とout点をWebブラウザ上でプレイリストとして指定するだけで簡易カット編集を実現いたします。複数チャンネルのライブ動画のセグメント・ファイルをクラウド環境にキャプチャしながら、ブラウザを使って動画クリップを簡単に作成できることから、2012年3月に開始された『パ・リーグＴＶ』のイニングムービー等の制作環境としても利用されております。

　今回、『ShareCast Playlist Editor』の基本機能をカスタマイズし、ロンドンから送られる40チャンネル以上の大量のライブ競技映像と選手リストなどのメタデータを取り込みながら、多数の作業者が同時かつ即時に動画クリップを作成、責任者が管理・公開登録できる動画制作ワークフローシステムとしてクラウド環境上に構築いたしました。1日当たり、数千本規模の動画クリップ制作を支える処理能力を備えております。

　今後も放送局のネット動画活用を支援するソリューションとして機能拡張していくとともに、MPEG DASH（Dynamic Adaptive Streaming over HTTP）への対応、個人が無料で利用できるライブ中継サイトのライブ動画をリアルタイムで簡易編集し、見どころを直ちに動画共有サイトに転送できる機能の実現など、ライブとオンデマンドを統合した次世代動画プラットフォーム開発を推進いたします。

　ビットメディアでは、進化発展を続けるクラウド環境、HTTPストリーミング技術、HTML5等にいち早く対応した開発・サービス提供を通じて、ユーザ主導型のグローバルなスマートTVサービスの発展・創出に貢献して参ります。